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アルゼンチンタンゴの教科書

GoToキャンペーンでトラベルならぬトラブルになっている日本です。
どうせやるなら、GoTo Tangoにして欲しいものです。
いやいや、いまは不特定多数の人はTangoに来ないでのほうがよいのか?!

さて、
何かを学びはじめた時、多く人は、そのレッスン動画や、教科書などを欲しがることが多いです。学ぼうとする多くの方の最初の行動の一つだとおもいます。

しかし、アルゼンチンタンゴの世界においては、ほぼ教科書がありません。
日本でも僅かながら足形集はありますが、気休めで、ほぼ役に立ちません。

なぜ、
アルゼンチンタンゴに教科書がないのか?

それは、アルゼンチンタンゴは一歩一歩がリード&フォローであり、しかもそれが
Abrazo(アブラッソ)を通して行われるから。

他の国でもそうだが、アルゼンチンにおいては、特別にAbrazoが生活の大事な部分なのだ。

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Abrazoとは、直訳で抱擁。この抱擁を通じてタンゴを踊る。

他のダンスではこれを英語でホールド(組むこと)とか言ったりしますが、実際にはEmbrace(抱擁)のほうがタンゴにはしっくり来る。

Abrazoという通信手段でコミュニケーションをしているため、いくら足形を覚えても、タンゴダンスにならない。

ましてや、普段Abrazoしない国民性の日本の方には、とてのハードルが高いのだが、繊細なものを好む人には面白いと思う。

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もちろん、足形や動きを覚えて身体を動かし、一緒に音楽を楽しむという目的のダンスもある。

しかし、タンゴはいくつかの基本動作を、音楽に合うように、いくつかの基本的なリードで繋ぎ合わせてゆくという踊り。

そのために、タンゴを学ぶ人は、
フォロワーの安定した「基本動作」、フォロワーにあったリードの「メカニズム」と「技術」と「タイミング」、そして最も大切な「音楽の解釈」を学ぶ必要がある。

タンゴダンスは元来競技ではないし、こうでなければならないという縛りが少ない踊り。しかしながら、その時代にあった踊りが大切にされ、常にアップデートされながら、不変の伝統的なものはそのまま残る(あるいはリバイバルする)。

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最も大切なのはこのAbrazoだが、組み方にある程度の決まりはあり、人の顔が十人十色であるように、Abrazoも十人十色。これが正しいと云うものはなく、私はこういったAbrazoが好きという人の好みの流行はある。

そういったことを踏まえて、ここ10年ほどでは、タンゴダンサー達によって、タンゴダンスの客観的な分析が行われて、タンゴを技術的に、或いは哲学的に、説明をしている本はアルゼンチンでいくつか出版されている。教養本に近いと思ってもいい。

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タンゴダンサー達が書いたものは、身体構造や動きのメカニカルな説明もあるので、もし手にとることができる機会があったら是非購入してみて欲しい。いかに、彼らが多くの考察と経験を踏んでいるかが読み取れる。

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恵比寿にてアルゼンチンタンゴ専門スタジオを開いています。岡山県出身だが、10代前半までを関西で過ごしたため怪しい関西弁も時々出る。気がつけばタンゴ歴28年となった。恵比寿の高田純二を目指しているが、軽薄さが足りないため修行中。趣味は路地をあるくこと。