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食品企画・小売りのサンクゼール、成長続く

サンクゼール<2937>は
自社で企画し、一部は自社生産した食品を
小売、卸売など様々なチャンネルで販売しています


販売チャネルは
店舗、EC(ネット通販)ホールセール(卸売)、グローバルの4つに大別されます

店舗は
商業施設内に「サンクゼール」「久世福商店」を出店しています
「サンクゼール」はジャム、パスタソース、ワイン、ドレッシングなどの洋食材を
「久世福商店」は出汁、ご飯のお供、煎餅・おかき、珍味、和風調味料、酒など和食材を販売しています
23年3月末の店舗数は
サンクゼール:16店舗(直営12店舗、FC4店舗)
久世福商店:142店舗(直営39店舗、FC103店舗)
合計:158店舗(直営51店舗、FC107店舗)です

ECは
「サンクゼール」「久世福商店」の自社ショップ
「サンクゼール」「久世福商店」の楽天市場内のショップのほかに
全国の生産者が出店する「旅する久世福e商店」を展開しています

ホールセールは
スーパーマーケットを展開する小売企業に対し
自社ブランド商品を卸しています

グローバルは
米国、台湾で
自社ブランド商品を販売しています

23年3月期における売上構成は
店舗:72%
EC:6%
ホールセール:17%
グローバル:5%
となっています


消費者ニーズを汲み取った商品を開発し
自社店舗販売だけでなく
ほかの小売業者にも販売することで収益を伸ばしています

売上高は
2021年3月期:109億円
22年3月期:142億円(前年比30%増)
23年3月期:179億円(同26%増)
営業利益は
21年3月期:4億2千万円
22年3月期:13億2千万円(同3.1倍)
23年3月期:16億円(同22%増)
と順調に拡大しています


【1~3月は70%増益】
直近の四半期である
23年3月期
第4四半期(1~3月)の3カ月間でも
売上高:前年比28%増の46億8千万円
営業利益:同70%増の4億2千万円
と高い伸びとなっています

店舗(直営+FC)売上高は
前年比29%増(34億5千万円)
となりました
商品の値上げにより客単価が上昇したことに加え
客数も増加し
収益は大きく伸びました
期末店舗数は
サンクゼール:前年比1店舗増加(16店舗)
久世福商店:同10店舗増加(142店舗)
合計:同11店舗増加(158店舗)
となっています

ECは
同37%増(2億6千万円)
となりました
ギフト用としての認知度が高まり
売上が大きく伸びました

ホールセールは
同5%増(7億5千万円)
となりました

グローバルは
同2.4倍(2億2千万円)
と大幅に伸長しました
米国における米系・日系小売りチェーン向けが拡大しました


【24年3月期は5%増益予想】
会社側は
24年3月期業績予想については
売上高:前年比10%増の197億円
営業利益:同5%増の16億8千万円
と予想しています

賃金上昇、マーケティング費用の増加などあるものの
店舗、EC販売の好調により
会社予想を上回る業績が期待されます


「サンクゼール」「久世福商店」に次ぐ新業態として
冷凍食品、アジアなどの食品を販売する「MeKEL(メケル)」の出店を
24年3月期中に(1店舗)予定しています

「MeKEL」は「サンクゼール」「久世福商店」に比べ低価格で
共働き世帯やシニア世帯を主要顧客層として想定し
地方のロードサイドに展開する計画です

中期的には
「MeKEL」も業績を牽引することが期待されます


(注)これは情報の提供のみを目的としており
特定の銘柄を推奨するものではありません
銘柄の選択などの投資にかかる最終決定は
御客様御自身の判断にて御願い致します

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