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エゼチミブの適正使用ですが、ASCVDの2次予防で考慮できますか

〇はじめに

エゼチミブは、既に最大限の忍容性を有するスタチン系薬剤を投与されている患者さんに、望ましいLDL-C値を達成するために使用されます。スタチンに追加することで20~25%のLDL-C低下を達成し、これは動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)リスクの低減を実現します。2018年の米国のコレステロール管理ガイドラインは、最適なスタチン投薬を受けているにも関わらず、ASCVDリスクが高い患者にエゼチミブを使用することをクラスIIbで推奨しています。ランドマークスタディであるIMPROVE-IT研究では、エゼチミブがCTTコラボレーションの推定値と一致するレベルでLDL-Cを低下させることを示し、CTTの分析を超える外挿に、正当性と妥当性を与えています。

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