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プロメアは炎炎ノ消防隊のパクリなのか??


2020年、鬼滅の刃の映画が大ヒットし、煉獄さんが200億の男となったことで昨年大ヒットしたプロメアに引き続き今年もアツい炎の様な男が日本アニメの主役になったわけだが昨年の顔のプロメアには不穏な噂があった。


プロメアは炎炎ノ消防隊のパクリではないのか?


自分はプロメアから入った人間だが炎炎ノ消防隊のファン、それどころか炎炎の作者が言及していたために非常に気になっていた。

今回、縁あって炎炎ノ消防隊を視聴する機会があり、自分なりにパクりなのかどうかを考えてみたのでここに綴りたいと思う。

まず最初にプロメアも炎炎も視聴した身としては

どっちも面白い。

イヤホントに。
めちゃくちゃアツいなと思った。

なのでどちらかのファンがどちらかを敬遠して見ないというのはあまりにも惜しいのでこの記事を見て精査した上で是非どちらも見て欲しい…


◆プロメアと炎炎の共通点

まず何がパクリなのか?
消防隊が主役ということでまあ確かに似た様な話になりがちなのはなんとなく分かる。
とりあえず共通点を挙げていこう。

・敵が突如発火能力を得た人間の突然変異体
・主題歌がインフェルノ
(別にどうでもいい)
・火災現場に駆け付けるにしてはやたら炎をナメ腐った様な異様に露出の多い格好をした女キャラ(別にどうでもいい)

である。以上だ。
イヤ、ホントに共通点はコレだけだ。
下2つは今無理矢理付け足したモノなので考えなくていい。

インフェルノに関しては炎に立ち向かう人間達への賛歌としての題名が『地獄の業火』という形に偶然帰結したのはめちゃくちゃアツいと思うし個人的には好きだ。
煉獄さんも草葉の陰でよもやと驚いていることだろう。
3つ目はエッチなのでOKです。


つまり問題なのは


・敵が突如発火能力を得た人間の突然変異体

という作品の根幹に関わる設定である。

◆バーニッシュと焔ビト

プロメアにはバーニッシュ。
炎炎ノ消防隊には焔ビト。

それぞれ消防隊が立ち向かうべき敵がいる。

どちらも
『人間が突如発火能力を持つ怪物に変化したもの』

この設定が非常に似ている為に文字通り作品間で炎上騒動が起きたのだが共通しているのは本当にそこだけで、実態はまるで別の存在だ。


まずバーニッシュについてだが

・自我がある
・人間態と怪人態を行き来できる

(故に人間社会に溶け込める)
・炎を操れる
・火事を起こすのが趣味(語弊がある)

などの特徴をあげられると思う。

プロメアにおける消防隊の役割はバーニッシュが起こした火災の鎮火、だ。
本来バーニッシュとの戦闘や捕縛は消防隊の仕事ではないようなので開幕10分でバーニッシュをボコボコにしていたのは単にガロが熱血短気バカ野郎だっただけだ。

次に焔ビトだが、バーニッシュと違ってそもそも自我が無い。
(自我を持ったまま焔ビトと化した人間もいるが非常に稀だ。)
また、バーニッシュの様に発火能力を操るわけでもなく、ただ、身体を炎に焼かれ続けている。
文字通りの人体発火現象の犠牲者なのだ。

バーニッシュは人間態から怪人態(炎によるアーマー)の姿を行き来できたが焔ビトの場合は一度焔ビトになったが最後、人間の姿に戻ることは決してない。
それどころか焔ビトとなった時点で死亡扱いとなり鎮魂の対象にされる。(つまり扱い的には遺体)

身体を常に炎に焼かれ続け苦しみと痛みの中で暴れ回る哀れな魂、それが焔ビトなのだ。

バーニッシュとは違い人間体に戻る事も自我を取り戻すこともなく、炎に焼かれ続ける死者を苦しみと痛みから救うためにもこの状態になったら鎮魂(破壊)するしか他になく、消防隊には戦闘には参加せずただ焔ビトを弔うための祈りを捧げるシスターがいる。


