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ぺルラの日記 #1【MR. YOGI】街中で小さな石をもらう

イギリスに引っ越して2日目 2009年 6月5日 

イギリスに引っ越して2日目 2009年 6月5日 金曜日 

生憎の曇り空、寒くはないけれど日本の梅雨のように湿気はないので、厚めのカーディガンを羽織って家を出た。

今滞在させてもらっている友人宅からバスで30分程、ロンドン中心地のオクスフォードサーカスに着いた。

ロンドンでいうところの渋谷でいつもなら若者や観光客でごった返してるけれど、金曜日とは言えまだ平日の昼過ぎなので週末ほど人はいない。

今日は銀行口座を開こうとRegent’s StreetからConduit Streetに入ってシティバンクの支店に向かった。

日本で口座を持っているということから、英国内での収入や仕事が無くても口座を開くことが可能だった唯一の銀行。他のローカルのイギリスの銀行には悉く断られていた。

店内には他に待っているお客さんもおらずすぐに窓口に案内され、男性行員に口座開設をしたい旨と状況を説明。


『この国で携帯電話も信用履歴・クレジットカードも家も仕事も保険も何にも無くて、昨日ロンドン来たばかりなんです。預けるお金なら多少あります!あせあせ(飛び散る汗)』

『普通口座は難しいですね。。信用調査があるから開けられるか分からないけど、Savings Account(デビット機能の無い預金専用の口座)ならすぐに開けられます。』


しょがない。。一応現金を入れる口座だけはすぐに確保できそう。日本から持ってきた現金を預けたかったので助かった。

手続きが終わり銀行を出ると小雨がパラパラ降っていたので、大学の友人達から選別でもらった綺麗な薄いグリーンの折り畳み傘をさしてHanover Squareに差し掛かったあたりでターバンをぐるぐる頭に巻いて真っ黒い長いヒゲをたくわえたおじさんが話しかけてきた


『You are so lucky….』


ロンドンでは路上でのひやかしがよくある。ナンパでもなく、もっと程度の低いハラスメントに近いもの

どうせアラブかどっか中東のギラギラしたおっさんで (最近ではアラブ人はターバンを巻きません)、

『You are so beautiful😍』

とか言ってくるのだろうと思っていたら

ターバン『You know why? You are so lucky because you are going to be very happy from this August. BUT you have to be careful about two things..Do you want to know them?』

なぜなら君は8月からすごく幸せになるよ、君はすごくツイている。ただ気を付けなければいけないことが2つあるよ。知りたいかな?

(なんだって?)

私は世の女性と同じく占いは大好きで結構スピリチュアルな事を信じている。この世には科学で説明出来ない超常現象や運命的なものがあると今でも思っている。

ぺルラ『ええ、教えて欲しいわ』

するとターバンのおじさんは3センチ四方くらいの小さな紙に何かを書き出した。その紙をくちゃくちゃに丸めて私にぐーで握らせる。


ターバン『So, tell me your favourite flower. Just pick one.』(一番好きな花を一つ選んで)


ぺルラ『百合の花は花の中で一番好き 』


ターバン『Well, then also pick just one favourite number.』(一番好きな数字を選んで)

ぺルラ『Hmm, 8…? 』(この時好きな数字なんて無かったから、5と6と8で迷ったけれど8にした)


ターバン『Blow your fist once. and open the paper. if you see ‘lily and 8’ in the paper, I will tell you what you have to care about. 』

グーにしたコブシに息を吹きかけて紙をひらいてみてみて。もし百合と8が書いてあったら、僕が見えていることを君に教えてあげるよ


そして、おそるおそるコブシを開いて中の紙を見てみると。。。

なんと。。。。


Lily 8 (写真は反対になってしまっていますが。。Lilyです)


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でも、よくマジックとかでこうゆうのあるし。なにかトリックがあるに違いない。でも、散々迷った8まで当てるとはびっくりした。


『You are going to be very happy in the future, you will get married and you will have children and also have grand children and live long.
You are kind of a person who is not happy with working for someone, you would learn and get knowledge from them but you should work for yourself and do your own business. When you do business, your key number is always 8. If you buy a property, you should choose address or room number 8 or include the number. 』


あなたは将来すごく幸せになるよ、結婚して、子供にも恵まれ、孫も出来て、長生きする。あなたは誰かの下で働くのが好きな人ではない、何かを学んだり知識を得たりは出来るけど、自分のビジネスを持った方がいいね。独立した時は数字の8がいつもキーナンバーとなるよ、不動産を買う時も番地か部屋の番号が8もしくは8を含む住所を選ぶといいよ


『You talk too much, you give people too much information and people take advantage of you, so do not talk too much.
You get angry sometimes very easily, so you need to control it too. 』

あなたはおしゃべりで人に情報を与えすぎるので利用されることがあるよ。なのでしゃべり過ぎないようにしたほうがいい。あと怒りっぽいので自分の怒りの感情をコントロールできるようにする必要があるね


『And one more thing is that one of your female friends is jealous about you and so she always gets in the way when you have a serious relationship with someone. I can give you her name and your best boyfriend’s name, but maybe not now. 』

あと、最後にひとつ女性の友人でかなり君に嫉妬している人がいるね。君が真剣な交際をするといつも邪魔をしてくる。彼女の名前と最高の彼氏の名前を教えてあげることができるけど、今は教えられないな。


するとたまたま通りがかったおばさんが不振に思ったのか心配そうに私に話しかけてきた、どうみてもおかしいツーショットで私がおどおどしているように見えたよう。


おばさん『大丈夫?何か取られそうになっているの?』

ぺルラ『いえ。。大丈夫です。』


おじさんも自分は何もしてないよっというようなジェスチャーで叔母さんに説明をした。

結局このちぐはぐな二人が道端で何をしているのか腑に落ちていないおばさんも渋々去っていった。

その後も私の年齢や好きな色をばっちり当ててくる。

そこで、喉から手が出るほど聞きたい…その最高の彼氏の名前といつも邪魔する女友達の名前。


ターバン『教えてあげられるけど、それを聞きたいなら50ポンド払ってね。』


(結局金ね)


50ポンド(約7千円)だったら日本で占い師行くくらいの値段だし。。。払ってもいいのか。。。
彼の名前はヨガをやってるMr. Yogi  神から特別な力を授かってるらしい。


ターバン『Money is nothing, doesn’t mean anything to your happiness, just open your heart. 』

お金なんて何も意味をなさによ。お金では幸せにはなれない。心を開いて。。おいおい、なら金取らないで教えろよ!

ターバン『I will give you this stone, you keep this and you will have no problem, luck will come from Aug.』

この石をもっていなさい。この石をずっと持っていればあなたの人生に何も問題は起こらないよ。そして君の運は8月から始まるよ


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ターバン『If you need to know the names, call me this no. 』

もし女友達と彼氏の名前を知りたいならいつでも電話してきなさい


そして石と電話番号を置いて去って行った。


こうして私のロンドン生活は始まった。。。この先どんな幸運に恵まれるのか



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