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100日後に死ぬGAFAMのぼくがギャルに舌打ちされた理由

17日目。

ぼくはドライブが好きだ。

以前先輩と沖縄に行ったとき、先輩がレンタカーを運転したいというのでぼくは助手席に乗った。

先輩は運転が下手だった。車間距離をつめすぎるし、急ブレーキも多い。

パンケーキ屋に行った。店の駐車場には先客の車が一台だけ後ろ向き駐車されていた。先輩はヘッドインするというから大丈夫だと思った。

なのに先輩はぐいーんと急にハンドルを切り、先客の車にミリ単位の精度でびったり寄せるようにして駐車した。

このように、二台の車のサイドミラーがジグソーパズルのように噛み合った状態で駐車してしまったのだ。

先輩は車を停めるとしばらく沈黙したのち、くそーーーっ!と言ってハンドルを叩いた。

くそーはぼくのセリフだった。下手なのになんでこんな妙技をやってのけられたのか理解が及ばなかった。こうなるとぼくたちの車を動かすことはほぼ不可能で、先客が帰ってきたらうまいこと車を出してくれるようにお願いするしかなくなる。

ぼくたちはしばらく沈黙して待った。すると店からギャルの二人組が出てきて、車の側に来て、唖然とした表情でジグソーパズル状態を眺めていた。

先輩は車から出られないわけだから、ぼくが行くしかなかった。

あのぅ、すいません、こんなんなっちゃって、もぅー…ねえ?すいませんけど気をつけて車出してもらえますか?えへへ…

舌打ちされた。

ギャルたちはぶつぶつ言いながらもうまい具合に出庫し、こちらを一瞥することもなく、ありがとうございましたぁ…というぼくの情けない声を聞くこともなく行ってしまった。

その後先輩と気まずい感じでパンケーキを食べた。なんだかほろ苦い味がした。

続く

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