
食パンの概念が変わる、至高のホットパン 〜 僕のイチオシ
奈良のすき焼き店「㐂つね」は中川政七商店さんの新しい商業施設内に入れていただいています。
中川さんとは最初に会ったときから色々なことをお話させていただきましたが、こんな形で僕らの活躍の場を用意していただけたことに心から感謝しています。
また、中川政七商店さんの「大日本市」という活動に、僕らはとても心を動かされています。これは、優れた工芸品と優れた売り手をつなぐ活動。どんなに良い品でも、伝え手である良い小売店と出会えなければ世に出ていけません。レストランもモノづくりも、最終的には「伝える手段」の存在がとても大切です。
今日は、僕自身も伝え手になり、大日本市で取り扱われる素晴らしい工芸品について、2本のnoteで熱く(暑苦しく、笑)語らせてもらいます。
とにかく最高にヤバいホットパン
こんなタイトルをつけたらボキャブラリーに乏しい人みたいですが、それでもこのタイトルでないと表現できない素晴らしいホットパンがあります。
新潟県・家事問屋のホットパン。
※現在品薄のためご希望の場合は入荷案内申し込みをお願いします。
新潟県のほぼ中央に位置する燕三条地域。
この地域の「ものづくり」の歴史は、時代の変化に適応することで発展してきました。始まりは江戸時代初期。農村の副業として奨励された和釘の製造だといわれています。その後、近郊で良質な銅が産出されたことから煙管(キセル)・鎚起銅器・利器工匠具など様々な生活の道具を作り出し、以来国内でも有数の金属製品産地として栄えてきました。
明治時代に入り、文明開化によってそれらの道具が徐々に衰退していくと、それまでに培った様々な金工技術を土台として、洋食文化の流行に合わせ金属製洋食器(スプーン・フォーク)の生産を開始。戦後、銅や鉄に替わる、新素材のステンレス材料の加工に国内ではいち早く取り組み、洋食器・鍋・ケトル・包丁・キッチンツールなどの調理用品から、のこぎり・かんななどの作業工具・散髪用のハサミや爪切りなどの理美容具まで、現在の暮らしに合わせた金属製品の生産拠点として今に至っております。
「家事問屋」は、地域に根差すものづくりの歴史と素材・技術を背景に、家事の道具を育み、作り続けています。(家事問屋のウェブサイトより)
今まで色んなホットパンを使ってきましたが、このホットパンは心底、衝撃を受けました。焼いたときのクオリティが圧倒的に違うんです。特別なパンを使ったわけじゃない、いつもの食パンが劇的に変わります。
日本の料理人たちを支え続けてきた新潟・燕三条。この調理器具の聖地だからこそ生み出せたホットパンだと思う。
では、どこが違うのか。まず、熱伝導率の良さ。そして、内枠と外枠のサイズ感が違う。耳の内側がぐるっとプレスされるので食べやすく、さらに強調したいのは
!!耳が信じられないくらいおいしくなるんです!!
ポイントはちょっと心配になるくらい、焦げる寸前まで焼き切ること。これを守ればどんな食パンを使っても、専門店のホットサンドみたいに、格が爆上がりします。例えば、ツナ缶とマヨネーズ、玉ねぎ、チーズ(できればチェダーチーズ)など家にある食材でも、極上のホットサンドが作れます。
あと、これはマジでおすすめです。ただでさえおいしいカレーパンが、異次元レベルに昇華します。
家事問屋ホットパンが激ヤバ
— 鳥羽 周作 (@pirlo05050505) May 19, 2021
ホントやって欲しい
セブンのカレーパンを半分に切って
スライスチーズを2枚
挟んで焼くだけ
カリカリを超えてガリガリ
チーズは2枚いっちゃいましょう@shimomurakihan さん
最高です
美味すぎて泣けます#カタリベ大日本市#おうちでsio pic.twitter.com/YJ9dczej4I
この他にもいろんなサンドを試しました。あんぱんをただ焼くだけでも、こんがりして美味しいです。笑
口コミが広まって品薄になりがちなのも納得の素晴らしさ。ご興味のある方はお早めにゲットしてください。
次の記事でもたくさんの道具たちをご紹介します!6月16日公開予定です。お楽しみに!
この記事は、中川政七商店が運営する「大日本市」の企画で、暮らしの道具を実際に使用し、プロのカタリベとして感想を記事にしています。
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