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拝啓、30歳の私。高校生の私より。

 481回目です。φです。

 今日は私が私に宛てて書いた、「30歳の私へ」の英語で書かれた手紙を見つけました。そういえば書いたなぁ、という記憶はあるけれど、内容とか忘れてました完全に(笑)

 所々の英語は間違っていて、なんだか面白い。必死に書いたんだろうなぁと思うと、当時の自分がすごく愛おしく思えた。

 居合道のこと、馬のことが書かれていて、「今でも好きですか?」と。

 まだ30歳にはいっていない私がお答えすると、まだ好きですよ。多分これからも好きです。そう返してあげたくなった。

 当時高校生。この頃の私はまぁ「死にかけから復活したよ!」な感じだったみたい。少しずつ健康になっているよ、と書いてあったから。

 高校生の頃を思い出そうとしても、正直よく思い出せない。この手紙を書いた記憶はあるけれど。

 英会話のクラスを持っている先生が、「30歳の自分に向けて手紙を書こう。30歳になったとき読むと、自分の夢や思いが今ではどうなっているか分かるし、夢に向かえるように書こう。」と言っていたことだけは鮮明に覚えています。

 あと、それを聴きながら「そのとき、私は生きているかなぁ」とちょっと涙ながらに思ったことも。時系列はあやふやだけど、確か入院して学校に戻ってきたはいいけれど、相変わらず早退ばかり、保健室通い、体育はほぼ見学状態。学校中の先生方が常に様子を見ていてくれたおかげで生きていて、卒業できました、という感じでした。

 血圧の上が50程度、下は30程度。脈もすっごく遅くて。それくらい生命活動をやめかけていた体で生きてました。低体温でしたし。

 骨骨していて、椅子に座っただけで痣だらけで。顔がこけていたらしい。私は認知が歪んでいたから、「顔が丸い」とかも思っていたかもだけど。記憶にない。記憶するには栄養が必要で、当時の私は栄養なんて脳にまで回らなかった。1ページ覚えることすら困難で、2ページ目に進んだらもう1ページ目のことはさっぱり忘れていたもの。

 …今思うと、奇跡と言われたのも分かる気がする。どう考えても「え、死んだ人の回想録じゃ…」と私の日記やらnoteやらを読んで思う(笑)

 体重半分になってたしね。自爆だけど。

 で、入院した後に目標ができて、でも到底目標には追い付かない体しかお持ちではない私の、30歳の私に向けたメッセージを本日私は見たわけで。なんというか、意外に希望にあふれてた。

 現実を知らない高校生ならではの鮮やかさかもしれない。今の私にとって、高校生の私は輝いて見えた。文字を通して。

 最後の方に書かれていたのは、「どんな女性になっていますか?」「私はかっこよくて、強くて力があって、品のある女性になりたい。」「自分がなりたい自分になりたい。」「誰と生きていますか?」「家族と動物と一緒に素敵な家で住んでいたらいいな。」「犬と猫と馬に囲まれて、外国で暮らしたい。」

 今でも思っているよ、高校生の私。実現はまだできていないけどね。そう教えてあげたいな。

 「もしかしたら、いないかもしれない。生きていないかもしれない。」、そう思いながら自分に書く手紙は、ちょっとした遺書のように感じていたと思う。だからこそ自分の理想を詰め込んで書いていたとも思う。

 すごく寂しい気持ちで書いた。その思いは忘れない。だからこそ、高校の頃何をしたかなんてほぼ忘れている私が、この手紙を書いたこと、手紙を書く際に言われたこと、最初は全然自分の将来を考えられなくて書けなかったことを覚えている。

 急に重い話になりますが、確か高校生くらいの私って「20歳になる日の直前まで生きたら、もういいや。」って思っていたんですよ。20歳になりたくなかった。親から「よく育った」とか言われることを考えただけで未来なんていらない、と思っていたくらいだったから。

 私にとって私が迎えた成人式は、ずっと私が思い描いた通りの最悪のシナリオだったんですよねぇ。懐かしい。成人式のことは、私の記憶の中では「なかったこと」にしています。「着物を着たね、そんな行事あったね」、ということだけにしています。…残念ながら、覚えているけどさ。嫌すぎて(笑)

 それは高校生の私には告げないでおこう。いや告げられないけどさ。

 手紙を読んで思った。10年ごとか、5年ごとか。自分に宛てた手紙を書こうと思う。あなたは何をしていますか、私の夢は達成できましたか、私の今の夢は…という感じの言葉を残しておこうと思った。

 私が小学生の頃から、座右の銘にしている言葉があります。「初志貫徹」。この言葉には色々と思い入れがある。

 この言葉を知ったのは、通っていた塾で教室に貼られていたから。受験生にはもってこいの言葉ですしね!(笑)

 初志貫徹。かっこいいな。そんな気持ちで勝手に私の座右の銘に認定した。

 受験後に居合道に出会って、そこでも「初志貫徹」を聴かされた。再び私の中で座右の銘が確立された。

 それからというもの、この座右の銘は不動の位置を私の心の中に築いた。今でもなお、です。

 この言葉を忘れないように、これから「初志貫徹」、自分の夢を忘れないで生きていこう。せっかく生きちゃってるんだから。勝手に自分の寿命を19歳にしていたくせに、かれこれ生きてるし。20歳の頃に分かった「寿命は20歳前でしたー!」というのもあったりしたけど生きてるし。

 高校生の私に、今の私はありがとうをただ伝えたい。ありがとう、おかげでまた生きられそうです。あなたの夢を達成するために。

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