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「50年に一度の雨」は50年に一度来るのではない・誤解されやすい表現を改めるべきだ

「50年に一度の」「史上かつてない」
「観測史上最大級の」「100年に一度の」

これらの「脅し言葉」が
気象用語にあるはずはないのですが、天気予報や
気象庁の発表で使われるようになりました。

数値による根拠はありますが表現の根拠はないです。
表現自身は感覚的なものです。
この表現は気象庁の指標表現の表があり、
それが改定されてから頻出するようになりました。
気象庁の表→https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/tokubetsu-keiho/sanko/shihyou.pdf


「50年に一度」と言った時、人はどう感じるのでしょうか。

50年に一度なので、今回が過ぎたら、およそ50年は来ない、と
感じます。

これが50年に一度という表現の持つ意味です。
あくまで確率論ですから。

しかし現実は「50年に一度」級、という意味です。
ですから
次の年にまた「50年に一度」級のものが来るかも
しれません。きてもおかしくはないのです。

昨年「50年に一度」と言っておきながらまた今年も
「50年に一度」はさすがにおかしいではないかと感じます。

つまり「50年に一度」という表現は実に曖昧で、
いい加減だということです。
だから何度も言えば、オオカミ少年になってしまいます。

「50年に一度」が1年間で10回以上も放送された年も
ありました。

現に今のマスコミはオオカミ少年になっています。
当たらないことも多いです。

これは気象庁の表現表を作った人がおかしいのです。
国語をよく理解していなかったと言えます。

こういった煽るような言い方でなく
きちんと数字で示せばいいのです。

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「1時間に300mmの強い雨が降りますので」と言えば
こちらがその数値を理解して気をつけなくてはと思います。
指示を待つのでなく、事実を伝えて、どう行動するかを
考えさせるのです。

そのほうが、よほど科学的です。

マスコミは刺激のある表現で人を脅したりあおったりする表現を避けて
事実の数字を放送すればいいのです。

このノートが参考になります。
https://note.com/yokkai/n/n2cd281e36119

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