子どもが見ている世界をもっと知りたい #わたしがPIECESを好きなわけ
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子どもが見ている世界をもっと知りたい #わたしがPIECESを好きなわけ

PIECES Magazine

PIECESプロボノの太田と申します。子育てをしている親として、また地域で子どもと関わるなかで感じたこととPIECESへの思いを綴ります。

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大人の見ている世界と子どもの見ている世界はいつも違う、と思う。

大人はのんびりしている子どもに、「早く支度して」「なんでぼーっとしているの」と声をかけてしまうけれど、いま子どもが見ている世界では、すぐにしなきゃいけないことよりもずっと魅力的ななにかを想像しているかもしれないし、見とれているのかもしれない。それが子どもにとってとても大切なものなのだ、と思う。でも、大人の世界の都合に子どもは合わせなきゃいけない。大人が仕事に行くために保育園に時間通り行かなきゃいけないし、子どもはいつも大人の都合に振り回されて生きている。

大人はいつも忙しなく動いている。でも本当は子どものほうがそんな大人に、優しく付き合ってくれている。そんな優しい子どもたちが子どもたちのしたいようにできる場が、もっとあってもいい。頼れる場所が、家庭や学校しか無かったら、その両方でいつも苦しい思いをしていたら。ほかの居場所を見つけられず、簡単に孤立してしまうし、社会に対して不信感しか生まれないかもしれない。たくさんの大人たちがいるはずなのに、みんな忙しいからかまってくれない、というのはあまりにも寂しい世界だ。

子どもが見ている世界をもっと知りたい。大人が見逃してしまうような素敵な世界を、子どもは敏感に捉えている。ちょうちょがひらひらと飛んでいても、私たちはその何気なさに気づかないかもしれないし、道端のたんぽぽに目もくれず足早に去っていくかもしれない。子どもたちは、それらに敏感に反応するし、とてもワクワクした気持ちでそれらを見ている。そんな子どもたちの見ている世界に、いつも驚かされるし、学ぶことばかりだ。

子どもはいつもたくさんのことを頑張っている。ときには頑張りすぎていて、大人のように振る舞う子どももいる。大人でも生きづらいと感じる世の中で、これから育っていく子どもたちが、生きづらくならないようにするにはどうしたらいいだろうか。

私も何度も頑張りすぎては体を壊したり、心を病んだりしたり、失敗ばかりしている。たしかに、学校でも職場でも「頑張る」ことが大事だと言われるし、「頑張れば報われる」と期待させる。でも、頑張っていなかったらだめなんだろうか。できない人は、報われない人は、頑張っていないだろうか。それだけで価値観を決めてしまうことの危険性が、今の世の中にはそこここに潜んでいる。競争だけで何かが決まる社会は息が詰まるし、その競争は必ずしもすべての人に平等の機会を与えられたものでもない。私たち大人は、子どもにまた競争をさせなければいけないのだろうか。それが「社会」を知ることなんだろうか。

そうじゃない、ということを私は信じたい。人が自立するためには誰かの支えが必ず必要だ。頼れる人を探す、仕組みを知る、そうやって依存先を増やしていくことで、なんとかやっていける。少なくとも、私はそうだ。
私は教育の専門家でもないから、もしかしたら教科書とは違うことを言っているかもしれない。でも、正論だけの社会では息が詰まるし、生きづらい。もっといろんな社会を、子どもに見せてあげたい。生き方も価値観も多様な世界で、単純なものさしだけで子どもを見つめることは、子どものほんの少しの側面しか見ていないように思うし、子どもも大人も世界を広げていくことができない。

私たちの周りには多様な人々がいて、それぞれの価値観を持って生きているし、お互いにそれを語り合うことができる。私たち大人が、もっとお互いに知り合う必要があるし、そうした多様な一人ひとりの私たちの生き方を、子どもたちに伝えたい。一人ひとり違う私たちには、一人ひとりに合ったケアが必要だし、それは大人も子どもも変わらない。大人も子どもももっと自分を大切にしたケアにあふれた社会になれば、ちょっと息苦しい世の中がすこし軽く思えるのではないか。答えがひとつじゃない世界を子どもと共有して、子どもたちにもっと自由に自分らしい未来を想像してほしい。

そんな思いは、どこかでPIECESの考えていること、活動していることに、につながっているような気がしている。だから、PIECESが好きで、PIECESを応援したい。一人ひとりの市民性を育む、ということを理解するのはとても難しくて分かりづらいことだけど、そんな難しいことを一緒に考える仲間がもっとたくさん増えたらいいなと思う。かんたんに答えが出ないことをみんなでじっくりと考える、それは学校でも職場でもなかなかできない貴重な場じゃないだろうか。大人も、子どもでさえも忙しい社会だからこそ、一人ひとりの変えていく力をエンパワメントする取り組みが必要なのだと信じている。

太田祐輝 Twitter  note

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