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はじめに

こんにちは、前日のkentさんに煽りの口上を盗られた大学3年のぴかちゅう鰻と申します。ちなみにクリスマスは仕事なのでぼっちではありません。

この記事は、Kyoto University Advent Calendar 2020 24日目に寄稿した文章です。 予告では「厚○課と仲良くなった話」としていましたが、どう書き直ししても個人やサークルの特定を免れないので、諦めて所属サークルの宣伝と京大当局の厚生課周りの『噂』『都市伝説』の共有をしたいと思います。
そのおかげで2日目の白虎さんの記事と若干ネタが被ってしまっています。対象やテーマ、バックグラウンドが違っているので許してください。こちらをはじめ、面白い記事ばかりなので良ければAdvent Carenderの他の方の寄稿も是非お読みください。

尚、一点だけお願いなのですが、この文章中の話は全て都市伝説の類です。弊サークルや大学に対して、噂について問い合わせる事は出来れば避けていただけると嬉しいです。最悪やっても良いですけどあなたが「ブラックリスト」扱いされて門前払いを喰らうだけかもしれません。別の形で調べる方法は幾らでもあるので、どうしても気になる時はその頭をフル回転させて真実を見つけてみてください。

所属サークルの紹介

皆さんは弊大学に存在するオカルト研究会(以下"オ研")という団体を知っているでしょうか? 当然ご存知だと思いますが、知らない人の為に宣伝も兼ねて簡単に紹介します。
オ研の主な活動は週1の例会です。メンバーの調べた秘術や奇書について情報交換をしています。それ以外に日程の合うメンバーで実際に器具やポーションを試す事もあります。後は1月にひっそりと行う儀式の準備もしています。一部の教室を間借りして一週間行う様々な儀式にはかなり強い運命を変える力があるとされ、OBだけでなく、職員や学外からの参加者もいます。彼らの持ち込みの儀式も行われる程です。

この魔術と人間関係の組み合わせにより、毎年弊団体の外部対応の責任者は独自の情報網でオカルト話や情報を集めています。

僕には残念ながらその才能があまり無かったのですが、有り難い事にそれでも色々な経験をさせていただきました。その際に得た情報が「賞味期限切れギリギリ」な感じになってしまっているので、腐らない内に幾つかを皆さんに紹介したいと思います。
有名な話ばかりにはなりますが、もし知らないことを一つでも共有出来たのなら幸いです。

百物語

では早速ですが、つらつらと書いていきます。

K副学長
まずは、大学が某セクトに封鎖される事件があった年に得た情報です。(今も恐らく同じですが、もしかしたらM副学長になり変わったかもしれません)。京大の副学長室で本人を見かけた人の話によると、K氏の椅子は窓の近くにあり、その部屋で作業をしていた時は窓の方に背中を向けていたということだそうです。
これは主に、普段から大学を粉砕する、という願望を叫んだり、Twitterで副学長への呪いの言葉をかけたりしている人にとって好便な噂だと思います。部屋の場所が分かれば、そこにやり投げでもしておけば簡単に「粉砕」させられますからね。また、オカ研出身者的見解を示すと、見えない所で呪詛を唱えるよりも一回部屋の中で直接議論した方が有効なので、最悪ハシゴでもかけて窓から声をかけましょう。

冗談は置いておいて、そのK氏についてなのですが「実際話はとても上手で浸透圧の様な言論の強さ、オーラを感じるが、話は丁寧に聞いてくれるし、こちらもブレない理論武装と交渉のテクニックやメンタルがあれば対等な話は出来るように感じた」、と実際に対談したという情報源の人は仰っていました。
新しいM副学長がどのような方かはわかりませんが、皆さんも綿密な計画を立てて、徐々に距離を詰めてお話する所まで辿りつければ言いたい事が伝わるかもしれません。
なお、その人は2回生の時にその機会があったとの事です。Twitterを見るに皆さん自治への意識は高いと思うので、数年後にはM副学長の話をしてくれる方が出てくるのを楽しみにしています。

ちなみに部屋はある階のエレベーターを降りて右に曲がった後で…これ以上はいえませんので後はご自身の手で調べてみてください。ちなみに中身に関してはアイドルマスターシャイニーカラーズの七草はづきさんの父親の在りし頃の部屋みたいなレイアウトだったそうです。しかもそれより豪華な机と、クッソデカい会議用みたいな円卓があるとの事。羨ましい。オ研にも欲しいです。

