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自己理解でつかむ幸せがある
パートナーと同棲を始めて9か月目、突然彼と別居をすることになった。別居事件は、私が自己理解を始める大きなきっかけになった。
今回の事件は、お金のことでけんかをしたのが引き金だ。私たちは付き合ってからこれまで、ほとんどけんかをしたことがない。私に関しては、親子げんかすらほとんど経験したことがなかった。
だから、感情を伝え合ってわかり合うにはどうしたらいいのか、まったくわからなかった。自分が思った
デジタル化がもたらしたライフスタイルの変化
私がライターになったのは、世界中が不安と混乱に包まれていたコロナ禍のことだった。不要不急の外出が許されない状況の中、デジタル化の波は着実に我々の生活へと入り込んできていた。
その少し前、私は社会人2年目の終わりに、学生時代に発症した双極性障害が再発し、精神的な錯乱状態に陥っていた。
東京都目黒区の自宅から実家の茨城県に、職場の人の手助けで半ば強制的に戻された。当時の私は実家が大嫌いで、イヤイヤ
縁もゆかりもない土地が愛する場所へと変わった1年間
2023年の7月、私は長年住み慣れた地元の茨城県を出て、鹿児島県民になった。学生時代も社会人になってからも、ずっと関東にとどまっていた私が、縁もゆかりもない鹿児島へと飛び立っていった。
それは、側から見るとものすごく大きな決断に見えたようだった。
「どうして茨城から鹿児島へ?」
「すごい勇気だね」
移住したんです、と言うたびに、その決断を称えられた。そうですよね、ぶっ飛んでますよね、と笑って
念願の炭酸水メーカーを手に入れた日
2023年11月。我が家に炭酸水メーカーがやってきた。彼と鹿児島で同棲を始めてから、4か月目のことだった。
「誕生日に何が欲しい?」茨城の実家にいる母から届いたLINE。「離れて住んでると、欲しいものとか全然わからないからさ」と。
実家に住んでいたころは、母チョイスで選んでくれていた誕生日プレゼント。茨城と鹿児島で離れた生活を送るようになってからは、リクエスト制が採用されることになったらしい。