見出し画像

カナダのクリスマスはいつから始まる?

今日から12月。待ってました!と言わんばかりに、凍える空気がバンクーバーの街を一気に包んだ。

そんな冷たい空気も今は街中のクリスマス・イルミネーションをより一層キラキラと輝かせる演出役でしかない。緯度が高いバンクーバーは冬至が近づくにつれ、夜の闇に包まれる時間が長くなる。クリスマス・イルミネーションはそんな闇を温かく明るく彩り、冬の夜をワクワクする時間に変えてくれる。

街を歩いているだけでなんだかとても楽しくなる。そんなシーズンがやって来たのだ。

さて、ここで問題です。「クリスマス」と聞いてイメージするものは何ですか?

キラキラのクリスマスツリー
クリスマス・イルミネーション
サンタクロース
楽しみなクリスマスプレゼント
大忙しのクリスマスショッピング
クリスマス商戦
美味しいディナー
クリスマスソング

などなど。

では次の問題です。クリスマスはいつくらいから始まると思いますか?

この答えはなかなか難しい。実はカナダでは毎年議論になる問いなのだ。

バンクーバーでは今日、サンタクロースパレードが開催された。一足早くやって来たサンタさんに、子どもも、大人も、大はしゃぎ。ちょっと早いクリスマスプレゼントが贈られた気分だ。バンクーバーでは毎年12月第1日曜日にパレードが開催される。

これがクリスマス開始の合図だろうか?

アメリカでは11月第4木曜日がサンクスギビングデー。つまり先週の木曜日だが、この週末が終わると一気にクリスマス一色になるという。

しかしカナダではサンクスギビングデーは10月第2月曜日。さすがに10月からクリスマス一色というわけにはいかない。

ということで、10月31日のハロウィンが終わると街がクリスマスモードに変わる。

おそらく最も早いのは、クリスマス商戦だ。ショーウィンドウが一気にクリスマスデコレーションに変わり、早いところではセールが始まる。

今週末のブラックフライデーをフライングしたBlack Friday Pre-Saleが先週から展開され、あの手この手で消費ムードを演出している。

テレビなどで、「11月はまだ早すぎる」とか、「早めにクリスマスプレゼントは確保していなくてはいけないから」と、侃々諤々の「いつからならクリスマスはOKなのか」な議論が盛んになるのもこの頃だ。

11月のクリスマス商戦開始とともに街に流れ出すのが、クリスマスソング。これにも、「11月からクリスマスソングは聞きたくない」という声が上がる。しかしラジオでも11月から流れ始め、12月になると24時間流す局があるほど。クリスマスムード作りにクリスマスソングは欠かせない。ここでも11月から侃々諤々やっている。

この議論が面白いのは、男女で意見が大きく違うところだ。

11月のクリスマス開始、女性は早すぎない派、男性は早すぎる派という傾向にあるようだ。

料理やプレゼントなど買い物や準備に追われる女性は早すぎることはないと現実的で、12月の声を聞いて雰囲気を盛り上げたい感情的なのが男性というところだろうか。

今日から12月。文句なしにクリスマスシーズンが始まった。

画像1

サレー市役所前に11月27日飾られたクリスマスツリー。カナダ一の高さを誇るとか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?