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ドラマ・シェフは名探偵

今回はまた最近のヘビロテドラマについて語りたいと思います。

『シェフは名探偵』、小さなビストロレストランを舞台にした一話完結型のドラマです。私はAmazon primeで見ています。

音楽や雰囲気や演出の全部が暖かくて可愛くて好きになってしまったドラマで、何度も何度も繰り返し見てるほど気に入っています。

このドラマはほぼ全て「パ・マル」という小さなビストロの中でお話が展開されます。
レストラン内で、主に人間関係の悩みを抱えたお客様が起こすトラブルなどがきっかけに話が進んでいきます。
それぞれの悩みには料理や食べ物にまつわるエピソードが鍵になっており、ちょっとお節介なシェフがその料理をもとに「実はこうだったんじゃないか」を推察し、解決に導いていくお話です。


閉店後の落ち着いた店内にて、シェフが「ヴァン・ショー」という温かいワインとスパイスの飲み物をお客様に振る舞いながら推理を話し、そのお話をお客様もスタッフもみんなで聞きいる。
恋人同士、友人、家族など、大切な人同士がお互いをとても思い合っているからこそ起こる気持ちのすれ違いが悩みを生んでしまっていたとわかることが多く、あたたかいヴァン・ショーが心に積もった雪を溶かしてくれているようで、なんだか見ている私もあたたかい気持ちになるドラマです。

ゲストが毎回数名出てきますが、メインキャストがお店の従業員4人(とたまにオーナーと探偵さんが出てくる)のみなので、複雑な人間関係を把握する必要がないため気を張らずに見ることができます。
また、一話完結型のその一話につき二つのエピソードが並行して進んでいくため、いい意味で感情を引きづられないのも魅力です。
カジュアルにお話を楽しむことができるのも、パ・マルのお店のコンセプトである「気取らないフランス料理」とリンクしているようでおしゃれだなと感じます。

ピアノやバイオリン、アコーディオン等が中心のフランスっぽいBGMもこぢんまりしたお店をいっそう可愛く演出してくれて好きポイントです。
また、オープニングはアップテンポの明るい歌で何かが起こりそうなドラマのはじまりを飾っていて、お客様の抱えている問題を解決へ導いた後のエンディングはどこかホッとするような温かい歌が流れる、この毎回の流れもとても可愛いなと思います。


コミカルな演出も多く、シェフやスタッフ達のやりとりはテンポの良いボケとツッコミがくすっと笑えるため、そこもこのドラマの魅力だと思います。
例えば、志村という苗字のシェフがいるのですが、ギャルソン達含め志村けんさんのギャグをさりげなく織り交ぜながら話をしたりしています。ガチョウ料理の話ではみんな「ガチョーン」の手のふりをしながらガチョウと言っていておもしろ可愛いなと思って見ました。

ほぼ毎話にある、シェフ達4人がカウンターに横一列に並んでまかないを食べるシーンもとても好きな場面です。ずっとフレンチは飽きるだろうという理由から和食率の高いまかないを美味しそうに、そして会話を楽しみながら食べているオフモードな4人の姿にほっこりした気分になります。

レストランの中というずっと同じ環境でお話が展開されるドラマですが、演出はもちろん、俳優さん達の魅力的な演技もドラマを盛り上げてくれているんだろうなと感じます。
続編とかないかな、なんて密かに期待しているドラマです。

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