いつもより明るい夜の下で

月曜日から寝不足で過ごしていた今週、金曜日の夜。電気を消したリビングを通って、キッチンに入る。コップに水を入れて、部屋を出るとき。

机の上が、明るい。

天窓を見上げると、明るい、まん丸の月が、真上にあった。
月ってこんなに明るいんだなぁ。本読めるかな、と、机の上に置いてある本を開いてみた。

おじいちゃんは、勉強が好きだった。でも、おじいちゃんのお父さんは、それを許してくれなかった。それでも勉強したかったおじいちゃんは、夜にこっそり家を抜け出して、街灯の下で本を読んでいた。
暗い夜、1人、光の中で、一生懸命。

いつもより明るい夜の下で本を開いた時、そんなことを思い出した。

11月は帰れなかったけど、12月、帰るからね。

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