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ケニアで富豪の中国人に好かれた話

これはナイロビ3日目の出来事。
常連の日本人の友達に連れられてカジノに行った。
中国人オーナーのお店で、常連の彼らは同じく常連の中国人たちとポーカーをやっていたが、ポーカーのルールを知らない私は紅茶を飲み、サービスのマッサージを受けながらダラダラTwitterをしていた。
(ケニアではマッサージは日本と変わらない1時間7000円くらいするけど、このカジノでは30分500円!ちなみに、フリードリンク、フリーフード。)

19時半ごろになり、常連の中国人たちとその常連の中の一人の中華料理屋に行った。次から次へと調理が出てきて食べる。飲む。喋る。飲む。食べる。喋る。
コロナはない世界?というくらいの宴会。
ご飯はもちろん美味しい。中国人オーナーの中国人向けのお店なので本場の味。ピータン、火鍋みたいな辛い魚の煮物、じゃがいもとピーマンの炒め物、牛肉と唐辛子の炒め物、イカと春雨、わかめと卵のスープなどなど。

そこに入れ替わり立ち替わり、コミュニティの中国人がきて挨拶して乾杯して食事に参加してどこかに消えて…というのをひたすら繰り返すこと1時間。
カジノのマネージャーがやってきた。彼の名前はキング。名前からして権力を持ってそう。

彼は私を気に入ったようで、隣に座って良いか聞いてくる。断る理由もないのでOKする。
お酒を注ごうとしてくるけど私は飲まないので断るが、紹興酒を小さいグラスにいれられて乾杯。仕方ないからほんの少しだけ飲んで机に置いておいたら私の友達が飲んでくれた。優しい…

キングは英語がほとんど話せない。私と話す時は、英語の堪能な中国人経由。どうやら私のことを気に入ったようだ。
酔っ払っているのもあるが、話が盛り上がり、その通訳してくれている中国人と私の日本人のお友達に「明日カジノで100万円ずつあげる」と言っている。「それなら私には1000万円ね!」と冗談で言ったら満更でもない様子。富豪恐るべし…

周りも調子に乗ってキングに「明日デートしてこい!高級ステーキ屋に一緒にいけ!」と言い、私もまあランチなら良いかなってことでランチに行くことに。
彼のスマホで密着セルフィーを何枚も撮られ、かなり気に入られているのは感じた。Whatsappも交換。

ケニアは22時以降外出制限なので、21時過ぎになるとみんな帰路につき始める。
私も帰りたい。Uberを呼ぼうとしたらキングが送っていくと。えー、2人のドライブは結構危険だと思うから嫌なんだけど…
「キングは外出許可証も持っているから大丈夫!」と周りの人は言う。
いや、そうじゃない。22時前に帰れないことが心配なのではなく、私のことを気に入っている異性と二人でドライブすることが心配なのだ。しかもキングはかなり酔っている。運転手が運転するの?いや、キング自身だよね?

キングの車に向かう。
もちろん運転はキング。えー!紹興酒もワインもいっぱい飲んでたじゃん!大丈夫?

ドライブ中に不安は的中。
別のお店で飲み直さない?と。
いやいやいや、私は帰りたいのです。「私の友達が心配するから帰る!」と言う。(友達の家に泊まっているので)

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