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マイクロ農家への道

都市で農を残したいという気持ちだけはあるけれど、どうして良いか分からない。いろいろ調べて、論文も読んで、いろんな人に話を聞きました。

都市政策の問題や相続の問題など、多くの課題がある中で、自分として取り組めることは何か?

分かってきたことは、今ある農地を農地として残すためには、農家さんの意思が必要だというあたりまえのこと。しかし、「自分の代で終わってしまってもやむを得ない」今は、そんな風に思ってしまう環境にあふれています。

江戸時代から数百年引き継いできた土地を、自分の代で手放したいとは誰も思っていない。でも、そうせざるを得ない。農家は経済や政策に振り回されてきた。そんな話も聞きました。

こんな状況の中で農地を残すためには、成功例を示すことが必要だと思います。まずは、世田谷の農地をみんなに大切だと思ってもらい、農家さんをサポートする。「これなら頑張って農地を残そう」と農家さんに思ってもらえるような取り組みができないだろうか。

そこで、世田谷区内の農家さんと協力して、農地に市民が関われる取り組みをはじめようとしています。そうは言っても、農業には全く素人の私です。農家さんやJAの指導員に農作業を教えてもらい、体験させてもらいながら、いっしょに企画をつくっていくこととしました。

先日、農地の一画で畝立てとマルチを貼る作業を開始しました。

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炎天下、たった2時間半ほどの作業でしたが、これはなかなか大変です。でも、ものすごく楽しかったです。このような楽しさを、みんなにも味わってもらいたい。

めざすは「マイクロ農家」の育成です。農の醍醐味は、ただ土地を耕して作物を収穫することだけではありません。自分の家で食べる分だけではなく、つくったものを誰かに食べてもらう。そのために少しでも販売できないか。どんな作物を誰が買ってくれるのかという計画づくりから販売まで、さらには地域の文化を担ってきた活動に至るまで「農」を一体として体験できるような場をつり、農への理解を広げて行くことをめざします。

実はここで書いたことは、この農家さんの請け売りです。この方には豊富な体験と農や地域への思い、先を見越した先見性を感じます。

来年から体験希望者を募ることをめざして、企画を詰めていきます。そのためにこの農地で、農家さんとともに、いろいろな可能性を探っていきます。

一足飛びに「マイクロ農家」は難しいかもしれませんが、まず自分が第一号をめざします。はたしてどうなることやら。







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