運動療法で確実に押さえておきたい原理原則
皆さんこんにちは!
フィジカルアセスメントに引き続き、運動療法も担当しているてっちゃんこと白石哲也です。
この連載では【訪問現場で使える運動療法】について、ボクの経験も踏まえつつ、お伝えしていきたいと思います。
この連載では、新人在宅鍼灸師いくちゃんと共に解説していきたいと思います。
皆さんもいくちゃんと同様に運動療法に対して苦手意識を持っている人は多いんじゃないでしょうか?それはそうですよね。
理学療法士が4年かけて勉強するコア科目を、独学で学ぶのは分からないことが多くて当然だと思います。
この連載では、理学療法士免許もあるボクが、在宅分野で「ここだけは押さえておきたい!」というポイントに絞り、ROM、MMT、筋力強化訓練、基本動作訓練など、運動療法を提供する上で必須となる項目を中心に解説していきたいと思います。
皆さんから「これについて書いて欲しい」と言った要望があれば書いていきたいと思いますのでコメントをお待ちしています!
この記事の目標は、
「患者さん個々の状態に合わせた運動プログラムを提供できるようになること」とします!
話としては非常に基本的なことではありますが、ここを知っておかないと運動プログラムを提供できるようにはならないので理解しておきましょう。
1.運動療法とは?
運動療法とは、文字通り、身体の一部orは全体を動かすことで、障害や疾患の治療回復、予防を促すことです。
生活習慣病と呼ばれる糖尿病・高血圧・心疾患等の発生の重要な要因として運動療法の有効性が明らかになっており、運動療法は体力の維持・向上だけでなく、生活習慣病の改善にも非常に重要な役割を担っています。
2.運動療法の基本的な4つのSTEP
運動療法の基本的な流れは必ず押さえておきたいです。
〈皆さんは過去にこんな経験はありませんか?〉
💡治療後に体が重くなってしまった
💡運動したら痛みが強くなってしまった
💡教科書の通りやったのに良くならない
ボクは過去にこう言ったことを沢山経験してきました。セミナーや文献など学んだことを患者さんに試してみても、上手くいく人と上手くいかない人が必ずいてずっと悩んできました。
運動療法の流れは頭に入れておこう!
4つのSTEPのうち、鍼灸師で陥りやすいのが「STEP1:緩める」だけで完結してしまう点です。健康な人であれば緩めるだけでも改善するケースは多々ありますが、高齢者の場合は緩めることで治療後に症状が悪化してしまう場合があります。
そうすると、刺激することが怖くなり結果的に「弱刺激」となったりする方法にならざるを得ない状況となってしまいます。
鍼灸師が在宅現場で押さえておきたいポイントとしてはSTEP1〜2までで十分だと思います。ここでは「緩めるだけではダメなんだ」ということを知ってもらえればOKです!運動療法のSTEP2「目覚める」方法については、また改めて解説したいと思います。
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