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開催報告『2024/7/17 未経験から産業保健師になった私の現在地~4年間の成功と失敗とこれから』

皆様, 梅雨も明け、今年も暑い夏がやってきそうですが、いかがお過ごしでしょうか。

先日、表題のテーマで産業保健師サロンGrowthを開催しました。
開催概要 → http://ptix.at/2JOm4Z

産業保健師サロンGrowthとは? https://chanyebaojianshisarongrowth.webnode.jp/


「産業保健師になりたい」「産業保健の現場で仕事がしたい」と思っても未経験者で採用される求人も少なく、また一人職場で活動することも多い産業保健の現場で、どうやって仕事探しをしたらいいのだろう、自分が成長しているのかわからない、産業保健の勉強の仕方がわからない、などさまざまな悩みを抱えている保健師は多いのではと推察します。 
今回のサロンではこれから産業保健師として活躍していきたい方に向けて、未経験より入職しリーダーにまで成長した保健師による歩みを、メディヴァY保健師さんから、エピソードを語っていただきました。


今回の内容のまとめ


産業保健師として これまでの道のり(Step0~4まで)

Step0 転職活動~産業保健師デビューまで


初めての転職活動を転職エージェント等のサポートを受けて実施されていました。
自分の職務経験の振り返り、産業保健師になることで自分のやりたいことが本当にできるのかなど、産業保健師へ転職する覚悟を持って臨まれたそうです。
各県にある産業保健総合支援センターの研修を受講したり、企業人としてのマナー、PCスキルを磨いておくなどの準備もされて就職活動されたそうです。

Step1 入社1~2年 産業保健師デビュー期


 産業保健師デビュー期の主な業務は業務委託で、定期健康診断の事後措置・予約受診管理・その他長時間労働や雇い入れ時健診などの法定業務・衛生委員会参加でした。
失敗したこと、困ったことは、「環境への適応」だったそうで、企業の環境や風土への戸惑い、企業で働く保健師・専門職としての戸惑いがあったようです。
病院など医療機関との環境の違いは大きかったそうです。2年目に入り業務で1年目より成果がでて手ごたえを感じられ成長ややりがいも実感できたそうです。 

Step2 入社3~4年目前半 ケース支援開始期


 休復職支援・治療と仕事の両立支援などケース支援と組織との連携をするようになり、「高い調整力」が要求されるようになりました。
 特に休復職では、関係者の利害が対立しがちで、関わる上司や人事担当者によって認識や理解度が大きく異なることもあり、質問しながら事実を明確にし、理解し、伝える力が求められます。一つ一つの事例を振り返り、整理しながら産業看護の視点を身に着けたそうです。 また、苦手を減らして対応の幅を広げるために『産業保健看護職のための 新任期スキルチェックリスト』を活用して、苦手・経験の少ない業務を把握して対策を立てるなどの工夫もされていたようです。
https://tokuteikenshin-hokensidou.jp/opinion/003/016/

Step3 入社4年目後半~現在 リーダー業務開始


 これまでの業務に加え、関係部署とコラボした健康増進イベントの調整、保健計画の立案、業務の進捗確認などもタスクとなりました。
 複数の部署から同時期に健康増進イベントの打診あり年間計画の見直し・実施時期や方法の交渉が必要となり、リーダーシップやマネジメントスキルの必要性を感じたそうです。他部署との交渉や、活動内容を話し合う会議の進行など、自分が状況を整理できていないとリーダーの役割が発揮できないことを感じ、保健計画を活用しながら業務の繁閑を把握し、イベントの概要を5W1Hで整理しタスクを確認して、通常業務と両立可能な範囲を見極め他部署と交渉されたそうです。(参考にした、リーダーシップ・マネジメントに関する市販本の紹介あり)

Step4 これから目指したいこと・今興味があること


 外国人労働者、女性活躍、育児・介護・病気と仕事の両立支援など労働環境の多様性を支える力を伸ばしたいと考えているそうです。
また、日本産業衛生学会産業保健看護専門家医制度へチャレンジし、幅広い産業保健の現場に対応できる知識の拡充、学会発表など学び、課題解決を発信するスキルを身に着けたいと考えていらっしゃるそうです。 

まとめ

「独りで」「自分だけの力で」成長することはとても難しく、社内外の保健師の先輩や仕事でかかわった関係者からの指摘を得ながら、自分を客観視することで、何を勉強すればよいか、誰を頼るべきかみえてくるとのことでした。

視聴の感想


産業保健の現場は「環境への適応」、「関係者との連携」は欠かせないものです。
新任期でなくても、会社が変わった(転職)や保健師の異動等で担当事業所が変わったなど、そのたびに環境への適応が必要になります。講師の地に足がついた着実な進歩、進化は産業保健を経験している身でもとても参考になり励まされた内容でした。 

私も成長したい!と思える方に・・業務に役に立つ学びの場はあるのでしょうか?

一社)産業保健協議会主催 で全3回のプログラムが9月から開講されます。

新任期向けプログラムのご紹介
「ゼロからはじめる!産業保健職としての活動の一歩  ~保健師の心(視点)を持ち、事業者、従業員、産業保健師自身にも役に立つ活動にするには?∼」

未経験の方も新人の方も、経験あれど学びなおしたい方も連続回で、保健師の視点もセットで学べる貴重な機会です。オンライン参加もありますが、人数制限があるので、お早めにお申し込みください、とのことでした。

詳細・お申し込みは Peatixよりお願いします!


次回は、サロンでの質疑応答コーナーのまとめを公開します!
よく聞くあれこれ、の回答がありましたので、
公開をお楽しみに!

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