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【結果発表】#はたらいて笑顔になれた瞬間 noteコンテストの審査結果を発表します!

2022年3月18日から約1ヶ月にわたって開催した、「はたらいてよかった」と笑顔になれた瞬間やそのときの思いについて語る「#はたらいて笑顔になれた瞬間」投稿コンテスト。期間中(3/18-4/17)には、1,926件もの作品をご応募いただきました! 読み手も笑顔になれるすばらしい作品を投稿いただき、ありがとうございます。
noteでの応募作品一覧は、こちらをご覧ください。
審査会にて、審査員である池澤あやかさん阿部広太郎さん川野優馬さんの3名と、パーソルホールディングス note担当 による選考の結果、下記のとおり受賞者が決定いたしました。

グランプリ

はたらくことの喜びについては、だいたい恋ヶ窪の焼き鳥屋で学んだ

大学生になって上京し、生まれて初めてアルバイトをすることになったしろさん。当時は「なかなかアルバイト応募の電話をかけられなかった」ほど、シャイで引っ込み思案だったと言います。やっと仕事に慣れてきたころ、常連客から「仕事、つまらないでしょ」と指摘を受けたしろさん。これを機に、自身のはたらき方を見直すことに。より深くひとと関わることで、お客さんや店長から「はたらく喜び」について学んでいきます。自身の心の動きやお客さんとのやりとりについてていねいにnoteにつづり、今回グランプリを受賞しました。

ちょうど1年前の6月1日にnoteで文章を書くことを始めました。ブログをしたこともなく、文章を書くことすらほとんど未経験だったので、コンテストでグランプリに選んでいただけたことがまだ信じられない気持ちでいます。
若い頃の私の体験がこのようなところで日の目を浴びることになろうとは思いもしませんでしたが、恐縮しつつ大変光栄に思っています。
グランプリに選んでいただいた審査員の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

(しろnote 365日目くらいさん)


審査員特別賞(池澤あやかさん賞)

真夜中のコンビニ、星の王子さまと出会った日 | エッセイ

学生時代にコンビニでアルバイトをしていたSayuriさん。最初は漫然とはたらいていましたが、商品陳列やお客さんとの会話に工夫をすることでたくさんのステキな出会いを得ることができました。自分と他者との関係が変わっていく様子をていねいに描き、心があたたまる作品になっています。

退屈なバイトを自分の心がけで面白く変えていくさまが、丁寧に描かれていて、いい作品だなと思いました。
また、『星の王子さま』のくだりは、毎日会って接客をする積み重ねが人の心を救うこともあるのだなと、心温まりました。「この本に込められたメッセージはなんだったんだろう?」と読後の余韻が残るのも、個人的にはよい読了感でした。

(池澤あやかさん)


審査員特別賞(阿部広太郎さん賞)

ダンスフロアなんてしらない

街の小さな不動産屋ではたらいていたみついさん。1階に壮年の大家が住む戸建ての2階を貸し出す、という難しい案件を扱うことに。のちに、入居を決めたシングルマザーの親子と大家夫婦との心の交流を知り、ほっこりとした気持ちになります。和室にある「ダンスフロア」とは何か?その意外な組み合わせと、”あの曲”の歌詞を思い起こさせるラストがユニークな作品です。

頭の中に映像が浮かびました。そして、優しい余韻がつづきました。「はたらく」ということは、大切な思い出をつくることなんだなと思いました。通り過ぎていかない、佇むことができる時間。そんな心に残る時間を手に入れるために、今日も仕事に向かう。よし、がんばるぞって僕も思えました。特別なnoteです。みついさん、ありがとうございました。

(阿部広太郎さん)


審査員特別賞(川野優馬さん賞)

アパレル店員の「アドレナ売リン」の正体

ショップ店員に話しかけられることにとてつもない恐怖を感じていた長瀬さんが、なんと自らショップ店員に?!驚きの展開で最後まで一気に読ませます。はじめはオドオドと接客していた長瀬さんが、お客さんの明るい反応に助けられて成長していく姿が微笑ましく、ユーモアたっぷりの文体でたのしく読めるnoteです。

苦手だと思う仕事、やりそうもないと思っていることにチャレンジしていざ自分がその立場に立ってみると、理解もできるし偏見も解けるんだってことが、自身の体験をもとに伝わってくる、とても好きなnoteでした。なんでもやってみないとわからないし、接客ってする側もされる側も幸せを生む仕事なんだって改めて感じさせてもらえました。

