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Stage!!

 想像してほしい。絶対に気の合うことがないと思っていた、それどころか内心見下していた奴がステージの上で輝いていて、しかもその姿が心に深く深く刺さったその瞬間を。「君もああ成れる」包帯男は言った。的外れな言葉だ。私はそのステージを憎んだ。

 始まりは9月1日。始業式帰りに寄り道したクーラン。流行の最先端のこの街には休み明けにも関わらず多くの若者が来ていた。余りの混雑と湿度に辟易し帰宅を決めたとき彼女の姿を見た。同級生のシリカは幼小中高ともに同じで近所に住む幼馴染みだ。とは言え高校まで同じクラスになったことはなく、近所付き合いも殆どなかったが。

 彼女が入っていったのは通称ハロウィンロード。空きビルだけの死んだ区画だが、綺麗に保たれていて時たま改装もしておりその不気味さからそう呼ばれる。そこに何故彼女が?都市伝説めいてクーランっ子に伝わる闇取引?ゴシップの臭いを嗅ぎつけた私は悪意100%で後をつけた。

【続く】

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