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第195号『中国ゲーム市場における表現規制の実態』

現在自社開発を進めているゲームソフト『戦場のフーガ』を上海でイベント展示(Steam China)するにあたって事前にビルドのチェックを行ってもらったところ、表現規制いわゆるデザイン修整(自粛)の要請が来ました。

もちろんイベントに出展するためにはマストの修整との事だったので言われるがままに修整を行ってイベントにはなんとか出展出来ました。

けど中国市場におけるパッケージゲームの表現規制の知識やノウハウはあるものの、これからサービスを開始するSteam Chinaにおけるレギュレーションがはっきりしていなかったので運営を行うパーフェクトワールドの担当者を現地で捕まえて直接話を聞いてきました。

事前に通達が来た表現規制は以下の通り。

①敵国のエンブレムの修整
デザインがナチスドイツを連想させるデザインになっているため修整必須。無くすかデザインを変更すること。

②敵将校の衣服デザインの修整
同じくナチスドイツを連想させるデザインのため修整必須。キャラクターを無くすかデザインを変更するかシルエットで表示すること。

今回のイベント出展にあたってとりあえず①はエンブレムを消して、②はボスだったのでシルエットに変更して難を逃れた。

とはいえ今回の修整はイベントに間に合わせるためのその場しのぎの修整だったので、ちゃんと現在の中国における表現規制の傾向と対策を確認する必要があるので、本作『戦場のフーガ』だけに限らず全体的な表現規制の話をパーフェクトワールドに聞いてきました。

まとめると以下の通りでした。

正直ここまでか?と思うほどの表現規制の嵐でした。

中国のゲーム市場における表現規制の実態

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