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プレイリストの価値とは?

深みのある秋になり、音楽がより一層ノスタルジックさを引き立てるこの頃。人の感情をより豊かにする、音楽本来の力が引き立つ季節だと思う。学生時代にはあまりこだわっていなかった“音楽の聴きどころ”。当時はハマった音楽をただひたすら聴いていたが、今は自分がいるシーンにこだわった選曲をしている。秋の朝、冬の夜、雨の日、都心、田舎景色、心情など様々な自分のシーンにフィットする選曲をして、より深みのある感情を呼び起こす。歳を重ねたせいもある。ただ、世の中に音楽が増え、全てが手元でいつでも聴けるようになったことで、アーティストの倫理観(エシカル)や音楽が感情に作用する部分(エモ)など、感情面での重要性が高まってきているからだと思う。

先日、自主企画でもフロアDJを担当してくれたアサミくんが、秋をテーマにシューゲイザーを選曲したプレイリストを公開していた。

この記事で以下のプレイリストが公開された。

一言で言って、晴れた今朝の朝に最高だった。耳に優しいノスタルジックなシューゲイザーが4曲選曲されており、穏やかな秋空と相まってどこか懐かしさが蘇る。ぜひ、秋の朝に一度聴いてみてほしい。

プレイリストの活用方法はいろいろある。一昔前は保存庫やメモとして活用する、いわば自分のための管理機能であることが多かった。しかし今は、プレイリストを公開してシェアする時代。自分以外の人に対して、様々な切り口で集められた音楽を公開するメッセージになってきている。今回紹介したプレイリストは“秋”というシーンカットで手繰り寄せられたものであり、今の季節の人々に訴求するメッセージ性があるように思えた。

これからの人々は自分の考え方や生活にフィットする音楽を取り込むようになると思う。何が"フィット"になるかと言うと、深いメッセージ性であったり、アーティストの倫理観(エシカル)であったりといった、自分の生き方や考え方との共感が1つ。そして自分の生活の特定のシーンにおける感情を増幅するといった、日々を彩る音楽であるかが1つ。ただ、誰しもが作曲や配信が可能になった現代の膨大な音楽コンテンツ量の中から、そういった音楽を探していくのは困難だと感じている。そんな現代にこそ、公開されているプレイリストが価値を生むと思う。

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今回紹介した記事とプレイリストの作成者であるアサミくんは、普段はAction And Actionというコミュニティに所属し、DJとして活動している。DJはただ音楽を流すわけではない。時代のカルチャーやアーティストのバックグラウンドなどを深く理解し、メッセージ性のあるトラックリストに仕立ててくるとてもエモーショナルな存在でもある。こういったDJや、あるいはディストロオーナーのような、自分の言葉で音楽を紹介している人たちが作り出すプレイリストには、込められた思いに共感できる可能性がある。プレイリストの価値とは、こういうところにあると思う。

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