自我も理性もないのでバーニッシュと違い例外はあれど徒党を組んだり組織的な活動をすることはなく、ただただ一つの災害現象の様なものとして処理される。

炎炎ノ消防隊における消火活動とは彼らの鎮魂であると考えていい。


例えるなら

・人間が死んだ後生き返ったもの

という共通の定義はあるものの

・自我のない腐ったままのゾンビ

・仮面ライダー555の人間の姿と理性を持つオルフェノク

の違いみたいなものだろうか。
要するに出自は非常に似ているが実態は全く別種のものなのである。
同じく乳を発酵させたものだが全く違うものであるチーズとヨーグルトと考えてもいい。

話がめちゃくちゃ脱線した。


◆物語の相違点

ぶっちゃけストーリーに関しては全く違う。
本当に両作品の共通点はバーニッシュと焔ビトの出自くらいのものなのである。
まあ勿論単発劇場作品と長期連載作品とでは伏線や物語の重厚感に差が出るのは当然だが…

簡単にシナリオを説明するのならばプロメアはかつて火事の現場から救われた主人公ガロが自分を救ったヒーローに憧れて消防隊員になり、火災を起こすバーニッシュ達に立ち向かう。そういうシンプルな話だ。
シンプルながらガイナックス特有の超スピード激アツ展開には目を見張るものがある。

余談だが自身を救ってくれたクレイ・フォーサイトを「クレイのダンナ」と呼んで慕っていたガロをクレイが『ダンナと呼ぶな笑』と軽くたしなめるシーンは作中屈指のほんわかシーンなので是非見て頂きたい。

次に炎炎ノ消防隊だが

主人公は森羅 日下部
幼少期に焔ビトによる火事によって母親と弟を失う。ヒーローとして2人を守るという約束を守れなかった森羅は焔ビトに立ち向かう人々のヒーローとなるために消防隊員になるという結構重めな話である。

プロメアがドカーン!!ボカーン!!!わるあがきはぁあぁそーこーまぁああでぇダァアアアアアアアアアアァアアァアアアアア!!!!!!!!!!
といった様なシンプル激アツ展開だったのに対して炎炎は前述した焔ビトへの鎮魂やキリスト教が元となったと推察される宗教によって統治された社会、明らかに一枚岩ではない不穏な動きをしまくる消防隊国を牛耳る巨大企業主人公にアドバイスを与えたり邪魔をしたりする謎の男(cv.津田健二郎)と陰謀や伏線や謎のオンパレードで非常に見応えがある。

中盤からは焔ビトを作り出す面白カルト宗教団体の異教徒達との戦いなのでやってることは実質宗教戦争だ。
(こうなると焔ビトは本当にただただ可哀そうな犠牲者である)


要するにプロメアは消防隊の皮を被ったグレンラガン炎炎ノ消防隊は消防隊の皮を被った宗教戦争モノである。

もうわかるだろう?

全然違うんだよこの2作品…


◆結論、どちらも面白い。


自分の結論としてはパクリではない。
と考えている。
確かにバーニッシュと焔ビトの設定は似ているが言ってしまえばそこしかない。
また、バーニッシュと焔ビトも出自は似ているが実態は別物と言っていい。

ストーリーもキャラクターも類似性は見られないし同じく火災に立ち向かう消防隊モノとしては住み分けができる、全く別のものだと考えていいと思う。

ただ、作者自身がパクリについて言及していたのでそのあたりのわだかまりは作者のみぞ知るといったところではあるが…
少なくとも作品のファン側としてはどちらかを敬遠するのは非常に勿体無い。
もう一度言うがどちらも見て欲しい。

とりあえずYouTubeでプロメアのロングPVを見てくれ。マジでアツいから。本当に面白いから。

とりあえずYouTubeで期間限定公開されてる炎炎ノ消防隊のOPを見てくれ。

1番最初のインフェルノは本当にもうここ10年くらいのアニメOPで1番カッコいいから…イヤホントにOPであんなに痺れたの久しぶりだからマジで…


地獄じゃあるまいしどちらかの作品のファンであるのならどちらも見てみるべきだし、どちらも知らないのならどちらも見て欲しい。







ダンナと呼ぶなパンチやタマキちゃんのラッキースケベは見ておいて損は無い。


私は遊園地にあるパンダの乗り物と同じなので、お金を入れると動きます。さ、お金を入れてぴんくチャンを動かしてみよう!今度はどんなえげつない動きをするかな??