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”返ってくる場所”への想いを考えてみる。

751回目です。φです。

今現在、誰もが共通して外の世界に飛び立つことができません。本当に必要な人だけが別の場所に行って、旅行なんてまだまだ先のこと。

そんな時代だからこそか、旅行の思い出をTwitterでよく目にするようになりました。旅行で行ったところの写真だとか、旅行中に思ったことだとか、旅行先のおすすめ、だとか。

色々読んで気づくのは、帰国した瞬間に共通して書かれている言葉があるということ。もちろん、全部が全部じゃない。

「日本に帰ってきたとき、ほっとした」、そういった言葉。安心したとか、居心地の良さを改めて実感したとか、おいしいものが食べられたとか。

私はこの感覚がどうもつかめなくて。なんでかなぁ、と強く思い始めたのは、確か初めて自分で海外に行ったとき。留学したときだから、もう5年以上前だなぁ。

実はそれ以前のアジア旅行ではなかなか感じなかった。私自身、アジア旅行はちょっとした緊張感がある。エキゾチックさに構えてしまうというか(笑)

私が旅行中に感じることは、大体ポジティブなものだ。もちろんアクシデントだって多発するし、「これ帰れないかもー」と思うときだってある。ギャングっぽいのにも出会ったことあるし、私の旅行は”平穏な海外旅行”というわけではない。

それでも、なんだか居心地が良い。日本よりも居心地が良くて、自分らしくいられる場所。それが海外だった。

食事にも悩まされることがない、というポイントは多分私の優位な点だろうと思う。日本の食事よりも海外の食事の方が、私にとっては”馴染んだ故郷の味”に近い。

言葉の壁だってあるけれど、それは日本でも変わらない。伝えたいことが伝わらない、ということは別に言語がどうだとかは関係ないらしい。私にとってはね。

ある程度羽を広げていい。そんな場所が、私にとっては海外なのだろうと思う。

そんな私にとっては、帰国した瞬間はほぼ絶望してる(笑)

日本行きの空港に向かう時点で、いやそれよりも前、帰国の日になった瞬間で、私の”帰りたくない病””逆ホームシック”は発症する。これはなかなか治らないもので、帰国して3カ月引きずることもある。いや一生引きずってるかもしれない。

あまりにもひどい顔をしていたのか、空港スタッフやCAさんに具合が悪いのかと心配されたくらいだった。帰りたくないだけでした、ごめんね!(笑)

そんな思いで空を飛ぶ。段々離れていく国に思いを馳せる。近づいてくる国に溜息をつく。また狭い世界の日々かぁ、と思う。

多分、私にとって海外旅行は空を飛べる、という自由を謳歌する感覚なのだろうと思う。日本に帰るということは、狭い鳥籠に戻るような感覚。

何が私にそう思わせるんだろう、と考えたこともある。それを話したことがあって、結論は育った国が違うからじゃない、というもの。私のアメリカ生活は3年間だし、ものすごい幼い頃のことなんだけどね…。

日本の丁寧すぎる対応に、放置してくれと願ったり。安い給料で頑張る人にチップを渡させてと願ったり。日本は合わないや、と私はぼやく。結構放任で、雑で、身勝手で、理不尽な国の方が私には合うのかもしれない。

きっと海外旅行に出る、楽しむ、日本を想う、帰りたくなる、帰る、安心する。このプロセスが多いのだろうと思う。安心しきった次に、また刺激を求めて飛び立つのだろうと思う。

はぁ、こうやって書いていると私も逆ホームシックになりそうです。どっか行きたいなぁ、ヨーロッパ巡りしたいなぁ。帰ってこない旅に出たいなぁ(笑)

まぁ今私にできることは、語学を磨いたり、仕事をしてお金を溜めたり、などなどインプットである。アウトプットの日を待ち望んで、生きようかな。

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