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6月6日の東京ディズニーシー

この熱狂をいつか忘れてしまうことが恐ろしい。
ただそれだけの気持ちでnoteとやらを書いています。

というわけで、
ディズニーシーに第8の新テーマポート『ファンタジースプリングス』が
2024年6月6日にオープンしました。

私はこの輝かしいオープン日に、
運よくファンタジースプリングスを体験することができました。

別にお得情報やトリビアなんてものはありません。
ただ感じたことを書くだけです。記録記録。長いです。

では、この新テーマポートを体験した私の感情をぶつけていきます。
以下、エリア内のネタバレを含みますので、
未体験の方は絶対に読む前に体験してください。もったいないよ。




ファンタジースプリングス エントリーウェイが長すぎる

ファンタジースプリングスに足を踏み入れたゲストは、
魔法の水が流れる滝や池に遭遇し、
ディズニーの物語の世界へといざなわれていきます。

東京ディズニーリゾート・ブログ
https://www.tokyodisneyresort.jp/tdrblog/detail/pr190521/

ピーターパン、アナやエルサ、ラプンツェルをかたどった岩のあるこのエリアですが
この一本道が本当に遠く遠く感じます。

マジで遠い

BGSについて詳しくもないので、細かく話すつもりはありませんが、
ファンタジースプリングスっていわゆる「秘境」なわけですよね。
「秘境」に足を踏み入れさせる納得感を、この洞窟から与えているわけです。


もうまいった。


レイジングスピリッツを隠すための巨大な木の柵、
ラプンツェルの岩の上にある雲のかかった山、
遠くから聞こえる水の音とエリアミュージック

これらが完全に感覚をバグらせます。
「これからどうなってしまうんだろう?」「あの先には何があるんだろう」
というワクワク感が無限に沸き上がる。


ホテル宿泊者以外は、全員このエントリーウェイを通るわけですが
この道を通らせることによって、ゲストの感情をコントロールしてるわけですよね。
そう、ディズニーパークお得意のやつです。

初体験時、ここで興奮しすぎて道の途中で2回くらい休憩を挟みました。
だって数年前まではここには何もなかったじゃない!




魔法の泉とファンタジースプリングス組曲


ファンタジースプリングスがなぜ素晴らしいか?
それは、ファンタジースプリングス組曲が存在するからです。



エントリーウェイの途中から聞こえるこのエリアのミュージックですが
これ、凄すぎないですか?

このファンタジースプリングス組曲ですが、
ディズニーアニメーションの御伽噺のような幻想的な一曲として素晴らしいのはもちろんのこと、


「冒険とイマジネーションの海」を感じるんですよね。


「冒険とイマジネーションの海」の新テーマポート、
 テーマはファンタジーね!いい感じのエリアミュージック作っといて!
そんな無茶ぶりが許されてたまるわけないだろ!!!!!



作っちゃうんだ…………………………………。
いけるんだ、それ…………………………………………。




アクアスフィア・プラザのような冒険心をくすぐる曲であり…..
ポートディスカバリーのような近未来を感じる曲であり…..
ロストリバーデルタのような大自然を感じる曲であり…..


個人的には、
この曲がディズニーシーとファンタジースプリングスを繋いでいると思っています。


隙間を彩るディズニーソングのアレンジも見事。
あのレベルに詰まってるのに曲が混ざらないのも普通に意味が解りません。



この曲を聴きながら長い道を歩き、洞窟を抜ける。ワクワクが止まらない。



アナとエルサのフローズンジャーニー


まだこのライドに乗ってない人は必ずここで読むのをやめてください。
あなたの今後の人生に残るであろう1ページを私が破壊したくはありません。
頼むからやめてくれ。



私の中でマイベストアトラクションとなったライドです。本当に参った。
これ以上のライド体験を今後の人生でできるのか?

世界一面白いです。冗談抜きに。

ほんとによ


ファーストライドの感想


このファーストライドが、
今までの私の人生の中でワクワクした時間だったかもしれません。


知らないキューライン・知らない乗り場・知らない音楽
そして知らない動きをするアトラクション。


何が起こるかわからない。何が起こったか理解できない。
ただ、目の前で「アナ雪」を体験させるための何かが襲ってきます。
(現に二回目に乗った際に「こんなシーンあったか」という気持ちに)


本当に好きなシーン、好きな構成ばかりなのですが、

  • 「雪だるまつくろう」と「生まれてはじめて」

  • 長長尺の「Let It Go」

この二つのシーンはビビり散らかしました。マジで。




「雪だるまつくろう」と「生まれてはじめて」


このアトラクションの大好きなところは、圧倒的なスピード感です。
体験時間は6分30秒ですが、6分30秒では確実に処理できない量の情報が頭に叩き込まれます。ボートライドなのに。

間延びはありません。ダークライドより早い。なんで?


そのスピード感をもっとも感じるシーンが、
「雪だるまつくろう」のスイッチバックからの「生まれてはじめて」。


幼アナ「わかったよ~…」 ガコン

知らん人「今日は戴冠式デース!」

アナ「生まれて~~~はじめて~~~」

エルサ「でも今日だけなら~~~」



?????



はあ???????????????????????
今、何が起こった????????????????????



