見出し画像

日本一のホテルといえば・・・

昨日、日本一の旅館として
名高い加賀屋について紹介を
させてもらった。

旅館の次は、ホテルでしょ、
ということで、安直なノリでは
あるがお付き合い願いたい。

ところで、日本一のホテルと
一口に言っても、どんな基準の
日本一かによって選ぶホテルが
変わってきてしまう。

何をもって日本一というか?

売上高?
敷地面積?
歴史の長さ?
顧客満足度?

色々な指標が考えられるが、
多くの人が納得するであろう
指標の下で比較したときに、
かなりの割合で一位の評価を
獲得するであろうホテルの
筆頭に挙げられるのは、
やはり帝国ホテルであろう。

格調の高さ。
これまでに宿泊して来た一流の
ゲストたちの顔触れは、
「日本一のホテル」
の名に恥じない。
各国の首脳、元首、セレブの皆さん
が宿泊する先として、まず最初に
挙がる候補であり続けている。

伝説の多さ。
その一流のサービスに触れ、
様々な伝説が残っている。
ウェブで検索すれば山ほど出て
来るので、興味がある人は是非
「帝国ホテル 伝説」
などとキーワードを入れて検索
してみて欲しい。

そんな伝説の中でも、私が好き
なのは、クリーニングサービス
についてのエピソードだ。
専用のクリーニングエリアは、
ホテルがここまでするかという
ほどの広さを誇る。
「落とせない汚れはない」
というほど、徹底的に汚れを
きれいにしてくれて、頼んで
いなくてもボタンのほつれなど
が直って戻ってくるのだ。

あのキアヌ・リーブスもファンの
一人で、映画『JM』の中で、
「シャツのクリーニングを頼む。
東京の帝国ホテルみたいな。」
という意味のセリフがあるのだ。
しかも、アドリブで入れたという
から驚きである。


そんな帝国ホテルに、幸いにも
ちょっとしたご縁があり、
およそ四半世紀にわたって年に
数回ほど定期的に宿泊している。
写真は、そんな宿泊の折に、
タワー館の最上階から、眼下に
本館の屋根、その先にある日比谷
公園を望んで撮影したものだ。

ベッドの寝心地。
シャワーやトイレ等のファシリティ。
さりげなく置かれた調度品。
銀座方面、あるいは皇居方面の
東京を代表するエリアの眺望。
ハイレベルな食事。
手ぶらで使えるフィットネス。

勿論決してお安くはない。
しかし、Value for money、
払っただけの価値を感じられる、
いわば「プチ贅沢」を楽しめる
点は保証できる。

加賀屋は、「接客時間の長さ」を
KPIにしているようだという話を
昨日書いたわけだが、帝国ホテルが
何をKPIにしているのかは、
実のところ分からない。
3月期の有価証券報告書が公表されて
いるので、ザッと確認してみたが、
さすがにKPI云々という記載はないし、
競合にみすみす行動指標をばらす
ようなことはしないだろう。

あえてKPIなどということは考えず、
ひたすら「帝国ホテルらしさ」を
従業員が徹底して具現化するよう
教え導いているのかもしれない。
チェックイン、コンシェルジェ、
エレベータホール、レストラン、
ルームサービス、そして最後に
チェックアウトするまで、全ての
接点において、帝国ホテルらしい、
洗練されていてかつ温かみのある
接客が受けられる。
その首尾一貫性が、帝国ホテルの
凄さであると改めて思うのだ。

コロナ禍における苦戦がIR上にも
表れていたが、帝国ホテルなら、
必ずや乗り切れるはずだ。
更にここで体力と筋力を増して、
日本を代表するホテルとしての
益々の発展を応援していきたい。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。