新型コロナウイルスの影響が与えた沖縄県の観光産業への打撃を跳ね返す方法を考える

2020年3月4日、沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)が開催した沖縄観光リカバリープロジェクト委員会(仮)で、新型コロナウイルスの感染拡大が沖縄観光に及ぼす影響について推計値を発表した。

2月の観光客数は全体で前年比23.2%減(18万人減)観光消費額は前年の20.4%減(101億円減)となる予想。

特に衝撃的だったのは、3月~5月期間の推計についてです。

観光客数は59.1%減(152万人減)で観光消費額は56.9%減(1024億円減)と前年度に比べて約60%の減少になると推計しました。
沖縄タイムス社

ちょっと待ってくれ、沖縄県破綻する!

沖縄県の観光産業は、フェリーを利用した海外の観光客が好影響を与えていて、これから東南アジア圏を中心に更に来沖数は伸びると予想していました。

外国旅行客は、滞在期間と消費額が国内観光客と比較して長く多いため沖縄県の観光産業に好影響を与え続けていました。

今回の新型コロナウイルスの感染拡大は日本全体に大きな影響を与えています。事業をインバウンド中心においた企業は倒産しはじめ、経営が困難な状況になってきました。

特に沖縄県は観光産業が大きな一本柱として立っていますが、その産業が急ブレーキとなりました。

実際には沖縄県は観光産業の恩恵にあやかるとが充分に出来ない経済環境ではありますが、少なからず観光産業が沖縄県の経済の一端であることに変わりなく、沖縄県の経済に暗雲が迫っていることには間違いありません。
平成31年/令和元年度 沖縄県観光産業実態調査報告書 (令和元年12月26日公表)

高利益がなければ感じにくい痛みのか?

沖縄県の観光産業の経済では、今の所、痛みを感じているのはごく僅かでしょうか?

そんなはずはありません。
日々、蝕まれています。既に再生ができないレベルの企業もあると考えられます。

政府は緊急対策として、新型コロナウイルス感染症に係る中小企業者対策セーフティネット保証5号の追加指定をしました。

経済産業省は、新型コロナウイルス感染症の発生に伴い、同感染症の影響を受ける業種に属する中小企業者の業況が悪化していることを踏まえ、中小企業者の資金繰り支援措置として、セーフティネット保証5号の対象業種の追加指定を行うことを決定しました。この措置により、一般保証と別枠の保証が利用可能となります。

経済産業省ホームページより

しかし、これだけで沖縄県の経済急下降を食い止めることはできません。

現在、沖縄県の産業は間違いなく観光産業が大黒柱です。何としてでも大黒柱を倒してはいけません。

素晴らしいものには変わりない

沖縄県の観光資源は、素晴らしくこれから益々多くの人々を魅了することに変わりありません。

ビジネスの世界では良いコンテンツ、良いサービスが成功の絶対的秘訣です。

沖縄県の観光資源は充分に良いコンテンツとして成り立っています。

一方、サービスはどうでしょうか?
私はまだまだ良くなると考えています。

沖縄県独自の空気感やマインドをもっと前面に押し出し、今回の新型コロナウイルスに対するネガティブなイメージを払拭させる程のサービスの磨き上げを随所に行き渡らせる必要があると考えています。

そもそも、観光資源は豊富にあるのです。その魅力を今まで以上に磨き伝える必要があります。

国の渡航制限なども影響すると思いますが、新型コロナウイルスの脅威が減った瞬間に爆発的に観光産業を復活させるために、
今、何ができるのか?
今、何をすべきなのか?
今、誰に沖縄をアピールするべきなのか?を考える必要があります。

自粛ムードが漂う日本、世界に対して沖縄県に何ができるのか?を考えると答えは自ずと沖縄県の観光がやるべき事が見えてきます。

沖縄県の魅力を伝え、磨き続けていく

沖縄県の観光産業が今できることは、沖縄県の魅力を伝え続ける、磨き続けていく以外にありません。

自粛ムードや渡航制限の中で届く沖縄県の魅力は、それを見ている人達において素晴らしく観え、感じる事ができるでしょう。

活力が損なわれている今だからこそできる事は沢山あると思います。

この時期に積極的なプロモーションはすぐに芽を出しませんが、後々大きなウネリとなって返ってきます。

観光産業のビジネスモデルをもう1度組み直し、沖縄観光産業を更に盛り上げる準備をしましょう。

ピンチをチャンスに変える。このタイミングしかありません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?