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ただ可愛いだけじゃない! 消費行動につながる食べ物系インスタ投稿とは?

こんにちは!
Petrel編集部のなあさんです。

さっそくですががみなさん、インスタで食べ物を探すとき何を基準にしていますか?
可愛いもの?おいしそうなもの?珍しいもの?
人によっていろいろあると思いますが、実は最近インスタグラムで話題になる食べ物の基準が変わってきているようなのです。

そこで今回は、Petrelの食べ物系投稿を分析し、今インスタグラムで話題になっていて、これから流行する食べ物投稿はどのようなものなのか考えていこうと思います。

最近人気な食べ物投稿

今回は、2019年9月28日から10月29日の1か月間のPetrelインスタグラム投稿をエンゲージメント率ごとに分析し、どのような投稿が人気になるのかについて考えていくことにします。

写真 2019-11-26 9 49 53

上記が、この1か月間でエンゲージメントの高かった投稿の一覧です。
上位9投稿すべてが食べ物投稿となっており、Petrelの投稿においては、食べ物系が人気であるということがわかります。

食べ物投稿の中でもカテゴリ別に見ていくと、9投稿のうち

ご飯系:7投稿
スイーツ系:2投稿

となっています。

パッと見てお判りいただけると思いますが、これらの食べ物は決して可愛い!と言えるものばかりではないです。
特に60913という圧倒的に高いエンゲージメントを獲得している「JMTセット」の投稿は、可愛いメニューとは言えないと思います。他にも、だし巻きドッグや定食の朝ごはんなど、これまでのインスタ映えの概念とは少し違うようなメニューが並んでいますよね。

逆に、インスタ映えフードと考えられてきたカラフルなドリンクやキラキラした食べ物などはあまり上位にはランクインしていないようです。

ここからはその理由について考えていきたいと思います。

インスタは鑑賞ツールから検索ツールへ

私は、このようなエンゲージメントの結果が出た理由として、生活におけるインスタグラムの位置付けの変化が挙げられると思います。具体的に言うと、インスタグラムは見るものから情報を調べるものに変わってきているということです。

これまでインスタグラムは、「見るもの」という位置付けだと考える人が多かったように思えます。何気なく見ていて、可愛いものを見つけたらいいね!を押す。そして、それと同じ写真を撮ってインスタグラムに投稿したいと考えて、食べに出かける、という行動パターンが多かったように思えます。
“みんなあの可愛い食べ物食べて写真撮ってるから私も行きたい!”
“この食べ物を持ってあの場所で写真が撮りたい!”
などといった感情からインスタを見て、行動に繋げる若者が多かったのです。

また、“インスタ映え=可愛い”というイメージから、店内がピンク一色のお店やカラフルなドリンクなどが流行し、インスタグラムに溢れていました。
Petrelでもそのようなお店や食べ物の投稿を数多く行い、多くのエンゲージメントを獲得できていたという事実があります。


写真 2019-11-26 9 50 24

上の画像は、昨年2018年10月1日~10月31日までのPetrelインスタグラム投稿で、エンゲージメントがよかった8つをまとめたものです。内訳を見てみると、

スイーツ:5投稿
ドリンク:3投稿

となっており、今年の人気投稿とは違った投稿内容がランクインしていることがわかります。
どちらかというと、「インスタ映え」という言葉を聞いて思い浮かべる食べ物に近いのが昨年の人気投稿の方ではないでしょうか。
インパクトのある見た目のパンケーキやソフトクリーム、ティラミスに大流行したタピオカの新店舗。まさに「インスタ映え=可愛い」が成り立ち、インスタで見つけた可愛いものを食べて写真を撮りたい!それをみんなにシェアしたい!という心理が良くわかるものばかりが並んでいますよね。

このように、昨年のデータを元にした私の考察としては、Petrelのターゲット層にとってインスタグラムは、「可愛いものを見るためのツール。そしてそれと同じような写真を撮ってシェアするためのツール」であったということが推測されます。

