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タンゴなのかダンスなのか2

前々回、ダンスが前にですぎるとタンゴが見えなくなるという話をした。

ふと思い出したのがHugo Mastrolorenzoだ。
最初に彼にあったのは、今は無きLuna de Tangoというアルゼンチン人が経営するタンゴダンススタジオだった。オーナーのJoséは彼はすごいんだぞーと紹介してくれた。

その彼の作品は常に他の人と違った。

そして彼のこの作品は何度見ても涙が出る。

曲がなによりいい。Ruben JuarezのPassionalという曲だ。
このRubenは、もともと歌手だったのだが、最終的にバンドネオンをピアソラのように立ち弾きしながら歌っている。
(ライブ映像があるのですが濃厚なので、みたい人は下記をクリック)
https://youtu.be/Bysn94cOFhE

そのHugoの踊りの存在がタンゴなのだ。コンテンポラリーな部分が入りながら、狂気を押さえ込んだストーリー。

ダンスよりもタンゴが前に出ている。

2018年にはとうとうショー部門でチャンピオンとなった。

Balada Para Un Loco (ロコへのバラード)
歌手:Roberto Goyeneche 演奏:Astor Piazzolla Y Su Quinteto

もう、タンゴの世界が溢れ出ている。あちらの世界へ逝っちゃっています。
ロベルト・ゴジェネチェの何かが乗り移ったようなこの曲も素晴らしい。
「ロコ=気違い男」の世界を演じている。

やはり、私はドラマを感じるタンゴが好きなのかもしれない。


▶︎アルゼンチンタンゴダンスを初めてみたいと思った方は、下記のリンクをクリックしてみてくださいね。




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