くじら文学

しがない大学生です。

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最近の記事

解放

 やっと解放された。とても疲れた1年間だった。自分の始めたこととは言え、流石に参ってしまった。この活動を通してやはり人間の愚かさ、自身の足りなさを思い知った。就活、勉学をそれなりに納めてきた自分には久しぶりの挫折に思える。  人を煽動する人というものはかなり危険だと感じた。自身が思っている以上に人は物を見ていないし、周りの意見に流されやすい。ただクラゲのように漂っている人々の多さに私は驚かされた。また、クラゲ同様に自身を護るための詭弁という名の毒も備えているのだから本当にクラ

    • 科学と思想

       オッペンハイマーが日本で上映されるらしい。日本で上映されないとの話を聞いたのでとてもうれしい。原子爆弾は日本にとっては非常にナイーブな話で、日本人視点からの原子爆弾ではなく、アメリカ視点での原子爆弾を初めてみることになると思うとかなり興味がわく。こういったことを言うと原子爆弾を作った人物を肯定するのかと言われかねないが、私は物理を学んだ(かじった程度であるが)大学生として純粋な科学的興味としてこの映画を楽しみにしている。  話は変わるが、科学と思想を区別できない人物が多い

      • ルッキズム

         ルッキズムとは、外見至上主義のことである。容姿が良いことを最上のものとするこの思想は現代社会において最もくだらない思想の一つだ。私はこの視覚情報に過ぎないものに人生の大切な時期である10代、20代を費やす人々に哀れみの心を持たざるを得ない。  設計家の寿命は10年。人生の最も創造的な瞬間は20代、30代に訪れる。人間の能力の本質、魂の本質を掴むにはこの10年間に全てを注ぎ込む必要がある。そこの時間を資本主義の奴隷と成り果てて、周りと意味のない比較をし、気分を沈ませるのは余

        • 冬の終わり

           3月に入って気温が少し上がってきた様に思えたが、やはり寒さは変わらない。この時期は私が1年間で最も気持ちが落ち込むので、今年も憂鬱である。桜が咲く頃にはこの憂鬱も晴れるのだが。今朝、散歩をしたのだが、山の色は相変わらず灰色で春を感じるにはまだ早い。けれども足元を見てみると緑の草木が生え始め、小さな花が見えたので、少しずつでも春が近づいている事を感じる。  人生において、長い冬の時期は誰にでもあるものだ。耐え難きを耐え、忍び難きを忍ぶ時期は誰にでもある。その長さ、時期が違うだ

          新世界より

          世界の色や形が変わって見えるときがある。例えば、気分が著しく落ち込んでいるとき、逆にとても良い気分のとき。そんな自身の心の様子によって見る景色が変わる。世界を心を通して見ているのだ。春の終わりのような気分のとき、私は世界が暖かく、柔らかい色に見える。たとえそれが真っ白な雪景色でも。夏の始まりは世界が蒼色に見える。蒸し暑くて、灼熱の予感、例えるなら赤色だと思う。しかし、赤色の奥をじっと覗くとそこには鮮やかな蒼が広がっている。暑さの中に涼しさが存在するのだ。    新世界より。

          貧弱

          何か一つ大きな事が終わるたびに安心からなのか体調を崩す。小さい頃はよく胃に来ていて吐き気に襲われる事が多々あった。今回は喉の痛みと咳に苦しめられている。最初はコロナではないかと疑ったが検査の結果は陰性なので一安心。しかしまぁ喉の痛みは辛いものだ。この身体の弱さを克服するためにジムに一ヶ月ほど前から通い始めたのだが、効果はまだ、あまりなさそうではある。  この身体の弱さがなければ僕はかなりできた人間であったと感じる。この身体は無茶はできないし、すぐに整備不良を起こす。神様は本当

          好きな映画

          好きな映画はありますか? 僕の一番好きな映画はゴッドファーザーです。 今回はこの映画の紹介をしたいと思います。 この映画は一人の青年がいかにしてギャングのボスになるか、と言う映画です。主人公の父、ヴィトーコルレオーネはゴッドファーザーと呼ばれるアメリカマフィアのボスで絶大な権力を誇る人物です。色々あってその父の跡を継ぐことになる主人公のマイケルコルレオーネの話なんですね。これは。 この映画の何が素晴らしいか、それはいかにして青年が闇に染まるのかが鮮明かつ、美しく描かれて

