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鬱病とおくすりと月経の話―鬱病pizzaの場合―

恥ずかしい気もするが、どこかに残しておきたかったことなので、勇気を出して書いてみよう。

というのも今、久々にこの月一のイベントに身も心もが完全に負けていて、昨日は何もできなくてYouTubeをみてなんとか生きてだけはいた。「今日は無理、全部おやすみしよう」と、自分を許してあげられただけでも成長としたいところ。

今日は、noteくらい書かねば、と、なんとかがんばってみる。


もともと、40日くらいの長い周期ではあったが、問題ない頻度で月経はきていた。過去に2度ほど、うずくまり動けなくなるほどの腹痛に襲われたことがある以外は、学校や仕事を休むほどの月経痛やひどい諸症状に悩まされたたこともない。



鬱病との関係について。


2012年の夏に諸々の体調不良を起こし、仕事にいくことがままならなくなった。わけのわからないまま病院の様々な科で診察、検査をした。秋になって、原因が心の問題と分かり、ストレス因の大きかった職場を辞めることが決まってからも、なかなか心身が回復しないことから、”鬱病” という診断を初めて受けた。

病名がそうと決まったので、”抗うつ薬” というものを服用する必要があった。

抗うつ薬というものは、毎日飲み続けることで、脳内の神経伝達物質の異常を改善し、鬱病自体をよくしていくもの。鬱病は、心の病気でありながら、実は脳の病気であるともいえる。”心が弱いからこうなった”のでなく、日常生活に支障をきたすれっきとした病気であるので、ためらわずに薬を飲み治すことが必要だ。

それまで処方されていた(今もされている)心の安定剤=”向精神薬”に加えて、抗うつ薬を服用することになったのだが、抗うつ薬にも種類があって、自分の体や心の症状にあったものに出会うまで、いろいろと試してみる必要があった。


が。

抗うつ薬の多くは、飲み始めに、副作用として吐き気や食欲不振が起こりやすい。2週間程飲み続けると改善していくもので、無理はしなくてよいが、なるべく我慢して飲み続ける必要があるときいて、がんばったが、、、、、


私は、鬱病の診断を受けるまでの期間にだいぶ心も体も弱らせていて、すでにかなり体重が落ちていた。そこに、思いっきり抗うつ薬の副作用がきて、今まで以上に食欲がなくなった。次の診察まで(1週間あったかなかったか)のあいだに、どんどん痩せて、動くのがままならなくなった。もともとの体調不良で、歩くときのふらつきは常にあったが、診察時もその総合病院の中を歩くのに精いっぱいで、当時の先生に「この薬はやめましょう、これ以上痩せたら入院してもらいます」と言われた。34㌔台になっていた。

幸い、その薬をやめてから無事に食欲もでて、入院は免れた。「あーよかった、これでお家で年が越せますね」と、先生に言われたことが忘れられない。

ただ、その経験のせいで、"抗うつ薬を試す"ということに、ものすごく高いハードルを感じるようになってしまった。また、食べられなくなる、、、痩せる、、、動けなくなる、、、入院になったら、、、、、、という不安が募っていく。


結局、そのとき私が飲むことになったのが、もともとが胃薬として開発され、抗うつ作用も持っているという『ドグマチール』(スルピリド)という薬。食欲、意欲増進する効果もあり、飲み続けることを考えると、私の体にはこれしかなかった。


胃には合った。だから飲み続けられ、少しずつ、いい方向にも向かった。2年程で、就活に心が向かえるところまでになったのも、この薬のおかげと言っていいと思う。


ただ。


この薬の副作用には、他の抗うつ薬とは少し違う副作用があった。


飲み始めて数か月で、月経が止まった。

副作用の可能性は分かっていたが、不順くらいにはなるかな、程度にしか思っていなかったので、全くなくなったことはやはり不安ではあった。

先生によると、薬が効いて、いずれ飲む必要がなくなってやめたときに、また戻ってくるとのことだった。

要は、一生なくなるわけではないと。


そっか、じゃあ仕方ないか。


これしか、私の体は受け付けないのだから、、、、、、



実は、気になる副作用はもうひとつあった。


乳汁分泌。

とにかく、この薬の副作用はホルモン系に関わるものが多いらしかった。

赤子が飲めるほどは出ないが、さすがに、妊娠出産していないのに、じわっと感じることには違和感しかなかった。このことは、先生に話したかなぁ?


