2024 帝王賞の予想

帝王賞3連覇がかかるメイショウハリオ

大きな勲章こそないものの3-0-0-0の川田Jと再コンビを組むテソーロ軍団次席のウィルソンテソーロ

圧勝したJBCクラシックと同様に外目の枠を引き当てたキングズソード

雄大な馬格で広く深い砂がいかにも合いそうなセラフィックコール

相手関係以上にコース適性が重要なノットゥルノ

小柄な牝馬ながら大井でも好成績をあげ右回りでは馬券外が一度のみというグランブリッジ

川崎記念で上記メンバーの多くを押さえて逃げ切ったライトウォーリア

相手関係が着実に上がる中で7連勝で大井の中距離重賞を3連勝しているサヨノネイチヤ

辛抱して上がりに徹する競馬なら決して侮れないディクテオン


絶対王者のウシュバテソーロの不在もあって13頭中9頭ほどに馬券内のチャンスがありそうで3連単の人気も前日発売時点では1番人気が38倍前後と良い具合にバラけたものになりそう


昨日一日の大井のレースを見て感じたことは前傾で進んだレースでも後方からの一気の追い込みは決まっておらず前目で運びつつロスなく立ち回った馬が外に切り替えて迫ってきて好走するパターンが多かったと感じています

前残りもありつつ逃げた馬<好位で脚を溜めながら直線進路がスムーズに保てた馬


といったところでしょうか


メンバーレベルが格段に上がりその傾向をどこまで鵜呑みにするかというのはすぐに傾向が変わりやすい白砂の特徴もとらえて当日のレース傾向も含めて買い目を絞りたいところです



[レース展開について]

ライトウォーリア、バーデンバイラーがハナ、番手の位置関係で展開されるレースになりそうで行こうと思えば行けるJRA勢が先行・好位ポジションを取りに行くことが想定されます

超前傾傾向になる大井コースでスローのラップが刻まれることは???なので3,4番手の位置につけられそうな馬が実質ペースをコントロールする役割かつ後続の目標になると思われます


先行気質の高い藤岡佑Jであればキングズソードのリズムを大事にしながらも馬込みには入れず内から出ていく馬を見ながら外目をゆったり追走するでしょう

ウィルソンテソーロは馬場傾向に応じても競馬ができる馬なので東京大賞典やフェブラリーステークスの時のような逃げ・先行ポジションにこだわるというよりは割と後ろ目のポジションから運ぶことも考えられますが、ゲートを出てからいくつかシュミレーションした中からレースの選択をしそうです


ノットゥルノも前回の名古屋のように得意コースでは走りが激変するタイプで大井ではJDDで勝利したり東京大賞典では2度もウシュバテソーロから0.3秒圏内の競馬をしている得意コースといえます

小回りすぎると良くない傾向にあり白砂の対応を苦にしたメイショウハリオよりも今の大井コース適性は格段に上と判断できます

逃げ馬の後ろの内で脚を溜めることができれば外を回してくる差し馬たちを一旦待って追い出しても勝負になるイメージは強いです


一気の差し込みがあるとすれば中途半端な競馬にならずに脚を溜めきった時のセラフィックコールとディクテオンが怖い存在です

ディクテオンは向く向かないがより強い傾向にありますが先にレースを動かした馬の後ろからついていく流れでの2,3着あたりを期待して買ってみる手はあって良いでしょう

浦和記念、名古屋グランプリと途中からレースを動かす存在がいたレースでは最後方や後方3番手からゴール前では千切る競馬をしています

前走でノットゥルノには大きな差をつけられていますし白砂で純粋なスピード勝負となった場合の適性には不明確な点が多いですが、脚質的にハマった時が怖い馬であるのは間違いないので8〜9番人気が想定されるのであれば買い目には押さえたいと考えます


夢を見るどころか現実的にサヨノネイチヤがどこまでやれるのかは実に興味深い部分です

アジュディミツオーやフリオーソのような怪逃というタイプではありませんが中団または後方からこのメンバー相手に決め手が即通用すると思えるかどうかが予想に組み込むポイントになります

同型でメイショウハリオと比較して上と見られるかどうか

どんな走りができるのか楽しみがあるからこちらといったところでしょう



[大井2000m の振り返り]


昨年の帝王賞
勝ち時計:2.01.9(良)