私自身インスタグラムを利用する中で、友達と遊ぶときや旅行に行くときは、インスタを見ていて可愛いと思ったものの写真撮影を目的にしていたことが非常に多かったように感じます。そして、かならず写真を撮り、帰ったらすぐにインスタグラムのフィード投稿を行っていました。

一方、最近のPetrelのインスタグラム投稿では、それらのような可愛い食べ物やドリンクに伸びがみられません。前述した通り、どちらかというと「インスタ映え」からは離れたご飯系フードが人気となってきています。それが「見るものから調べるもの」への変化の表れであるように思えるのです。

インスタグラムが普及する前、私たちは友達と遊ぶときやご飯を食べに行くとき、まずはwebサイトで検索をしていましたよね。
「渋谷 ランチ」や「新宿 女子会」などと検索をして、自分たちの予算や食べたいもの、人数などに合ったお店を見つけ、そこに行くというのが自然の流れだったと思います。つまり、

友達とご飯を食べに行く・遊ぶ予定がある→webで良さげなお店を探す→行く

という流れが一般的でした。しかし、インスタが流行してからは

インスタを見る→可愛いものを見つける→行ってみたいから友達を誘う→行く→写真を撮る→シェア

の流れが若者の間で当たり前になっていました。ですが、最近では

友達とご飯を食べに行く・遊ぶ予定がある→インスタで良さげなお店を探す→行く

といったように、以前はwebサイトを通じて行っていた行動をインスタグラムを使って行っている人が多いように感じます。

これまで、「見る・シェアする」ことを目的として利用する人が多かったインスタグラムを、「検索」目的で使用する人が増えたのはなぜなのか。

私が思う一番の理由は「インスタで自分の写真をシェアすることへの意識が低くなってきている」ということです。
昨年までは、“可愛いものを撮ったらすぐにインスタのフィード投稿”といった意識が強かったように感じます。でも、最近では可愛いものを食べてもストーリーズ投稿しかしない、もしくはフィード投稿をするもののアーカイブにしてしまい、タイムラインには流さないという人が多い印象があります。

そのように、自分のインスタグラムへの投稿に消極的であるが、インスタグラムは利用しているという人が増え、その結果インスタグラムを単なる検索ツールとして利用している人が増えたのではないかと考えられます。

インスタ映えだけが求められる時代はもう終わり・・・?

以上のことをまとめると、

・インスタグラムは見るものから調べるものに変わってきている
・インスタグラム内で「インスタ映え」を狙って食べ物を探す人よりも、webでお店を探すのと同じ感覚でインスタグラムの検索を使う人が増えている
→ただ可愛いものではなく、本当に美味しいもの、話題になるものが人気投稿となる

ということが言えると思います。

可愛いもの、映えるものだけがインスタグラム内で人気になる時代はもう終わったのかもしれません。Webでお店を探していたのと同じ感覚でインスタグラム内を検索し、口コミを見る感覚で投稿のキャプションを読んでいる人が増えている今、いろいろな場面での食事に対応でき、何回も食べたいと思えるような食べ物がインスタグラム内でも人気になって来ると考えられます。

実際、Petrelの投稿に付けたハッシュタグの中で「#インスタ映え」や「#フォトジェニック」といったものより「#東京カフェ」や「#渋谷カフェ」といったものがエンゲージメントが高くなっているということもわかっています。そのことからも、映えるものや可愛いものをむやみやたらと探す人より、自分が行きたいエリアにある美味しい食べ物や話題の食べ物を探す人が増えているということが言えます。

(ハッシュタグの分析については詳しく書いたnoteがあるので、気になる方はぜひそちらもご覧ください・・・!)


食べ物投稿で人気になるものは、この1年間で大きく変化していることがおわかりいただけたと思います。

今回の分析でも使用した弊社のSNS分析ツール「MASAI」では、インスタグラムのトレンドの把握やアカウントの詳細分析などを行うことが出来ます。
インスタグラムアカウントの方向性やエンゲージメントの伸びなどについてお悩みの方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご連絡くださいませ。

私たちは、これからも常に変化しているインスタグラムのトレンドについて分析していきたいと考えております。ぜひこれからの記事も楽しみにしていてくださいね♩


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