ハーバーボッシュとオストワルトで富国強兵叶えたろ

1871年
ドイツ帝国と統一されたのにビスマルクによって富国強兵が進められる。国を豊かにするためには食料が必要、軍を強くするためには爆弾が必要。肥料や爆弾を作るためには硝酸が必要だった。硝酸の大量生産が望まれていた。

1908年
硝酸の工業的生産法であるオストワルト法が完成。

1913年
アンモニアの工業的生産法であるハーバーボッシュ法が完成。

ここには矛盾があるように見える。硝酸を作るにはアンモニアが必要なのだ。だからアンモニアの生産法→硝酸の生産法という順序で完成するのが自然のように感じるだろう。

どうしてこの順番なのか。

硝酸の工業的生産方法は1850年あたりから知られていたという。しかし必要なアンモニアがたくさん作れない。そんなとき、ハーバーやボッシュがアンモニアの開発をしていることを知り、刺激を受ける。そしてオストワルトが自分で硝酸の生産工程を自分で見直し、研究したという流れということだ。

アンモニア、硝酸が大量に作れるようになり、ドイツは富国強兵を進めることができたのだった。


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