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薬の窓から

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薬や医療に関する情報を一般の方に向けて発信しています。
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#薬局

2023/3/13以降も病院や薬局、高齢者施設ではマスク着用をお願いします

 やくそうでございます。
2022/2/10にマスク着用についての方針が政府の新型コロナウイルス感染対策本部より出されました。
 マスク着用については「個人の判断とする」とされましたが、マスク着用を推奨とする場面も提示されました。

医療機関受診時
高齢者等重症化リスクが高い者が多く入院・生活する医療機関や高齢者施設等への訪問時
通勤ラッシュ時等混雑した電車やバスに乗車する時(当面の取扱)
 

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薬剤師が行う残薬調整

 こんにちはやくそうです。
今回は「薬剤師が行う残薬調整」についてお伝えします。

「薬が余って処理に困る」
こういうことはありませんか?
ちなみに、9割のみ忘れがない状態であっても、1年も経てば1ヶ月分の薬が余ってきます。なので、1年以上飲んでいる薬で残っている薬が1週間ぐらいの方、非常に優秀です。ほぼ飲み忘れがないということですので、本当に厳重な服薬が必要な薬(種類はかなり限定される)でないか

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【2022.8.13現在】薬局で提供するSARS-CoV2抗原検査キット

 2022年8月13日現在、薬局で提供しているSARS-CoV2抗原検査キット の種類とその対象者をお知らせします。

1.若年軽症者への検査キット配布事業
年齢:12歳から49歳の基礎疾患がない人
(2010年(平成14年)の誕生日が来る人から
1972年(昭和47年)の誕生日前日までの人)
症状:微熱、咳など一般的な風邪症状のみの人
価格:無料
提供場所:薬局(完全予約制 まずは薬局に電話)

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医薬品の供給不安定問題の現状とみなさんができること(2022/6/29)

 こんばんはやくそうです。

 昨今、薬局に行って同じ薬が出ているのに毎回メーカーが違うことありませんか。
 これが「医薬品の供給不安定問題」です。
一昨年の夏、あるメーカーが医薬品の製造手順に関し明らかに別の手順で製造し、別の薬の成分が入った薬を飲んだ患者さんが事故を起こす事件がありました。そこから、いろいろなメーカーで厚労省に出した手順とが違う方法で作っていたことが発覚し生産体制の見直しをする

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花粉飛散シーズン

 お久しぶりです。やくそうです。

スギ花粉の飛散が活発になりましたね。この時期、耳鼻科の処方箋を受けている薬局はとんでもなく忙しくなります。前回薬局に来た日が去年とか一昨年の人がかなり多いので、併用薬の有無と花粉以外のアレルギーの有無(花粉症で来ている時点で花粉のアレルギーは確定しています)、副作用歴の確認、今年は例年に比べて症状はどうかについて聞いています。

 花粉症の薬を切らさないために、

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年末年始休業のお知らせ

こんばんは、やくそうです。

 このnote「薬の窓から」は、株式会社共和メディカルに勤務する薬剤師・やくそうがお知らせしたい薬や医療に関する記事を書いています。
 やくそう自身が医療機関や薬局のホームページ、SNS運用で個人的に大事だと思ったことも今後は記事にしようと考えています。今回は、「年末年始の休業」についてです。
 そもそも、サイトを持っていない医療機関や薬局は多いです。臨時に閉めるとき

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健康食品やサプリメントを服用するざっくりとした基準

やくそうです。今回は、健康食品やサプリメントを飲む/続ける基準をざっくりと解説します。

1.有害か? この基準が大前提です。他の条件をクリアしていても、有害であればやめましょう。
 
 体に有害であるかどうかは専門家に調べてもらうのか確実です。健康に有害である検証された研究がある→即中止
 有害かどうかわからないが、成分がよくわからない→飲まずに専門家に調べてもらう→調べてもらった上で有害であれ

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点眼液1本はどれぐらい使える?

 やくそうです。
 持病で目薬を毎日使っております。患者さんには「1日2回両目にさすと、5mlの目薬だと1ヶ月分」と説明しておりますが、果たして本当なのか実証してみました。
 8/9 1本開けました。ほぼ点眼を忘れることなく1日2回両目にさし続けました。1ヶ月後の9/9 ほぼなくなりました。
(この時点で目薬開封後の安全性が担保されなくなるので新しい目薬に切り替えます)

目薬は 開けたら1ヶ月以

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治療と生活との落とし所を見つける(長い目で)

 やくそうです。今回は今までと路線を変えています。今までは根拠に基づいた医療の記事を書いてたのですが、医療に関する誤解を埋めていこうということで今回はこの記事を紹介します。

患者さんから時折聞くのが上記記事のような医療に対する愚痴と言ったものです。これに対し、薬剤師としては「医療に悪い感情を持ってほしくない、何かあったときに根拠のある医療にアクセスするのを第一にしてほしい」という思いを持って、

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手書きを楽しむ、お薬手帳

手書きを楽しむ、お薬手帳

 こんにちは。今回は「お薬手帳」の活用方法についての記事です。

お薬手帳が導入されてもう20年ぐらいになりますでしょうか。最初の頃は「薬局がお金を取るため手段だ」とか言われていました。最初は調剤報酬も多かったのですが、普及されるにつれ、安くなっていきました。

 昨今、電子処方箋の導入とともに患者が服用している薬を医療機関や薬局が簡単に見られるようにして、重複投与を防ぐという案が進行しています。

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環境保護?衛生的?レジ袋有料化

2020.7.3最新更新 

どうも。やくそうです。

 レジ袋の有料化がもうすぐです。マイバッグを持ちましょうという風潮ですが、どうもここに来て感染症の拡大防止にレジ袋は有効なのではないかと思うようになりました。

 スーパーや一部のドラッグストアのようにサッカー台を配置できる店舗の場合は、客が持ち込んだレジ袋を触る必要がないので安全です。これが、サッカー台のない店舗だと客が持ち込んだ袋に店員が

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【SARS-CoV-2】手洗いによる効果

【SARS-CoV-2】手洗いによる効果

2020.5.7(2020.5.22追記)

 COVID-19の原因となっているSARS-Cov-2というウイルスは、一般的なエンベロープをもつウイルスより消毒剤に強いという性質があることがわかってきました。(スパイク蛋白をもって感染するため)しかし、このようなウイルスでも簡単に落とすことができる方法があります。

 「きれいな流水による手洗い」です。
https://www.mhlw.go.j

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電話やオンラインで診療した処方薬を安全・確実に受け取るには?

電話やオンラインで診療した処方薬を安全・確実に受け取るには?

2020/5/5公開(最終修正2020/5/9)

はじめまして。やくそうです。今回はCOVID-19感染拡大防止のための時限措置として実施されている「電話やオンラインによる診療における薬物治療」を円滑にすすめるために、医療機関・薬局・患者ができることをお伝えします。
根拠通知:新型コロナウイルス感染症の拡大に際しての電話や情報通信
     機器を用いた診療等の時限的・特例的な取扱いについて
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