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My Interview Note 6

日本語英語(Janglish)から抜け出るのには非常に難しい。いわゆる和製英語である。なぜなら、それは、日本語の中にすでに英語が日本語の様に溶け込んでいる物があるからだ。しかし、海外で生活するとこれが非常にコミュニケーションの邪魔をする。発音が全く違うものや、意味がすでに変わって理解されているものまである。

さて、航空業界には、それこそ、星の数ほどその和製英語が混在し、それを英語だと認識して話してしまう。

たとえば、エルロン、エレベーター、これを英語だと思って当たり前に使っていたが、全く通じない。英語書き?だとAileron and Elevatorとなる、しかし、和製英語になると、これをむりやり、カタカナ書きにするのでエルロンとエレベーターになる。これは、本当は、Ai-le-ron , Ele-va-torと読むのである。 英 螺 論 で 鰓 米 他 である。日本人らしく漢字で書いてみた。なんだか暴走族みたいだ。

次にスレッシュホールド 滑走路末端、これも難しい。Threshold 。カタカナ読みを英語にすると、shlesh holdで全く意味が通じない、Thの発音に気を付ける。

ある日、学生と双発機の着陸訓練していた時に、"Close throttles at the threshold"と言ったのだが、全く通じない。かなり慌てて、Do you understand me? って言ったら、shlesh hold は何かって聞いてきやがった。「え?shlesh holdも知らないの??」しかもかなりのショートファイナルで。大慌てで頭の思考を巡らせながら、"Runway end "! と言い直した。そしたら、その学生が、” Ah! You mean that threshold !" と言い直して教えてくれたのである。彼はその後、私の英語の先生になったのだ、とてもいい先生だった、なぜなら、全く私のJanglishは通用しなかったからだ。 

ちなみに、これは?”Descending two thousand” と”Descending three thousand” 日本人には聞き取れない音がたくさんあります。録音して自分の声を聴いてください。ほとんど区別なく聞こえるはずですから。日本で飛んだ時に私を苦しめた言葉。

Janglishに慣れたクルーであれば、大分理解してくれるが、全く慣れていないクルーだと、全く通じない。

私がする練習は、携帯電話のSIRI( English )を使うのだ。やってみると結構面白い。"parallel to the runway" を認識させることができれば、あなたはかなりの英語猛者だと思う。私は成功率50%もいかない。ちなみに、うちの9才の息子(KIWI)にやらすと100発百中。なぜだー!

14. When have you had a disappointment in you life?

これも間違いなく聞かれる質問の一つ。直訳すると「人生の中でがっかっりした時のことを話してください」と軽い感じの内容で理解してしまいますが、ここでのdisappointmentはもっと重い、トラウマになるような失敗や間違いの事を指す。なのでこの質問が出たときは、今までの人生の中で一番強烈な挫折を話すこと。それはあなたがどのようにその挫折を超えたかによって、人格や性格がある程度判断できるためなのだ。私の場合は、学生時代にパイロットになれず一度諦めてしまっている、その挫折が一番大きい。だから、フライトテストや定期チェック、面接等は、落とされるのがとても怖い、またチャンスが無くなるんじゃあないかと。だから、諦めなくていいように必死に勉強、準備する。「二度と諦めたりしたくていいように、絶対に試験とか落としたくない。だから、自分のベストを尽くす。」これが今まで、私のパイロット人生を支えている。この挫折 Failure や Disappointment はとても重要で、Motivationと同じくあなたの行動の原動力になっているのである。皆、必ずなにかあるはず。なにか強烈なものが。

 I gave up my dream when I was 18 years old. and I regretted a lot after that. 

こういうと面接官は ほう? というような感じでこう聞いてくるはずだ。

Why did you give up your dream and what did you do for that ?

I failed an entry examination for Japanese civil aviation college, which was only the way to be an airline pilot in japan that time. Giving up my dream, I felt like I could have done better and wasn't serious enough. I regretted a lot after that.  I don't want to make a same mistake again.  The experience of that disappointment always drives me at my best performance and gives me a never giving up spirit at any tasks given to me.

以下に似たような質問がある。同じような答え方で対応できる。

What is your biggest disappointment? How did you cope with it?

15. What is your biggest mistake you have made in aviation?

この質問は色々、形を変えて必ず聞かれます。なので絶対に落としてはいけない箇所です。しかもとても答えにくく、答え方によっては落とされる可能性がとても高い。

すみません、ここから先は有料にさせていただきます。かなり、私のパーソナルな部分が書いてあります。私は、その時、クビを本当に覚悟しました。また、この中には、機長昇格訓練の教官に教わったり、私なりに身に着けてきたCRMが多分に書き込んであります。

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