12.0- 10.9- 12.2- 13.0- 12.3- 12.2- 12.5- 12.9- 11.7- 12.2

1000mに分けたラップは60.4-61.5とやや前傾よりも淡々と刻まれたラップからはスピードとスタミナを含めて総合力の高さを問われたレースだったと思っています

ただしこの時のラップを含めた時計については砂質も違えば砂厚も違うので正直アテにできません

レース上がり36.8に対して最速のメイショウハリオが36.4と4コーナーでほぼ近い位置にいて速い上がりを使えた馬たちによる上位独占

ノットゥルノは被してきたハギノアレグリアスに蓋をされた後に4コーナーでメイショウハリオにも蓋をされる形になってしまい直線で詰まるような形になり嫌気をさしてしまったような止まり方でした

この負けには季節要因や調子落ちなど様々な条件の積み重ねがあった可能性もありますが3〜4コーナーがスムーズであればあそこまでの負け方はしなかったと思います

(3〜4コーナーから直線でのノットゥルノに注目して見てもらえば言いたいことは伝わるかと思います)

このレースからはノットゥルノは見直せそうだということは伝えておきます




昨年のJBCクラシック
勝ち時計:2.05.1(良)

12.4- 11.4- 12.2- 13.0- 12.5- 12.5- 12.8- 13.0- 12.2- 13.1

明確に砂質と砂厚が変わって初の決戦となったJBCクラシックは帝王賞から3.2秒勝ちタイムが遅くなりました

1000mの通過は61.5で後半が63.6という明らかな前傾の流れ

逃げたノットゥルノが61.5-64.5でのゴールということからも帝王賞と比較すると明らかにタフさが求められるレースだったと言えます

上位5頭は順番こそ違えど妥当な決着だったと思いますが明らかに白砂と深みのある砂厚の適性の差は出たように感じられました

これだけの前傾の流れを外の3番手から単純に上がり2位のメイショウハリオに0.9秒差、着差として1.4秒というのは完全に大井コースでの勝負付けは済んだと見るべきでしょう

ただただ外目をスムーズに立ち回ったキングズソードの強さだけが目立ったレースだったと見るべきレース内容でした



昨年の東京大賞典
勝ち時計:2.07.3(良)

12.4- 11.8- 12.7- 13.6- 13.3- 12.7- 13.0- 12.7- 12.0- 13.1

前半63.8-後半63.5の大井では珍しい平均ペースでの決着と言えなくもありませんが36.9の入りに対して次の3Fが39.6と恐ろしく中だるみしたレースです

一言で言えばうまくペースを抑えて逃げの手に出たウィルソンテソーロが褒められるべき内容ですが、後ろにウシュバテソーロが控えていたからこそ強襲に備えて緩んだとも言えます

2,3,4着が逃げ・2番手・3番手で決まっているように完全な前残り決着だったレースを力の違いだけでウシュバテソーロが差し切ったレースと言えばそれまでではあります

明確な逃げ馬の不在というのもこのレースラップに影響した感もありますが、全ては内枠からなかなか外に出せずに包まれ続けてもがいてキックバックを受け続けて終わってしまったキングズソードがまともに走れなかった影響もかなり大きいはずです

このレースで言えることは上位2〜5着はイコールで力通りの決着ではないということです

キングズソードがまともだったらと【仮定】すればあんなことはないでしょう


直近の大井2000mのJpnⅠの結果から書きたいことを綴りましたが


・前の馬場ならメイショウハリオは買えた
・ノットゥルノは展開と進路が向けばやれる
・キングズソードは絶対的に見直せる


このあたりになるでしょう




[予想]

◎⑫キングズソード

今回この枠が当たったことで最も自由に走れそうという点を評価して迷うことなく本命にします

過剰な水分を含んだ場合は時計は速くなるものの中途半端な水分が残ると余計に足抜きが悪く時計がかかる(脚に負担のかかりにくい)白砂だからこそそこまで速い時計の決着にはならないでしょう

そうなると馬場への高い適性を見せてJBCクラシック同様に外枠で流れに乗れた時のキングズソードは1着固定が妥当と思える力を発揮してくれると思います



◯⑤ノットゥルノ

得意コースでの走りがとにかく強いというところでこの馬もチャンスは大きいでしょう

キングズソードに目標にされたJBCクラシックは仕方ないとして、動くに動けなかった東京大賞典でもしぶとく伸びて2着とは0.2秒差と力の比較でも2番手以降の争いとなると遜色ありません

