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ラグビーワールドカップ2019のチームカナダに思いを馳せる

日本で開催されているラグビーワールドカップ2019も残すところあと決勝戦のみとなった。ほとんどカルト的に盛り上がった日本列島だったが、私もご多分に漏れず日本で観戦したひとりだ。

訪れたのはもちろん9月26日福岡東平尾公園博多の森球技場で行われたカナダ対イタリア戦。

最寄り駅から会場に向かっている途中からなんとなく、赤いユニフォームを着たファンやメープルリーフを持っているファンが多いなぁとは感じていた。博多駅にあるファンゾーンに寄ってもやっぱりカナダファンが多い。

カナディアンラグビーファンは、なぜかほぼ間違いなくコスチュームを身に纏っている。まるで「一番カナディアンっぽいのは誰でしょう」と競っているかのよう。しかも派手。赤と白の派手な着こなしとくればまず間違いなくカナディアンで、そのどこかにメープルリーフでも貼っていようものなら絶対。白人だろうが、黒人だろうが、アジア系だろうが、関係ない。カナダが誇る赤と白とメープルリーフに、へんてこなコスチュームというジョークを交えるのが、真のカナディアンラグビーファンなのだ。

で、会場に到着して試合が始まるとさらに驚いた。会場の95パーセントはカナダの応援だった。

もう誰もが知っていると思うが、カナダラグビーチームは釜石でのナミビア戦が台風の影響で中止になった後、街に残って清掃活動を手伝った様子がSNSで紹介され、「ありがとう、チームカナダ」の嵐となった。

しかし福岡戦はそれよりも2週間も前。なのになぜにこれほどまでに福岡でカナダの応援が多かったのか。未だに謎なのだが、それだけカナダとカナダ人が日本で受け入れられているということだろうと思う。

一度や二度はカナダに行ったという人も多いだろう。留学先としても、安全に旅行できる観光地としても人気が高い。

そんなこんなで、7-48という大敗ではあったが、大勢の福岡カナダファンとともに思いっ切りチームカナダを応援できたことはとても楽しい思い出になった。

そののちに、釜石でのニュースを聞いて泣きそうになった。なんでそこまでいい人たちなんだろうと。「気は優しくて力持ち」を実践する彼らに称賛の声を惜しまなかったラグビーファンたちもすばらしいと思った。

なぜか私まで「ありがとう」と友人に言われた。私はすでにカナダに帰っていた。

カナダでは奉仕活動の精神が根付いているように思う。スポーツ選手などは特にその典型で、コミュニティに恩返しではないが、さまざまな形でボランティア活動を行っている。それが注目されようが、そうでなかろうが関係ないところがまたいい。

私はカナダと日本は世界で最も友好的な二国間関係を築いている国だと思っている。なぜ自分がカナダを気に入っていつまでも居ついているのか。今回のラグビー観戦で少し分かった気がした。

写真:ラグビーW杯2019福岡大会、キャンプを張った長門市から来た子供たちのところに試合後真っ先に向かうチームカナダ by myself


チームカナダの釜石での様子 ↓


山口県長門市でキャンプを張った時の様子を長門市がアップ↓




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