見出し画像

プロとして臨むからには準備は入念に

「書き初め」にはまだ早い。
師走のこの時期に書くのは
「書き納め」とか
「書き終い」とでも表現するのが
適当だろうか。
ググってみても、そんな単語は誰も
使わない様子が見て取れた。

それはともかく、久々に筆をとって、
「書き初め」用の半紙を広げて
こんな言葉をしたためた。

画像1

人にお見せするような出来では
ないが、あくまでも「小道具」
して書いたので、用は足りる。

「本日土用丑の日」
とは、うなぎ屋さんによく貼って
あるキャッチコピー。
土用というのは、春夏秋冬それぞれの
季節に一度ずつあるので、年間四回。
しかし、うなぎの文脈で語られる
ところの「土用丑の日」は、
7月末頃の夏の土用を指している。

この「本日土用丑の日」というのは、
平賀源内が考えたキャッチコピー
あったという話を、ここでも以前に
取り上げている。

このエピソードを核にして、
日曜日に行われた「DAF26」という
イベントの「公開トライアウト」
5分ほどスピーチをさせてもらった。

本選に出場する13名を超える程の
クオリティを見せつけなければ
ならないというプレッシャーを糧に、
事前準備に励んだ上で本番に臨む。

プレゼンの練習をしたのは、実は
本当に久しぶり。
本業では、スピード重視なことが多い
ので、ほとんどの場合ぶっつけ本番。
副業では、セミナーで頻繁に話して
いるものの、カッチリ5分や10分と
いったタイトな時間制限の下には
ないことが多いので、練習せずとも
どうにかなってきたのだ。

しかし、今回ばかりはそうは言って
いられない。
5分という与えられた時間を、いかに
有効に使って目的を達成するか。
入念な準備が必須であると覚悟し、
構成案を何度か練り直し、
数回にわたって実際に吹き込んでみて
尺(時間)の調整を行い、
書き初めを広げて見せるタイミングも
含め、直前まで脳内シミュレーションを
繰り返した。

これだけ準備したのだから、
問題ない、大丈夫、そういう境地に
立てるか否かが大切だ。
それが確実に自信につながり、
本番におけるパフォーマンスを
左右するのだから。

それでも、本番では、言葉がスムーズに
出て来ないことが2回。
加えて、5分ピッタリで終えるつもりが
20秒ほど早めに終わるという状況。
プレゼンしている自分を、「鳥の目」で
客観的に把握
するよう努めながら、
なおかつ、今目の前にいるお客様との
双方向的な場を作るように意識しながら、
5分弱を駆け抜けた。

どのように評価されるのか、
「まな板の上の鯉」でしかないのだが、
自分自身のプロとしての矜持を保つべく、
やるべきことはやったという感覚。

これでダメなら、それはきっと私の
パフォーマンスがターゲット顧客に
ハマっていない、そもそも戦場選びで
間違っているという可能性大。
その時は潔く「撤退」だ。
プロとして、自分が最も輝く場所を
選び直せばよい。

チャレンジすることは、
やはり楽しい。
清々しい。
やった者にしか得られない
果実がある。

そんなことを書いている今日は、
狙ったわけではないが、なんと
「己」の日。
大河ドラマで、平岡円四郎が何度も
使い、渋沢栄一も使うようになった
台詞、「おかしろい」という言葉が
お似合いである。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。