直線でイン溜めから抜け出せずの場面があれば馬券外ということもあるかもしれませんが、インをうまく突くこともできるタイプなので直線ロスのない立ち回りに期待します



▲⑦セラフィックコール

まず広いコースは絶対的に良いことと長く脚を使えるタイプなので早めにキングズソードを捕まえに行こうとウィルソンテソーロやグランブリッジらが動きを見せた後で動き出せる点は評価したいです

船橋ダイオライト記念では不良馬場と内枠が厳しいと判断して軽視したこともありますが広いコースであれば大外ぶん回しでも十分に見せ場たっぷりの場面は作ってくれるでしょう

調教から感じる状態の良さも目につきますので唯一心配なのは減り続けてきた馬体をどれだけ戻しているかでしょう

もし大幅なマイナス体重などであれば評価は下げたいと思います



△△③ディクテオン

ウィルソンテソーロを評価していない点は以下に書きますが4番手で挙げたいのは穴っぽいところですがこの馬です

間違いなく前傾寄りで進む今回であればメイショウハリオと同等かそれ以上の評価をしたいのでこちらをより上に取ったのは人気的に思いきった騎乗ができるところも加味しています

メイショウハリオが4コーナー出口で一旦勝負圏内に顔を出すような捲り方をしないイメージが湧かないので先に行かせるだけ行かせて後から追ってきての逆転を期待しています



△⑪メイショウハリオ

理由については先述の通りですが控えた馬にハマる流れになれば前の馬場ほどの適性は無くともスピードに優れたこの馬の出番があって不思議ありません

3連覇は厳しくとも3着候補の一角くらいの立ち位置であれば買わないのはリスキーでしょう



△④サヨノネイチヤ

ウィルソンテソーロがこれより下の評価??とバカにするならしてください

即通用するかどうかはわかりませんが一連のこの馬のパフォーマンスはダートグレードで度々好走してきた地方所属馬をも子供扱いしているので印を入れるに相応しいと思っています

西Jとデビューからコンビを継続し続けて人馬一体となって強敵相手でも良いところを見せてほしいと思っています



ほぼ消⑧ウィルソンテソーロ

全く買わないという判断が最後まで貫けるかどうかは自らにとってのチキンレースのような形になるのがこの馬の取捨でした

買うとしてもあくまでも紐の3着の一角という評価にしたのは【スピード】に特化したイメージが明らかに強いためです

川田Jとのコンビ3-0-0-0でイメージとしては先日の宝塚記念のジャスティンパレス×ルメールJのような感じですが、手が合う合わない以上にレースの本質にタフさが求められた場合、馬場適性がそこまで高くないと判断しているこの馬は軽視が妥当と感じています

例えば2.03.0前後で走れる前の馬場であれば高い評価をしていますが、今の時計がかかる馬場についてはそこまで得意ではなく明らかにテンから飛ばす馬がいる今回は先手を主張してスローに落とすような形は取れない(取らない)だろうというところです

また、逃げか思いきった追い込みで度々穴を開けてきたこの馬にとって好位からの横綱競馬が向いているとも思いにくいです

フェブラリーステークスでも結果的にはスピード負けしているようにマイルから2000m前後で思いきった競馬をした時にスピード優先で勝負できるコース・馬場でこそ狙いたいので今回は評価を手控えました

むしろ時期的な面も考慮するとグランブリッジの方が怖いくらいです



おさらいすると

◎⑫キングズソード
◯⑤ノットゥルノ
▲⑦セラフィックコール
△△③ディクテオン
△④サヨノネイチヤ
△⑪メイショウハリオ

この6頭で勝負したいです


⑫→⑤⑦→⑤⑦で決まれば激しく儲かる形で馬券は買って全体の買い方としては

⑫→③⑤⑦→③④⑤⑦⑪
この12点が勝負

③⑤⑦→⑫→③④⑤⑦⑪
この12点が本線の裏返しと押さえ

①⑧の3着を追加で買うかどうかはパドックも含めて判断したいと思います


宝塚記念はソールオリエンスが怖かったのにソールオリエンスだけを迷った馬の中で切り落として絶望した筆者でした



帝王賞は割と得意(もちろん砂質が変わる前の話)なのでなんとかしたいところです



ちなみに昨年はカス当たりでした。

今年はもうちょっと思いきって勝負したいです😊

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