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WEBTOONを書籍化するということ

瀬川@KADOKAWA

マンガ編集歴22年。
コミックジーン、ジーンピクシブ、ジーンLINE、韓国WEBTOON書籍化事業、などをいろいろと。
今はWEBTOONはもちろん、海外コミックの開発とかライツインとか、日本のマンガを世界に広げたり、逆に世界のマンガを日本で広めたりするプロデュースをメインにしています。


WEBTOONを書籍化するということ

こんにちは。KADOKAWAの瀬川と申します。
Pikaloの発足にKADOKAWAとしても関わらせて頂いています。
ピクシブさんとは思えば長い付き合い…。ピクシブさんのユーザーやカルチャーを大事にする姿勢が大好きです。
ロッカールームさんとはこの仕事で初めてお仕事をしましたが、熱があって若いです。若者からしか生まれない熱量は間違いなくあります。体力では勝てない笑

それはさておき。

今回のレーベルでのKADOKAWAの役割は「出版+海外展開」です。
僕たちもIPを創る側なので、普段はこういう場合、ダイレクトにクリエイティブに関わります。
要は企画+編集、です。ただ今回は、企画のアドバイスはしますが、その役割はロッカールームさんに任せました。
もっと言うと、ロッカールームさんに張りました。
縦読みマンガのように若い方がメインのフォーマットには、世代感のある若い編集者が良いと考えたからです。

そんなわけで、僕たちは完成したWEBTOONを、版面化しコミックスにしていきます。+KADOKAWAの世界各拠点に協力してもらって、積極的に海外展開を推進していきます。
紙はオワコン、と最近よく聞かれます。市場の推移だけ見れば、確かにその通りかもしれません。紙本シェアが減ることはあっても、増えることは今後ないでしょう。
ただ、紙本にする意味がないかというとそうではありません。消耗品から嗜好品になっていくからこそ、クオリティの高いコミックスとして残したいのです。「WEBTOONでも読んで内容を知っているけど、それでもコミックスとして手元に置いておきたい」そういう作品を出していく役割を全うするつもりです。なるべく、内容面でも、どこかで見たような作品ではないものを。

以前、REDSEVENの李さん(勝手に名前出しちゃいました)が言ってくれたことが、ずっと心に残っています。

『日本は韓国の後追いではなく、日本らしいWEBTOONを作るべきだ』

自分の中でPikaloに関わりながら、これがそのひとつの答えになることが、密かな裏目標です。
よろしくお願いします。

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