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地域のいろんな人が公園について話をする基地になったら面白い、これからの公園愛護会

公園愛護会をつくってみて、活動してみると、いろいろと楽しいことが見えてきた。そうじなど、基本は自分に出来ることをすることで、良い公園づくりに関わるのが公園愛護会。

特別高尚な精神を持ち合わせた人物でもない私が、なんでそんなボランティアみたいなことやってるのか?というと、これが案外面白いから。公園のオフィシャルなサポーターになるような感じ。

公式に認められた団体だから、やれることの幅が広がるし、いろいろな挑戦へのハードルも下がる。簡単なところでいくと、イベントを企画したり、掲示板をつくってコミュニケーションしたり。フツーの個人では難しいことも、公式サポーター団体なら実現可能(もちろん私的な乱用とかの意味じゃなく)。たとえば今は、我らがつくし公園の木のベンチが腐食してきてるので、新しく入れ替えるなら、掃除道具を収納できるようなベンチをリクエストしてみてます。愛護会の意見がどのくらい採用されるのか実験中(はたまた全然叶わないのか)。

今まで知らなかった仕組みとか、世の中のいろんなことも見えてくる。公園愛護会を通して、こんなことできたら面白いなーと思うことをいろいろ妄想してみました。

まずは、地域に友達がふえる場になる

公園をきっかけに、近所の人とコミュニケーションが増える可能性はある。地域に仲間が増えて、多世代の友達ができる。植物や虫について学びあったり、DIYや大工仕事を教えてもらったり、好きなマンガを交換しながら語り合う親子以上に年の離れた友達ができたらステキ。

地域に根ざし、公園を活用した遊びやイベントをどんどん実施していくことで、公園のあたらしい楽しみ方を開発していく場になっていくのも面白い。

地域に友達がふえることの延長線上に、企業が協賛したり、学校や子ども関連の教室、高齢者施設などとの連携も自然にできていくような感じもありかもしれない。とにかく善意を持ち寄るいろんな人と混ざり合うのは良いこと。

公園の独自ルールをつくるテーブルになれたら

たとえばボール遊びNGや犬の散歩禁止など、自治体で一斉に決められているルールや、いつのまにかダメになってしまったことも、本当にダメなの?なぜダメなの?を、もう一度考えてみてもいい。

公園の利用者、近所に暮らす住民、変えたい人、守りたい人、いろんな人が同じテーブルについて話し合うことで、その公園独自のルール改定を柔軟に行っていくことだってできるだろう。結果ルールは変わらなくとも、異なる立場の人の意見を聞く場があることで、お互いに気持ちよくやっていけるきっかけになるかもしれない。公園愛護会は、そんな話し合いの良きテーブルになることができるんじゃないか?なぜなら、みんなの根底に「この公園を良くしよう」という気持ちがあるから。

横につながって、エリアで考えていけたら

ひとつの公園だけじゃなく、近くの公園や、その地区の大小さまざまな公園が繋がっていけたら、どうだろう?

樹木や花に関する知識や技術の交流をしたり、一緒に公園クエスト的な冒険イベントとかやってみたりするのも良いかも。植物や生き物を比べたり、イベントの幅が広がる。大きな公園と小さな公園が兄弟のように組んでみるのもありかも。大きな公園からは、掃除や除草の道具や、花の苗、イベントに使う備品など、いろいろなものを融通したり、また大きな公園でイベントするときなんかは、小さな公園のみんながサポートしたり、なんてのもできそうだ。

街区公園の再整備では、小さな公園同士がどのように連携し、役割分担していくかなどを、小学校の校区単位で再度見直して考えていくような取り組みが、既に行われている市もある。A公園はボール遊びができるように遊具を減らそう、B公園は小さい子も安心して遊べるような遊具を充実させよう、 C公園は静かに過ごせるように花やベンチを増やそう、みたいな。そう、全部が全部同じ機能である必要はないから。

いろんな立場の人が対話をする基地になったら

公園のリニューアルやPark-PFIなどを使った再整備のときに、住民と行政など異なる立場の人が一緒に考えていくために、有効に機能することができるんじゃないか。

未来につながる良い公園にしていくために「まずこの公園が、街にとってどんな場所であるべきか?」を話し合っていく必要があるとしたら、「この公園を良くしよう」という基本スタンスで集まっている公園愛護会は、良いワークショップの場になることができる。行政・企業・多世代の住民、様々な立場の人が一同に会して話し合うことで、きっと相互理解や多様性の容認に繋がる未来への対話をしていける。

行政の都合や、一部の人の思い込みや、遠いところから来た商売的数字に短期的に踊らされず、きっとみんなにとって良い公園づくりができる。対立するのではなく、協力していく。いろんな立場の人が参加する公園愛護会はそのベースになっていくのではないか。

あたらしい働き方になっていくとか

日々の清掃や、設備に破損がないか点検するなどの簡単な作業は、たとえば近くのデイサービスなど高齢者施設との協働で、高齢者のための新しい仕事になるかもしれない。

誰かの役に立つことは、仕事の基本で、社会との繋がり。それって小さなことでも、気持ちが良いし、喜びになって自己肯定感が上がる。何歳だって。儲かるタイプの仕事ではなくて、健康寿命をのばすとか予防医療の方に貢献しそう。

地域における役割を担うことで、やりがいを持って地域社会で生活できる。引きこもりがちになる高齢者の外出や身体機能の維持、社会交流に貢献する。


こんなあれこれ、実現したら面白いなーと思う。もしかしたら、もうどこかで既に始まってるかもしれない。公園愛護会って、なんかそういういろんな可能性を秘めてるんじゃないかと思うのであります。

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