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ペットショップと獣医さんの関係とは?No.12

ペットショップと獣医さんってどんな関係なのか?
この記事でお伝えした通り、私自身も某動物系大学でアンチペットショップの考え方を学んでいました。詳しくはこちら↓

そのこともあり、ペットショップの事をよく思っていない、獣医さんもいらっしゃる事は重々承知した上で常に仕事をしていました。私の大学の友人の獣医さんは、そういった人は、ほとんどいませんが。確かに一定数いらっしゃるのは事実です。

これは、ペットショップにいる時に気づいてるはずだ

アンチの獣医さんが必ず、言う言葉の一つです。この言葉で何度もお客様に不快な思いを与え、対応に追われたことか分かりません。代表的な症状で言うと「回虫」という寄生虫感染症があります。これは、寄生虫に感染してるわんちゃん、猫ちゃん同士が接触することで、感染することがあります。また糞などを口から摂取することで起こる事もあります。
ペットショップもこの症状を理解した上で、お部屋の清掃やペット達のお手入れを念入りに行っています。
ここで2点忘れてはいけないことが「母子感染」と「寄生虫がゼロになる事は無い」という事です。

「寄生虫がゼロになる事はほぼ無い」
幼齢期のわんちゃん、猫ちゃんは、免疫が決して高い訳ではありません。移動のストレス、環境の変化のストレス等で免疫が落ちたタイミングで、寄生虫が活発に活動し、体調不良を起こすことがあります。これは、予兆はありますが、予測することは困難です。

「母子感染」
ブリーダーさんにいるタイミングで、授乳やその他濃厚接触等で感染することがあります。これは、ブリーダーさんの環境や状態が悪いということでは、なく単純に感染するケースがあるということです。ブリーダーさんの所で発症するか、ペットショップで発症するか、お客様の所に行って発症するかの違いです。キャリア【症状を持つペットの事】の子でも発症しないで大人になる子もいます。それぞれの体調や環境、タイミングによって起こる物なので誰が悪いという事はありません。

こういった状況を踏まえて、アンチの獣医さんの場合は、「ペットショップにいた時に感染したんだよ!」とハッキリおっしゃる方がいます。実際私もお電話で直接言われたことがあります。この状況であれば誰が悪いという事は、本来特定する事はできません。獣医さんが発言する言葉は、とても説得力があります。獣医さんが悪いと言えば、そのペットショップが悪くなります。でも本当にそれで良いんでしょうか?

ペットショップさんもできる限りやってくれたと思うのですが

アンチじゃない獣医さんが必ず言ってくれる言葉です。ブリーダーさん、ペットショップ、お客様の事を考えて、どこにも敵を作らず、正しい知識をお客様に伝えてくれます。
こういった獣医さんは、ペットショップの役割も理解した上で一緒に力になってくれる方です。ペットショップの役割については、こちらの記事を参考までに。

このような役割があるからこそ、お互い傷つけ合うのでは、助け合うことでより良い関係を作ることで、誰も不幸にならない選択が出来るのでは、ないでしょうか?

ペットショップと獣医さんの関係とは?

私は、お店の子達の健康を守ってくれて、お客様とショップを良好な関係に保ってくれる最高のパートナーだと思っています。獣医さんと同じくらい、幼齢期のペットと携わる機会が多い仕事です。情報交換ができればきっと何かお互いにとって良い影響を与えられる存在だと思います。
もちろん全てのペットショップがそうだとは、限りません。獣医さんが言われる通り、良くない環境で過ごしているペットもいるのが現実です。

ですが私自身もペットショップという立ち位置で、獣医さんにとってメリットが無い事でも何度も助けて頂く機会がありました。ペットの事を思い、誰も傷つくことなく、お力添え頂いたことに、本当に今でも感謝してもしきれないことばかりです。

ペットショップを全否定される獣医さんもいます。
でも中には、ショップのことを理解し共に力を尽くしてくれる獣医さんもいます。誰かを敵にすることで、一時の信頼は得ることが出来るかもしれません。ペットショップも一緒です。アンチペットショップの獣医さんを否定することもできます。でもそれをすることで誰がいったい得をするんでしょうか?考えるべきは、ペットとその家族の方です。

一時の信頼を得たとしてもいつかどこかで、ほころびが生じます。その時に信頼関係は大きく崩れていきます。

それぞれの思いはありますが、相手の事をどれだけ思って言葉にできるかが大切だと思います。もしペットに関わる全ての方がこのような考え方を持てれば、きっと業界は大きく変わるのではないでしょうか?

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