ただ、この症状は次第に軽くなっていったので、幸い日常生活に支障はなかった。



私は、保育の現場で働いていた。

子どもがだいすきだった。

でも、仕事として続けることができなかった。

だから、将来、結婚して子どもを産む、という夢は叶えたい。


だから、、、、、、


無月経は、どこかでずっと気になっていた。

また、薬をやめ再開したとき、自然に、今まで通りの月経がくるのか。

将来の妊娠出産のときに、この間のことで影響はないのか。


ときどき不安になり、違う抗うつ薬を試したいと申し出たこともある。当時通っていた病院では、3種類くらいの抗うつ薬を試したが、ことごとく食欲不振になってしまう。やはり、体に合って飲み続けられるものが他にはなかった。


あるときに、理由があって、それまで通っていた総合病院とは違う病院に変えようと思い訪れたクリニックで、その抗うつ薬のことで気になっている月経などのことを相談したら、また違う種類の抗うつ薬を紹介された。


『サインバルタ』。


今までのこともあり、怖かったが、飲み始めてみた。





、、、、、、、、、、違和感がない!!!!!!


やったーーーーーー!!!!!!!



ドグマチール以外に、初めて体に合う薬に出逢った。



そして、私は今そのクリニックに通い続け、今もサインバルタを飲んで鬱病治療中だ。

(サインバルタは新薬しかまだ出ていなく高いので、ジェネリックをずっと待ち続けている、、、、、、)


薬を変えて数か月、無事に月経を迎えた。おそらく、2年ほど止まっていたんじゃないかな?(←ここにきて肝心な期間を度忘れしている)


そして、以前まで40日ほどの月経周期だったのが、人並みの、一か月に一度のペースになった。


鬱病治療と月経が重なったときに大変なのは、生理前後の情緒不安定になる時期に、鬱症状が増すこと。思考がマイナスに振れるとき、ものすごく深く振れてしまうため、病的なレベルで乱れたり、死にたい消えたい衝動が襲うのもこの時期がひどい。家族にも迷惑をかけるし、自分も苦しい。

それまで鬱病の調子の波が良くなっていても、月経のタイミングでまた落ちたりすることがあり、もどかしくてたまらない。


だんだんと、そこらへんもうまくなってはきたのだけれど、、、、、、

”あー、もうすぐくるから仕方ない”

と諦めをつけるなど、自分の鬱とうまく付き合っていくようにはしている。






月経が数年止まってみて分かった。




月経が正常にあることは、しあわせなことだ。




医師に、いくら大丈夫と言われていても、ないとき、自分の将来が心配になった。

子どもを産みたい、というのが、夢だったから。



あらゆる箇所の痛みやだるさ、眩暈や情緒不安定に悩まされる運命だし、私より症状がひどく、生活に支障が出るほどPMSに悩まされる方もあるだろうけれど、

あの頃の不安な気持ちは、忘れられない。

そして、数年ぶりに月経を迎えたとき、「これで赤ちゃんが産める」と思ったのも、忘れられない。


今は、未来のことを考えすぎると、何も見えなくて苦しいのでやめておくけれど、とにかく、今の自分の体は、大事にしよう。


ちゃんと、薬の相談に応じてくれる主治医の先生にも感謝だし、心は今治していくとして、体だけは、ちゃんと健康でいられるように自分が気をつけていかなきゃ。



今、いろいろなこと起こりすぎていて、本当に見えづらくなっているけれど、

未来は、明るいと信じたいから。




今ある健康に感謝して、よくなるように、ゆっくりすすんでいけますように。

未熟ですががんばっております。治療費にあてさせていただきたいです。よろしくお願いします。