           僕の小さい頃の夢は福島の原発の放射線の汚染問題を解決する事だった。小学4年生ぐらいの頃、授業参観で夢を発表する機会があって、僕はその大トリでそう述べて母親の顔を真っ赤に染めてしまったことがあった。小さい頃から科学だったり数学だったりが好きだった。祖母の家にあったNewtonという科学雑誌を読むのが僕のお正月とお盆の楽しみであった。トイレの前に何十冊と並べられたその本は僕の人生の道標のようであった。  僕が小学2年生の頃、ある出来事でその本の山は海に消えていった。それと同時

          5月下旬、暑くもなく寒くもない、けれども夏の気配を感じるこの季節。夏がエネルギーを溜め込んでる、そんな気配がする。僕の住んでいる地域は梅雨が7月中続く。梅雨が明けるのを一か月待ち続ける。春が来るのを待つフキノトウのように、夏を待つ。  夏は好きだ。暑いけれど、その分冷たさが身に染みる。アイスボックスのグレープフルーツの味が体全体に広がる。ラムネの反射した光が、水平線の先に見える青い空、その向こうの宇宙までも青く照らす。そんな夏が僕はとても好きだ。  夏は、その気怠い陽気は、ど

          理想郷

           僕は理想郷を求めて人生という荒波を乗り越える。僕の最後はどんな最後だろうか。僕の理想はゴッドファーザーのヴィトーコルレオーネのような最後だ。孫が庭で遊んでいて、それを見ながらワインを飲んで死ぬ。そんな最後に僕はしたい。   別に家族が欲しいわけではない。僕は自分が人を幸せにできる人間ではないのは十分知っている。けれどもしかし、実際問題それは強がりで、理想を言うならこの人のためなら死んでもいいと思えるような妻と子供に囲まれた生活を送ってみたいと思うのは仕方のないことだ。その

          批判中毒

           僕は、批判だけをして何もしない人のことを批判中毒者と呼んでいる。批判中毒はとても恐ろしい。まず、批判をすることにより、何故か相手よりも上の立場のような勘違いを起こす。自ら行動し、決断を行わなくても自身が賢くなったように思えてくる。そしてまた、次の批判を行う。批判中毒者は、自身の行なっていることの無意味さ、低俗さに理解できず、批判をするだけの無能力な人間と成り果てる。僕はこのよう人が現れたコンテンツは長くはないと考えている。中毒者を排除しなければ、腐ったリンゴと同じように組織

          成長

          最近、同窓会とか昔の友達とご飯を食べたり、昔の友人達と会う機会をあえて作ってみた。昔の自分と今の自分の違いに気がつけるかなと思ったり、人の成長を感じたりしたいと感じたからだ。しかし実際に会ってみると、自分の成長をあまり感じなかったり、友人達が真っ当に成長していて、なんか嬉しいような寂しいような気持ちになった。自分の成長と人の成長、速度は違うのは分かるが、それでも自分の成長の遅さだったり、人間としても未熟感を感じてしまったのだ。僕はもっと成長できるだろうか。不安である。

          夜を超えていく

           日が暮れると共に夜との戦いが始まる。小さい頃、夜に布団に入るのがとても怖かった。目を瞑るとともに目の前には無限の恐怖があった。幽霊、死神、そう言った自分の生命を脅かすような存在があるように思えた。足を布団から出さないように小さな体を丸くして夜の冒険を乗り越えていく。  日が暮れると時間がゆっくりと流れる。昼間はあんなに流れるのが早い時間が夜になるとゆっくりかつ、鮮明に流れていく。ゆっくりと早く流れるその時間に安らぎを覚える自分がいる。ゆっくりと流れるその時間の中でできるこ

          夜を超えていく

          はじめまして

          はじめまして。しがない大学生の物理くじらです。文章を書くのが好きなので、ブログ的なものをかきたいなぁと思い、始めてみました。instagram等は、あんまり感性に合わないなぁなんて気がしてます。単なるキラキラ系の方々に対する僻みなんですけど。これからいろんな記事を書いていくので楽しみにしてて頂けると嬉しいですね。いろんな人に見ていただけるとモチベーションがアゲアゲです。パリピウェーイ!!

          はじめまして