余談ですが、よく「副学長との直接対話」を望む人が多い一方で、部局長会議級の会議に話を持っていければ少なくとも「大事な問題」扱いはしてもらえるようです。
手段ではなく結果がほしい、本気で侵害された/されそうな権利について訴えたい人は、部局長会議や学生生活委員会の参加者や関係者がいないか周りで探し、そういった方とお近づきになって意見を届けて貰えないか頼むのも一つの手だと思います。

厚生課
厚生課、正式には「教育推進・学生支援部厚生課」です。その中に課外活動の担当があります。たまに「厚生係」「課外活動課」「課外活動係」等という人がいますが、正確には厚生課課外活動掛が正しい名称になります。

はじめに、寄り道して私の実体験からのお話を一つ。
オ研において、儀式の為の教室数が3部屋では足りなくなり例年より1部屋追加で新規に教室を借りたいということがありました。
何をどうすればいいのか分からず、課外活動掛にお願いをしにいったのですが、彼らは書類を確認した後、問題点や疑問点を丁寧に質問した後に「場合によっては一部大学が責任をとる、だからこそ厳しくチェックする必要がある」といった主旨の事を仰りつつも、必要な準備やどこに話を通せばよいか等を親切に教えてくださいました。
近年一部の学生と当局の間の軋轢が生じ、バッシング合戦が起こっていますが、今全学生向けの「対話」が無くなってしまったのは、何かしらの事件をきっかけに負のスパイラルに陥ってしまったからではないかと個人的に思っています。どこかで天才が現れてそれを断ち切ってくれたら熱いな、って感じています。当然解決までにはお互いに痛みを伴った譲歩をする事が必須な段階まで来てしまった気がしますが、大学は課外活動向けに不要なコストを支払う事がなくなりますし、学生は自由を過剰に阻害されて嫌な気分になる事もなくなりますし、そっちの方がカリスマ性あってシンパも増えそうですし…… 多分Win-Winなんじゃないでしょうか。

閑話休題。気を取り直して噂をば。
実は厚生課の窓口のある建物、教育推進・学生支援部棟(旧石油化学教室本館)及びその周辺には幾つか「秘密の部屋」が存在する、との事です。
実はそのうち1、2個は比較的有名らしく、幾つかの団体、恐らくNF事務局や生協系のサークル、応援団や体育会系の一部の団体の方はそれを使っているのではないか、との噂です。ちなみにその部屋はかの建物の地図にない秘密の地下一階や建物の南等に存在し、そこからまるで四次元ポケットのようにテントや物品が出ていく様を目撃した人もいるそうです。
更に、こちらは本当に限られた人しか知らない情報なのですが、地上部分にも秘密の部屋が存在しており、表で出来ないような大学と一部学生との密談はその部屋で行われる、との噂もあります。実際の建物と地図を重ね合わせると、学生からは全く中が見えないその部屋の場所がわかるかもしれません。当局と懇意になるか、強い権力を持って密談出来るような立場になればあわよくば中に入れるなんてことも……。

これは余談ですが、この話の提供者曰く、既に決められた日以外では「大学構内で集会がある日」のみ厚生課の学生窓口は機能を停止するので、毎日朝に通っていれば窓口が空いているかどうかで「あ、今日集会やるんだ」と気付く事が出来る、なんていう話もあったそうです。

最後に

僕の知っている都市伝説から一部を紹介させていただきました。他にも色々書きたかったですし、当局以外にも「近所の謎の老夫婦の怪」「大学自治の最後の砦と噂されるBというサークル連合」「銀英伝の地球教よろしく影で力を持つ協同体やサークル」といった話もあるのですが、もう締切が近いのでこの辺でご勘弁ください。
もしどうしても気になる方は僕のTwitterかLineを探してご連絡いただければと思います。個人でも団体からの取材でもWelcomeです。僕の知る程度の都市伝説で良ければ喜んでご紹介させていただきます。お話ついでに、私の奢りでご飯にでも行きましょう。
明日は最終日、Eaterさんの記事の予定です。こちらもよければ是非。

以上、鰻でした。

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