オタクからファンになったはなし

初めまして。しゅりと申します。

私事ですが、最近オタクを辞めました。私がオタクを辞めた理由について書いていこうと思います。


皆さんはどんな風に推しを推していますか。私はお金と時間の許す限り現場に足を運び、SNSや動画などもチェックして…と出来るだけ推しのことを追いかけていました。



オタク界隈ではよくある話だと思いますが、

「お金をかけた方が偉い」

「現場に足を運んだ方が偉い」

「どれだけ良席にいられるか」

こんな思考を持っていました。もちろん、お金を沢山かけた人が報われて欲しいし、現場に足を運んでこその楽しさもあるし、良席の方がより良く推しを見ることが出来ます。なにより私も開演前のドキドキや、好きな曲のパフォーマンスをこの目で見られることが大好きでした。


ですが私は段々と他人のことが気になり始めてしまうのです。仲の良いオタクが私の入れなかった公演に入った、ファンサを貰った、良席だった…隣の芝生は青い。他人が羨ましくなり、他人と比べるようになりました。


捻くれていた私は、他のオタクをどうにかして羨ましがらせたくて、必死に「私はこんな良いことがあったんだ」ということばかりSNSに書こうとしていました。いつからか推しとの楽しかった思い出を残すのではなく、他人よりも幸せだという証拠残しに必死になっていたのです。

趣味として楽しんでいたはずなのに。推しのことがただ大好きだったはずなのに。いつの間にかオタクをすることが息苦しくなっていました。段々とSNSの更新も少なくなっていきます。



そんな時同窓会があり、久しぶりに同級生に会いました。自分の夢のために勉強している人や一人暮らしを必死に頑張っている人、恋人と楽しく過ごしている人…現実が充実している人ばかりでした。そこで身の回りのことが満足に出来ない、仕事もまだまだこれからというのに推しばかり追いかけている場合では無いな、と思ったのです。今まで趣味に全力で生きてきた私が、目の前のことを頑張らないといけないと感じた瞬間でした。


このままじゃダメだと思い、環境を変えるべく先日趣味アカウントを消しました。でも不思議と未練はありません。これからはオタクしていた時のようにとにかく必死に追いかけるのではなく、1ファンとして行きたい公演には足を運び、買いたい時に買う、生活を第一に考える、そんな自分が1番楽な応援の仕方をしていきたいです。


オタクをすることは辞めてしまいましたが、推しと推しのグループは今でもずっと大好きです。変わらず素敵なパフォーマンスを届けてくれる限り、私は私のペースで応援していきます。

そして、推し。結婚おめでとう。

まだまだ叩かれることも多いと思うけれどずっと幸せを願っています。



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