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たかが案山子も使いよう

「田園都市」地帯に住んでいるため、
少し歩けば田んぼが広がっている。
最近散歩していた際に見つけたのは、
恐らくは小学生の子どもたち作による
冒頭の案山子。
「体験農業」の場となっている田んぼに
十数本、腕を広げていた。

たかが案山子と侮るなかれ、
この案山子を「集客」に使ってしまおう
というアイデア
を実践しているところが
ある。

都心から車で一時間程度、神奈川県
相模原市の相模川自然の村野外体験教室で、
「2022 若あゆ かかしフェスティバル」
と題する催しが行われている。

そこに、75体もの案山子たちが立ち並び、
一見の価値あり!
映え写真も撮ることができる」
とPRリリースでアピールしている。

同じく神奈川県の秦野市では、
鬼滅キャラの案山子が見参!ということで
ニュースになっていた。

こういった話題性のある案山子づくりを
企画し、実際に提供することで、
お客様をある程度広く集めることが
できるだろう。

ただ、集めた後に何をしたいのかまでは、
あまり考えられていないかもしれない
ように見受けられた。

折角だから、地元の飲食店なり、
お土産物屋さんなりにお金を落として
もらうとか、そこで収穫できるお米を
予約購入してもらうといったところへ
つなげる試みを加えると良いのでは、
などと勝手に思った次第。

別のアプローチで、案山子をIoTの
デバイスとして使ってしまう
という
実証実験をしているところがある。

IoTとは、ご承知の通り
「Internet of Things」の略。
「モノのインターネット」と訳される
ことが多い。
様々なデバイス(部品)をネットに接続
させることで、多様な機能を持たせる
ことができるのだ。

降水量や気温、気圧、湿度、風速などを
測定できる気象センサー
が、案山子と
一体化している。
太陽光パネルで電源を取り、専用の
アプリ経由で最新の気象情報を遠隔
にて確認できるというもの。

勿論、こういったセンサーの類は、
案山子と一体化せずとも提供可能で
あるに違いない。
記事で紹介されているプロジェクトは、
「カカシの里構想」の一環とあるので、
あえて案山子一体型として提案、運用
しているのだと思われる。

ただ、願わくは、案山子一体型という
からには、案山子の中にセンサー類を
埋め込んでしまうことはできなかった
のか
、などと考えてしまう。
写真を見るに、案山子の隣にそれより
ひと回り大きな装置が備え付けられて
おり、案山子との一体感が薄いのだ。

センサー類の技術革新は早そうである。
必要な機器類を案山子の内部に埋め込んだ、
新世代の「IoTカカシ」が近い将来に
出て来ることを期待しておこう。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。