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推薦入試と努力の話

こんにちは、小鳥遊ぴーすけです。もうすっかり秋ですね。金木犀の香りが当たりを漂う季節になりました。私金木犀好きなんですよ。良い香りですよね。

今日は、「推薦入試」について少し話そうかなと思います。

この推薦入試、というのは、大学入試の選択肢です。「総合型選抜(旧AO推薦)」「自己推薦」「公募型推薦」「指定校推薦」などなど。いろいろ種類ありますね。軽く説明しておきましょうか。

総合型選抜…志望理由書、小論文、面接、プレゼンテーション、科目試験などを行い、受験生の学力だけではなく様々な力を測ろうとしている入試です。自己推薦も多分ここに入ります。学力が必要なこともあります。

学校推薦型選抜…その名の通り、高校が大学に推薦する入試です。個人的にやることは総合型選抜と似ていますが、高校が大きく関わるか関わらないかが違いだと思ってます(個人的意見)。公募型推薦と指定校推薦があります。ざっくり言うと、公募は自分で受験する学校を見つけて高校に推薦してもらう、指定校は学校が持っている指定校枠から大学を選んで推薦してもらうって感じですね。

2020年から文部科学省は大学入試の改革を行っています。センター試験が共通テストに変わる、というのは結構大きなニュースになってますよね。推薦入試も変化してきています。私の受験の時とは少し変わっているとは思いますが、まあ大体こんな感じです。もっと詳しく知りたければ是非調べてみてください。

ここまで私が知っているのも、私自身AO推薦や自己推薦を受験していたからなんですが、受験が終わってネットを見てゾッとしました。

「AOはクソ」「推薦うざい」「指定校腹立つ」「一般こそ正義」

いやこっわ。

実際これより酷い罵詈雑言が平気で飛び交っています。怖い怖い何?推薦入試に親殺されたんか??

今回は、「推薦の人だって頑張ってるんだよ〜受験生はみんな大変だよ〜」ということを伝えられればいいなと思います。ここまでが序論。なっが。


まず、一般入試の方が頑張っている、という意見。

これはマジで人によります。一般でも夏秋平気で遊んでる同級生とかいたので。逆に推薦でも学力試験があるからとコツコツ勉強していた人だっています。世間一般的にだ!と言われても、だからと言って推薦入試の人の大半が遊んでいるかというとそうでもないです。特にAO(今は総合型ですね)で上位大学を目指す場合、適当な対策じゃ受かりません。ええ受かりません。大学も馬鹿じゃないです。遊び呆けてる受験生がAOで受かるところなんて、よっぽどすごい経歴がない限りFランク止まりです。それは一般も一緒ですよね。どっちの方が頑張っている、なんて優劣をつける行為がそもそも愚かです。


次に指定校が腹立つ、という意見。

まあ一番心に余裕を持っていられる受験方法かなとは思います。年内には全部決まることがほとんどですしね。ただ、この入試はきちんと内申点を保っていないとできません。3年間地道に頑張って、テストや出席点をしっかりとって、最低限真面目に学校生活を送っていた人です。指定校推薦はそんな人たちに与えらえる権利のようなものなので、他の人間__ましてや指定校を受けない人間にとやかく言われる必要は0です。「私の学校には3年間自分より低い評定なのに指定校で行ったやつがいる!頑張ってたなんて思えない!」なんて意見もあるかもしれません。まず本当に大したことない評定で指定校を使ったのなら、行った大学も大したことないんです。それ以上を貴方が目指せば良い話。「どこでもいいから大学に行ければいい」という人と「この大学に行きたい、指定校はないから一般で頑張りたい」という人。この2人がそもそも同じ土俵に立っている訳がありません。比べる意味もないのはわかりますよね?

そして、「頑張ってたなんて思えない」のはよく聞きますが、果たしてそうなのか、多くの人に問いたいものです。

自分が思っている以上に、自分が見えている範囲は狭いです。表面は所詮表面でしかなく、内面を見るためにはもっと多くの時間や絆やきっかけが必要だったりします。

インスタグラムなどでバンバンストーリーを上げている同級生に「こいつ遊んでる!努力してない!」と思うかもしれません。遊んでいるのを見ると、確かに腹立ちますよね。ただ、『ストーリーをあげること』=『努力していない』が成り立つ訳ではありません。

これは結構どんな話にも当てはまってきます。AだからB。ならば、BならばAなのか。

私はこの例えが好きです。

『ゴリラは黒い。しかし、黒いものがゴリラとは限らない』

そんなの当たり前だ、と思いますよね?しかし、少し内容を変えると途端に「黒いからゴリラだ」という方式を当てはめてしまうのです。この例えは問題の核心を突いていると思います。


そしてもう1つ、努力は比べられません。

スポーツの得意不得意があるように、教科に得意不得意があるように、勉強も得意不得意があります。

何時間やっても集中が切れないaさんと、1時間ほどでどうしても集中が切れてしまうbさん。2人が3時間続けて勉強した。果たしてどっちの方がより努力したと言えますか?

「bさんは普段1時間しか集中が続かないけど、3時間も頑張った!」と評価されるのは良いです。ただ、aさんの努力は自分の持ち合わせたスペックのおかげだから、と卑下されていいものなのか。

2人の努力の違いなんて、本人たちにも、第三者にも、誰にもわからないものですよね。

努力を比べるなんて、かなり難しいんです。


推薦入試の話から努力の話に変わってしまいましたが、要するに

「周りは気にせず自分の力を信じて頑張ろうな!!!!」

ということです。

大学入試は、今や多くの種類があります。選んだ入試形式で自分ができる最大限の努力をすれば、必ず自分の力になります。周りの意見を鵜呑みにして適当に選ぶのが1番危ない。きちんと調べて、自分が納得できる受験をしてください。


受験に関係ない読者も、受験する読者も、ゴリラの例えは胸にしまっておいてね。

小鳥遊ぴーすけでした。


⚠︎入試は毎年変動します。この記事のみを参考にするのではなく、文部科学省のHPや塾のHP、学校の進路指導の先生などから情報を集めて、受験に臨んでください。

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