単価と仕事と仕事の質についてデザイナーデビューから17年目の僕が感じること

こんにちは!

広告ディレクター/デザイナー、そしてブランディングコーディネーターのSaygoです。写真家もしています。先日「相場と適正価格と、単価の決め方について」のタイトルでブログを書きました。

表題からも解る通り、相場と適正価格と単価の決め方について書いた内容となっていますが、このブログ記事を発表した途端、僕の周りで「単価」についての投稿や発言がやたらと目立つようになってきました。トレンドになっていたのかな、とも思ったのですがそうでもないようです。

でも多くの人は興味のあることだと思います、「単価の決め方」や単価本来が持っている要素などを。

その中で、ツイッターにも上がっていた内容で、僕の近くにいる5年目のデザイナーの子も言っていた言葉があります。

「単価上げたいっすね」


単価を上げる前に時給を上げることを考えよう

■ちゃんと理由や原因はある

単価は高い方が売り手(以下、クリエイター)としてはしっかりと稼げるから良いと思いがちですが実は、高いことにはそれなりの理由や原因があるからです。理由や原因はなく単純に自分が欲しい価格での高い単価設定では返って全く売れなくなります。


■やっぱり理由や原因はある。方法もある

そして上げたくても上げられない、ということにも原因はあるのですがその原因をきちんと解っていないと単価は上がっていきません。中には解っているけど、解っていないフリだったり、解りたくないといった感情的な要素がある時もあります。そのような部分を払拭して、きちんと単価を上げる方法はちゃんとあります。


■単価を決める要素は多くが時給で占められている

単価を決めている要素はクリエイターの時給が多くを占めています。時給が高いと自然と単価も上がっていきます。このことは理解は出来ると思います。じゃあ、時給を上げていけば良いやと簡単に思われると思いますが、この時給が実はなかなか上がっていかないことも事実としてあります。

補足事項:自分の時給の出し方/決め方も書いています。
【デザインの制作費の出し方を公開】https://www.hscreativestudio.com/post/quotation

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時給の上げ方と仕事の関係性

■時給を上げたければ仕事の質を上げれば良い

時給を上げたいのであれば、仕事の質を上げれば良いだけです。ただそれだけです。でもこの「ただそれだけ」である仕事の質はなかなか上がりません。上げるには量をこなしたり、経験を重ねるしか方法はありません。そして勘違いしやすいことが制作物、クリエイターにしてみればホームページや販促物等になるのですが、その制作物のクオリティを上げることだけに一生懸命になることです。このことが時給が上がっていかない一番の大きな原因です。


■制作物のクオリティが高いことは当たり前

お客様は依頼する時は、依頼先をプロとして頼むわけですから「良いもの=クオリティの高いもの」は出来てくるのは「ほぼ当然」と思われています。その当然の部分のクオリティだけを上げるのではなく、納品後のフォローであったり制作中のサポートであったり、痒い所に手が届く感じのクオリティも上げていくことがクリエイターには必要となってきます。ここの部分を忘れている人が多いと僕は感じることが多々あります。はい、作った!終わり!では、その後の展開やご縁は全くのゼロです。


■痒い所に手が届くようにするには経験が全て

納品後や制作中の、痒い所に手が届くクオリティというのは強いて言うなら、コミュニケーションになります。お客様とのコミュニケーション、ビジネスパートナーとのコミュニケーション、社員や部下・後輩がいる場合は彼らとのコミュニケーション、仕事に一緒の携わってくれている人達とのコミュニケーションのクオリティです。そしてこのコミュニケーションというのは経験でしか上げること、養うことは出来ません。書籍やWebなどで調べたり勉強して上げられる制作物のクオリティとは全然別物です。


■痒い所に手が届くと、、

現場でしか感じ得られない仕事のコントロール、人を活かす術、自分が活かされる術、お客様の何気ない一言に隠されている本音や期待、それらをしっかりと汲み取ってカタチに仕上げることがクリエイターにとって必要なことです。上手い下手も当然求められますがそれ以上に

「あー、こういうこともやってくれるんだ」
「おー、こういうところまでしてくれたんだ」

のようなことを言ってくれる、思ってくれる仕事が本当に求められています。見た目(デザインや動的コンテンツ)はそこに付随するもの、として捉えていた方がお客様の喜びは倍増します。


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ま と め

まとめです。長々と書いてきましたが、端的にすると

単価を上げたければ時給を上げよう。
時給を上げたければ仕事の質を上げよう。
仕事の質を上げたければ経験を積もう。

です。そしてその仕事の質は制作物だけではなく、現場での所作の質もあるよ、ということです。


■最後のイチオシポイント

そして僕が実際にやっているもう一つのこととして、納品後に振り返りをします。どうして僕に依頼してくれたのかな、ということを真剣に考えます。

僕のどこを見て依頼してくれたのか。
僕のどこをどう感じてくれて依頼してくれたのか。

を考察します。これをやることで次へのステップにいけることが多くあります。レベルがアップしやすくなります。レベルアップすると時給も上がりますよね^^


最後まで読んでくれて、ありがとうございます。今回の記事が単価を決める時や単価を考える時の参考になれば嬉しいなと思います。



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