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「にっぽん!歴史鑑定」を見て思うこと。

572回目です。φです。

私はBSの「にっぽん!歴史鑑定」に現在…ちょっと前から?ハマっています。元から歴史は好きだけれど。

「大体知ってるから歴史系見てもなぁ」と思って、テレビと疎遠になっていました。ちょっとしたきっかけがあって、見始めて、面白い視点からの紹介や解説にハマって、毎週録画して観ているようです。わぁ(笑)

歴史は学校で習うと、とある一面しか習えません。時間的な制約もあるし、史実として学ぶために必要なことに絞った方が効率もいい。それに、学校の勉強はどちらかと言えば「受験用」であって、興味の向くままに、というわけにはいかない。

まぁ私が高校で出会った先生、近代の第二次世界大戦付近と、自衛隊の説明に時間をかなり費やしていたのだけども。うちの学校は自由な校風で知られているけれど、なかなか自由だったなぁ…おかげで妙に詳しい部分が私にはあります。受験の模試解いたときに一度も出題されてなかったけどね!

おそらく、公立高校や受験に力を注いでいる学校では起こらないことだと思います。多分。私はひとつの学校しか知らないので、かなり主観的な考えですが…。

さて、THE受験勉強をしてきた人にとっては、この番組は「本当?知らないけど?」みたいな気持ちになるかもしれない。ひとつの事柄を深く深く追求しているから、教科書に載らないことがたくさん出てくる。私にはそこが面白い。

歴史はひとつではない。私はこの番組を観るたびにそう思います。当時の勝者が残したものが現代で主流になっていることが多くて、敗者は好きなように描かれていたりする。愚将だったとか、名将だったとか、勝者が勝者として残しているものなのです。そうじゃないものもあるのだろうけれど。

かなり古いものになるけれど、例えば平家物語。平家の没落っぷりが書かれているけれど、平維盛は実は優れた人物だったとか。逃げ腰云々で知られているけれど。私もそう思っていました。

木曽義仲だって、野蛮な人物に書かれている。当時の勝者は源頼朝だから、敗者として描かれてしまった。

私は2人の例を挙げたけれど、これだって何が本当の歴史なのか分からない。あくまで「残っているもの」が材料になって、今に伝わっている。もしかしたらどれも正しくないのかもしれない。

歴史は楽しい。いくつも解釈があって、年々新しいものが見つかって、人物の印象はがらりと変わる。

その面白さ、この番組で知ってもらえると思います。

1つ紹介します。

#251 、「従順ならざる日本人 白洲次郎」。

白洲次郎、ご存じですか?

私は授業で習った記憶はありません。私が彼を知ったのは、歴史の人物をひとりひとり詳しく書いた履歴書みたいな本から。GHQ総司令官:マッカーサー元帥に流暢な英語で怒鳴りつけて、慌てさせたとか、めちゃくちゃダンディな人だったとか。なにこの人かっこいい、と小学生ながらに思ったものです(笑)

余談ですが、GHQはGeneral Headquarters, the Supreme Commander for the Allied Powersの略。正直、「そこのQ?!」と思っちゃいます。ちょっと面白い。

白洲次郎って誰ー?と私も改めて思ったので、Wikipediaさんにお尋ね。以下が彼の簡単な紹介です。

白洲 次郎(しらす じろう、1902年2月17日 - 1985年11月28日)は、日本の実業家。貿易庁長官。兵庫県芦屋市出身。

連合国軍占領下の日本で吉田茂の側近として活躍し、終戦連絡中央事務局や経済安定本部の次長を経て、商工省の外局として新設された貿易庁の長官を務めた。吉田政権崩壊後は、実業家として東北電力の会長を務めるなど多くの企業役員を歴任した。

ほんと、色々やっている方ですよね。何者感が強い。

彼のことが特集されているなんて、これは見なくては!と思って、わくわくしながら観ました。結論から言うと、すごく良かった。

順風満帆な人生だと思っていました。お金持ちの坊ちゃんだし、イギリス留学してるし、仕事だって経験たくさんしているし、才能だって。努力はしたとは思いますが。

しかしながら、彼が歩んだ道は昭和の物事が常に変わっているような時期のもの。日本のために、人生を捧げた。そんな人だった。そういった人たちが積み上げてきたこの国を、誇らしく思いました。同時に、今の日本を見ると彼らはどう反応するのやら…とも思いましたが。

少なくとも、「こんなに時代が変わったのに、英語はこんなにも広まっていないのか!」とか言われそう。英語、未だに日本のランキングは低いですよね…まぁ教育が変わっていないから、当然の結果かもしれませんが。私は教育者ではないので、あくまで個人的な感想です。

歴史の人物たちに、そして未来の人物たちに。呆れられるような時代にしたくはないなぁ。激動の時代に生きた彼らのことを知るたびにそう思います。

歴史の番組で、近代に近い人物たちが紹介されると、今の日本はこのままでいいのか、と思う。高度経済成長期からの成長の鈍さは、割と広いの世代で知られていることじゃないかな。世界ランキングでは毎年何かしらのものが下がっています。教育だって、ジェンダーだって、平等だって。目に見えて、落ちているものがあります。

歴史は全く同じことが繰り返されるわけじゃない。だけど、歴史から学ぶことはたくさんある。どの時代だって、人間は人間です。

長い歴史を持つ日本にいるからこそ、たくさんの歴史を知ることができます。それに、日本では世界史も習う。いくつかの国では、他国の歴史を学びません。自国の歴史に関わる他国の歴史を間接的に学ぶことはあるようだけれど。本で読んだ知識なので、正確性に欠けます。ご容赦を。

自国の長い歴史。他国の歴史。そのふたつを学べる環境を生かして、国際社会に置いていかれないように、何かに関しては最前線でやっていけるように、していきたいものです。

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