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求めるものがすり替わる謎

問題文をよく読んで、図を描いて状況を把握した。何を問われているかも確認した。どうやってとけばいいかの方針もバッチリだった。

でも間違えた。

最近、こういう悩みを持つ学生をよく見るように思います。みなさんはこの子がなぜ問題を間違えたか分かりますか?僕は結局問題文がよく読めていなかったのだろうと思っており、マークをつけて読む、何を求めるかをマークするなど「読解力」に問題があると思っていました。もちろんそのような学生もいると思いますが、今回新たな原因が見つかりました。

求めるものを文字として認識しているために途中で【求めるもののすり変わり】が起こっていることが分かりました。
例えば、物理では力のことをFと書いたりします。そのため、問いが「手が加えている力を求めよ」と書いてあると脳内で「Fを求めるんだな!」となってしまう。その結果、手が加えている力以外が出ているのに「Fがでた!力が出た!」となり答えとしてしまうということです。
計算が得意な人、文字で処理するのが苦でない人ほど起こることなのかもしれませんが、とにかくこのすり替えを防がなければなりません!

対策としては
・求めるものを日本語で認知する
・求めた後、再度求める指示を確認する

文字を、それが意味する物理量を考えずに扱っていると無駄な失点につながる原因になります。速く解こうとするのはいいですが、注意する箇所がわかってきないと事故を起こすので注意が必要です!

前田祐樹

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