(川野優馬さん)


パーソル賞

餃子からはじまる物語

餃子を包むアルバイトをしていた微熱さん。店の店長から、自分にしか作れないものを作るようにと背中を押されて、絵を生業にすることをめざします。でも、ひとつも絵が売れずに頓挫。数年を経て、あることを機に再起します。長い長いトンネルの中で苦しみ、ようやくふたたび旅をはじめた主人公から勇気をもらえる作品です。

餃子店の店長との会話から気付かされる“はたらく”ことへの本質的な意義や、作者が本当にやりたい仕事に気付くまでの紆余曲折がリアルな心情描写とともに描かれている作品でした。自分がやりたい仕事に気付くまでに近道は無く、人との出会い、失敗や悩みを乗り越えて初めて気付けるという大切なことを教えてくれる作品です。

(パーソル note担当)

雇用形態関係なく働けたのは、この会社が初めてでした。

「これだから派遣はイヤなんだよ!」。森逸崎海さんのnoteは、この衝撃的なセリフではじまります。営業のアウトソーシングをメイン事業とする企業で正社員としてはたらいていた森逸崎さんは、もともとアルバイトとしてこの会社に入りました。それだけに、雇用形態に関係なく、みなが笑顔ではたらけることにこだわっています。「自分にとって、はたらくことの意味とは何か」を考えさせられる作品です。

アルバイト/契約社員/正社員と経験していく中で感じた違和感が上手く描かれており、違和感に対して、社内の関係者を巻き込み、試行錯誤しながら奮闘する姿がとても印象的でした。誰かのために動くことで、自身の“はたらく”ことへの新しい気付きや、笑顔の瞬間、喜びが伝わってくる作品です。

(パーソル note担当)

入賞

各審査員からの総評

池澤あやかさん

クリエイターのみなさんの「はたらいて笑顔になれた瞬間」 を読ませていただいて、じんわり温かい気持ちになりました。はたらくことは、生きる喜びに密接につながっています。一方で、悲しみ、怒り、嫌悪を感じてしまうこともあります。人生において大きなウェイトを占める、「はたらく」だからこそ、なるべく笑顔でいたい。そんなとき、多くの方にとってみなさんの作品は良い助けになるに違いありません。素敵な作品をありがとうございました。

阿部広太郎さん

「はたらくとは何でしょうか?」という問いについて、就職活動をしている学生の方と話すことがあります。その答えは、人によって違うと思います。一つに限定されない、たくさんの理由があります。それでも、ご応募いただいた皆さんのnoteを読むにつれて感じました。仕事は人と人の関係をつくりだす。育てる。広げる。その中に、ずっと忘れられないきらめく瞬間だって生まれる。いいなぁ、としみじみ思う、大切な時間を頂きました。受賞作、ぜひみなさんにも読んでいただきたいです。

川野優馬さん

今回、noteコンテストの審査員に初めて参加し、たくさんのnoteをまとめて読ませてもらう初めての機会だったのですが、いろんな人生を覗かせていただいている感覚でとてもたのしく審査させていただきました。「はたらく」ということに関するテーマだったからこそ、どのnoteでも人生が表現されていたんだと思います。はたらくことは生きることと密接に結びついている人生の大切な要素だということに気づかされました。そして人生を感じるからこそ没入したりより共感できると思ったので、僕自身も今後noteを書く時には人生がにじみ出るような文章を書いていきたいと思いました。数々の素敵な作品、そしてこのような審査の機会、ありがとうございました。

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たくさんの応募作品はこちらから閲覧できます

それぞれが「はたらいて笑顔になれたとき」について、あらためて考えるきっかけになれればと思います。
ほかの投稿作品についても、以下URLよりぜひご覧ください。


コンテストを振り返って

以下、パーソルホールディングス note担当からのコメントです。

多種多様な“はたらく”の中で、皆さまに投稿いただいた「#はたらいて笑顔になれた瞬間」を一つひとつ読ませていただき、はたらくことには、さまざま出会いや発見、喜びがあることを改めて感じました。はたらくことには、時に失敗/悔しさ/悩みがあるけれど、それでも、やっぱり笑顔になれた瞬間や、はたらいてよかったと思ったことがある、という皆さまの作品がとても心に響きました。今回の投稿/受賞作品を通して、さまざまな「#はたらいて笑顔になれた瞬間」に触れ、あなたらしい“はたらく”が実現できる何かのきっかけになれば幸いです。