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「営業」と「マーケティング」の境目はどこにあるか

何度かここでも告知させてもらった
主催セミナーの第2期、第1回を先週
水曜日に無事終えた。

ZOOMで録画したものに簡単な編集を
施し、早退された方や復習したい方に
視聴いただくために、今朝参加者に
配信を終えた。
(第1回は録画になりますが、今からで
も参加可能です。ご希望があれば是非
上記リンクの記事からお願いします。)

初回は、マーケティングの基礎。
大事な定義を色々確認するのだが、
当然ながら「マーケティング」という
言葉そのものの定義を真っ先に確認
する。

ご存知、ドラッカー先生の有名な定義
として、「営業を不要にすること」
こそがマーケティングだ、という趣旨
の話がある。
「営業」と聞くと、商品を売り込む、
半ば無理矢理プッシュする、そんな
イメージがつきまとう。
それに対して、「マーケティング」は
お客様から「これください!」と言って
もらえるようにする、プッシュではなく
プルになるような仕組みを作る、そんな
話だ。

私自身、マーケティングを生業にして
きて、上に書いたような「営業」を
しないで済むような様々の仕組み作り
だったり施策だったりを手がけてきた
つもりだ。
しかし、実際の消費者、お客様と対峙
したときに、一切「営業」らしきこと
をしない、というのもまた難しい。
いわゆる「クロージング」、最後の
一押しをするかしないかで、結果的に
買ってもらえるか否かが大きく異なる
という事実があるからである。

セミナーで話をした内容を編集する
際に、当然ながら自分の話を客観的に
聞く機会が生まれる。
自分では、それなりに上手に話せた
つもりであっても、「えー」とか
「あの」といった余計な言葉がところ
どころ入っていたり、自分の声質が
もっと良かったらなぁ・・と思ったり、
色々思うところが出て来る。

そんなことが少し気になっていた
タイミングで、興味を持った話し方
教室があった。
フェイスブックのページで何気なく
「いいね」を押しただけだったが、
「ご興味あれば是非!」ということで
色々ご案内をいただき、自然な流れで
背中を押された結果、11月から3回
シリーズの講座を受講することに。

「話し方を改善したい」という私の
ニーズが顕在化したタイミングで、
絶妙に背中を押していただいたから
こそ受講を決めたのだが、これは
「営業」なのか「マーケティング」
なのか、どちらなのだろう?
背中を「押し」たという意味では
営業されたと言えなくもないが、
あくまで私が興味を持ったことを
確認の上、自然な流れでアプローチ
されたという意味では、ちゃんと
した「仕組み」化がなされている、
つまりはマーケティングされたと
いう感覚に近い。

どちらに分類するか、境目はどこに
あるのか、というのは結局のところ
個々人の定義や捉え方次第だろう。
単純に、プッシュが営業、プルが
マーケティングと定義したとしても、
どこまでがプッシュでどこまでがプル
なのか、上記の通り厳密な区分は
とても難しい。

答えがどちらであったとしても、
最も大切なことは、営業にせよ
マーケティングにせよ、その対象
たるお客様が満足するか否か、
その一点にあると思う。
客観的に、押し売りされたような
状況であっても、お客様が完璧に
満足しているならば、みんな幸せ
だろう。
逆に、どんなに丁寧に信頼を積み
重ねて、お客様の方から「これを
下さい」とお求めいただいても、
実際使ったら全く気に入ってもら
えずに返品!なんてことも十分に
ありうる。

「営業」も「マーケティング」も、
お客様の満足度追求を通じて、
世の中に貢献することこそが大切、
そこをブレないように精進したい。


参考:私がお世話になる話し方教室は、
ZOOMで全3回。フリーアナウンサー
五十嵐いおりさん主催。
プロフィールはこちら。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。