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低学年の絵はエネルギーを感じる、が。

この時期はいつも市立文化会館で幼稚園、小中学校の美術展があり、
よく見に行きました。
低学年の絵は見ていてエネルギーを感じられてとてもいいです。
下の絵は小学校1年生の絵です。
教師の指導が随所に入っています。

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<大根の絵>
・葉っぱをはみ出るように曲げて描きなさい。
・大根の上の方だけ緑にしなさい。
・葉っぱの色と茎の色を半分だけ濃くしなさい。
・遠くに小さく畑を描きなさい。
・水を上げてる自分を小さく描きなさい。
・お友達も周りに描きなさい。

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<お話の絵>
・足を長く描きなさい。
・梯子をむこうとこっちにこっちは動物にかかるように。
・動物をたくさん描きなさい。
・空には雲を下には地面を(基底線)描きなさい。
・タンポで空をポンポンと描きます。(教師がやっている)


こんなにもたくさんの指示(おそらくもっと言っている)
をして出来上がっています。


もちろん図工は指導が入っていいのですが、
これだけたくさんの指導の痕跡が見えるのは


「児童の自主性が損なわれる」


とぼくは思います。


もっと自由に描かせたいですが、どこまで自由にするか
それが難しいところです。
こんなにもたくさんの指導が入った絵
「感動を作る絵」を入選にしていいか、議論が分かれます。

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