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縄文時代にタイムスリップして踊った話

すごい昔の話になる。10年くらい前のこと。
たまたま三内丸山遺跡に行った時に、「子どもの墓」という遺跡があった。遺跡保護のためか、近未来なドーム型建物の中にそれはあり、中を見ると、子どもの死体を入れた甕のあとがある。(骨は博物館で展示されていたのか)。

そこに入って、いろいろ見ていた。ここに子どもがあ…、と思っていたら、自分の腰骨のうちのひとつくらいがぎゅっとうごかされているのを感じた。右、左、右、左。アレを思い出した。

昔、気功師の施術のアシスタントしてたことがあった(なんでだよ…www)そんで、その人と話をしてたら「俺、あのテレビみたいなの(人が触らないで飛んだりするやつ)できるよ、あれほどじゃないけど。やってみようか?」とか言い出した。「はい! お願いします!」といったら、その気功師が右、左、右、左、と手を前に出してまるで空中の何かを動かしているように手を動かし始めた。その人が2回くらい右左したあとに、つくしみたいにつぎつぎなってる私の腰骨の一個が、右、左、って気功師の腕についてほんの少し動きはじめた。ええ?! ってなったとたん周りの腰骨も右、左、ってその最初の腰骨についてきはじめた。ぐええ! ほんとだ!! で、気づいたら身体がその気功師の手の動きについてゆれてた…、

で、縄文の子どもの墓に戻る。。
ん? と思って、その動きに手をつけてみた。というか、手をつけるようにちょっと促されていた。動きは、盆踊りみたいなものである。右手と左手が炭坑節で言うと、「月がー出たー」のところのフリに似ている。それで前に進む感じ。

ちょっと動きはじめたら止まらなくなった。なんだなんだ、って思いながら踊り続けた。とにかく勝手に身体が動いて止まらない。止まらない止まらない!! って思いながら踊り続ける。それしか思っていなかった。フリは常に一個のフリしかなかった。右、左、右、左、エンドレス!

しばらくして、もういい、もういいです、いやいやもう付き合いきれません、って思って、ドームを出た。

なんだったんだ。わからん。

そのあと、数年後にまた家族と行ったら、また踊った。同じフリだった。

だから、縄文時代の踊りを知ってるんだと仮定してみる。そこから見えた景色も見てみる。

子どもの墓で踊るようになったっていうことは、子どもの死きっかけで踊ることがあったみたいだ。円になって踊ってる。笑ってる。心が満たされる。自分(母っぽい)はこの子をなくしたはずなのに、好きなみんなと踊ってる、それとやっぱり区切り、なんかの区切りのために踊っている。ちょっと泣く。死者を弔う、というよりかは、その死が自分の人生の区切りだと思っていたみたいだ。幸せと悲しみで、胸がはちきれそうだ。たぶん、子どもが死んでからしばらくしてから行われた、暦的にちょうどいい記念日らしい。真ん中に火がある。

そんな風景だった。


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