ここ、好きすぎです。
イマジニアの「君たちがギリギリ理解できないくらいのスピードでぶっ飛ばしてくからよろしくね!」という声が聞こえます。


当然理解できません。ただただ圧倒。




そしてこの「生まれてはじめて」の2部屋ぶち抜き構成によって、
生まれてはじめてのこの日の二人の対照性が伝わってくるんですよね。
二人で歌うこの二曲の強さがバチっとはまってます。


冒頭のこのシーンから、
「もしかして、私は何かものすごいものを体験しているのでは?」
という気持ちでした。この後何が起こっちゃうんだろうと。
掴みは完璧。さすがアナ雪。




「Let It Go」


「アナと雪の女王」と言えばレリゴー。
作品の構成を揺るがす稀代の名曲レリゴー。

このシーンが見せ場になることなんて乗る前からみんな分かっています。
エバーアフターだってもうあるわけで、なんとなく予想はついますよね。



え????

なんか巻き上げられてるんですけど?????

なんかまだサビ行かないんですけど????
アイスパレス、建築されちゃってるんですけど??????


うおおおおおおおおおおおレリゴーだ!!!!!!!!
うおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!


扉閉まった!!!!!うおおおおおおおおおお!!!!




こんな感じでした。
レリゴーはすごいんだ。ほんとにすごいんだ。

この一連のシーン、ボートライドとして革命だと思います。


まず、巻き上げ。

・エルサと一緒に山を登る
・曲の時間を稼ぐ
・走行に必要な高さを稼ぐ
・ゲストの不安と期待を煽る

これ全部いっぺんにやっちゃってるんですよね。変だよもう。

フローズンジャーニーで一番好きな部屋はと聞かれたら、この部屋と答えます。ここにはすべてが詰まっている。


そしてまだサビに行かない溜めのシーン。ここもすごい。
氷の橋を作るシーンは、「こっちを見ろ!」とエルサに指をさされているよう。にょきにょき生える橋好き。


そして待ちに待った大サビ。
ここでは、ゲストにレリゴーを浴びさせるためにゆっくり進路を方向転換。ボートライドだぞこれ。

このライド、基本的には見てほしい部分のみ見せる視線の誘導が強烈なアトラクションなわけですが、(dpost.jpさん 参照)

このシーンにおいては全ての方向が開放されていて、
「どこでも見ていいよ!」というような部屋になっているんですよね。これがすごい。

エルサ、マジで楽しそうじゃん。AAの表現力も段違いです。




フローズンジャーニーとテクノロジー


私は、テクノロジーを手段として考えるイマジニアリングの姿勢が大好きです。
最新の技術を披露することが、彼らの目的ではないんですよね。
物語の世界に引き込むために必要な技術を使う。



このライドには、最高の技術が結集しています。


ヌルヌル動くアナとエルサのオーディオアニマトロニクス、
緻密なボートの走行制御、
ライド内の各オブジェクトに対するマッピング、


すごいです。
世界のディズニーパークの中でも最も先進的なアトラクションと言っても過言ではないでしょう。


でも、凄いのはこれらを技術展示会にしなかったこと。


ゲストにどう「アナ雪」を体験させるか、という目的がぶれていない。
現に私はこのライドを通して、作品に対して新しい発見がいくつもあったと思っています。
「アナ雪だいたい分かる」だと思っていたのに、「アナ雪なんも分からない」であったことが分かりました。悔しいが嬉しい。




その他好きなところ

「魔法のものがたり」でも感じたことで、今回のファンタジースプリングスはさらに強烈でしたが、
アトラクションに乗る前から、いかに気持ちをアトラクションの体験に向かわせるか、というのが本当に上手いです。


まず、フローズンキングダムの作りこみが良くない(良い)んですよ。
アレンデール城をバックに流れる「生まれてはじめて」でもう持っていかれているんですよね。


そしてQライン。これが素晴らしすぎる。
そこで暮らすキャラクターに想いを馳せられるような作りになっています。

アレンデール王家がいかに愛に溢れた家族か、
そして、アナとエルサが引き裂かれたあの数年がいかに悲しいものだったかをライド前に完全に理解させられるんですよね。



特に強烈だなと感じたのは、
アナとエルサの関係性により注目した二作の短編の「エルサのサプライズ」「家族の思い出」の要素をどんどん出していくことによって、
長編「アナ雪」より前の家族のイメージしやすくなっているように思いました。

あるんですよね。あの場所には暮らしが。



後はあの家が「王家」であることをしっかり伝えてくるのが良いです。
作品内であの二人が見せる「王っぽさ」の説得力が増して個人的に好き。




ファンタジースプリングス、楽しすぎる!



特にまとめるようなこともないので、結局はこれです。毎日行きたい。


今後このレベルの拡張が何度もあるとは思えませんが、
この瞬間に立ち会えて、熱狂できたことが心から嬉しいです。


アナハイム60thとD23Expo、上海ディズニーランドのオープン当時、
学生だった私は自由な先輩Dオタたちを見ながら、「ああなりたいなあ」と羨んでいたわけですが、なれてるよ。頑張ってよかったね。

このエリアが、フローズンジャーニーが、東京ディズニーシーに存在することにただ感謝。

感謝

そしてフローズンジャーニーのパスを取得してくれた友人にも感謝。

とか言いながらこのnoteを書いている間に舞浜ディズニークルーズの発表がありました。あほか。


以上になります。散文ですが、最後まで読んでいただきありがとうございます。

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