癒し

「癒しとは、「偏っている脳の全体性を回復すること」なんです。つまり、自分の脳がふだん接していないものに接して、脳の偏りをなくすことが癒しになる。

ひやまっち(対談者のうちの一人)が、「視覚に偏りすぎている」といったのもまったくその通りで、見える人は、あまりにも視覚に頼りすぎて生きているため、「ダイアログ」のような、むしろ視覚が一切役に立たない状況に自らの身を置くことが、脳の全体性を回復させ、癒されることにつながるんです。」

癒しって、「偏っている脳の全体性の回復」のことなんですね。
実際、日常生活でリラックスした状態というのを思い浮かべてみると、

・シャワーを浴びたり、お風呂につかっているとき。
・コンサートホールで音楽を聴くとき。
・美味しいものをたべているとき(←一番癒されます(笑))等が挙げられます。皆さんの中には、ひょっとして、・部屋でアロマオイルを焚く

というのもあるかと思います。

よくよく考えてみると、
これらに共通していえることは、
主に「視覚」以外の感覚を使っていること。

つまり、

・シャワーを浴びたり、お風呂につかっているとき。(触覚)
・コンサートホールで音楽を聴くとき。(聴覚)
・美味しいものをたべているとき(味覚)
・アロマオイルを焚く(嗅覚)

ということです。

先週、「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」というアトラクションに行ってきました。

視覚が不自由な方の案内のもと、見知らぬ数人が一組になって、
暗闇の中のさまざまな出来事を体験していくという催し物で、

・・・

「見えない」ということは、
視覚の使用が完全に制限されているので、
視覚以外の五感に頼らざるを得ない状況に身を置くということ。

なので、このアトラクションで見えない状態に置かれたとき、
強制的に視覚以外の感覚を総動員して、まわりの状況把握につとめることとなり、
そこに癒しの効果があったんだと分かりました。


【読書感想】「まっくらな中での対話」(茂木健一郎 with ダイアログ・イン・ザ・ダーク著) - 「英語で考えろ」っていわれても...

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